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【映画】バイオハザード2/アポカリプス [映画評]

アリスの相棒としてジル・バレンタインが登場します。


吹替洋画劇場 『バイオハザードⅡ アポカリプス』デラックス エディション(初回限定版) [Blu-ray]

吹替洋画劇場 『バイオハザードⅡ アポカリプス』デラックス エディション(初回限定版) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2015/10/07
  • メディア: Blu-ray



映画は前作の続きです。
地下研究所で発生したバイオハザードですが、ウィルスが地上にも流出し、都市全体がゾンビ化してしまいます。
ゾンビに噛まれるとゾンビになってしまいます。
特殊部隊の隊員たちも続々とゾンビに噛まれ、ゾンビ化していきます。
アリスとジルはゾンビと戦い続けますが、都市が封鎖されてしまいます。
そんな二人に、科学者から「取り残された娘を助ければ、脱出ルートを教える」と持ち掛けます。
娘を救出する二人。
脱出を目指しますが、そこにアンブレラ社の研究チームが開発した戦闘ゾンビがやってきます。
研究チームの目的は、戦闘ゾンビの能力を試すこと。アリスも研究チームの作品のひとつで、アリスはウィルスを自己のものとして消化できた特異体質です。
普通は戦闘ゾンビのように変形してしまいます。
アリスは醜悪な戦闘ゾンビとの一騎打ちをすることになりますが、そのゾンビの正体に気がつき……というストーリーです。
前作はサスペンス要素がありましたが、本作はひたすらゾンビと戦うといった感じです。
科学者(ホーキング博士をイメージしていると思います。車椅子の形状がそっくり)の娘を助けるというミッションをすることになりますが、それがストーリー全体に影響するのかといえば、そういう感じではありません。
とにかくアリスを演じるミラ・ジョボビッチと、ジルを演じるシエンナ・ギロリーのアクションを楽しむ映画だと思います。
製作費45百万ドルに興行収入1億29百万ドルと、いずれも前作を上回りました。

アリスとジルのコンビを楽しみたいひとのために!
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第9期叡王戦挑戦者決定戦(永瀬拓矢九段VS伊藤匠七段) [将棋]

研究量豊富な両者の戦いです。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

いま将棋界で研究量が豊富なので、藤井聡太八冠、永瀬拓矢九段、伊藤匠七段の3人だそうです。
最先端の研究、特に角換りは暗記勝負の部分があります。さらに後手番になると条件は厳しくなり、伊藤匠七段がインタビューで「諦めている棋士も多い」と発言していることから、角換り後手番を受けるのはかなりリスクがある選択なのかもしれません。
それでも、伊藤七段は藤井八冠の角換わりを堂々と受け、なかなか結果は伴わないものの、中盤まで互角に戦っているところに研究量の豊富さを感じます
研究勝負は三十代に入ると段々と厳しくなってくると言われます。記憶力の減退もそうですが、多事多忙になり、研究に割ける時間が減少することが避けられないからだと言われています。
永瀬九段は31歳になりました。そろそろ曲がり角になってもおかしくない年齢です。
さあ永瀬九段はこのチャンスを生かし、藤井叡王への挑戦権を獲得することはできたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/9/eiou202403190101.html

ということで、将棋です。
先手は永瀬九段で、角換わりとなりました。
4八金型の同型は後手苦しいとの認識なのか、伊藤七段は5二金から右玉へと進みます。対する永瀬九段も5八金から雁木に組み替えます。
駒組が終わってみると、角換わり雁木対右玉です。
まずは桂馬交換の小競り合いから戦いが始まりますが、後手が飛車先の歩を切ってきたところの8五桂馬が本にもでてくる手筋。
本だと飛車を捕獲して先手悪くないと言われていますが、評価値的には駒得の後手悪くありません。
永瀬九段は2一飛車打ちと左右挟撃の構えを見せます。ここまで消費時間11分ですが、伊藤七段に2二角と打たれて飛車を封じ込められたところで初めての長考に入ります。
永瀬九段は2五桂馬と打ちますが、飛車角交換のあとでじっくりと歩を伸ばされ、桂馬を取り切られてしまっては苦しいです。
永瀬九段の考慮時間が目立ち、3時間の棋戦で、持ち時間1時間20分以上リードしていたのが溶けていきます。
永瀬九段は入玉を目指しますが、伊藤七段は入玉を妨害して遅らせつつ先手の大駒を削ります。
点数勝負でも勝ち目がないと判断した永瀬九段は142手目を見て投了。
これで伊藤七段の叡王初挑戦が決まりました。

藤井聡太叡王と伊藤匠七段による五番勝負は、4月7日(日)に愛知県名古屋市「か茂免」で開幕します!
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【書評】宇田川武久『江戸の炮術~継承される武芸~』 [書評]

江戸時代の砲術について、関流砲術を題材に紹介です。


江戸の炮術―継承される武芸

江戸の炮術―継承される武芸

  • 作者: 宇田川 武久
  • 出版社/メーカー: 東洋書林
  • 発売日: 2021/04/22
  • メディア: 単行本



戦国時代や幕末には、多数の剣豪が登場しました。
様々な流派が生まれたわけですが、それは火縄銃でも同じでした。
各地で砲術が誕生し、各地で様々な工夫を凝らしたわけですが、そのうちのひとつが関之信を始祖とする関流です。
戦国時代の砲術家は特定の技能を持って仕える職人のような扱いで、武士とは違いました。
江戸時代になると各大名が武芸振興のために砲術家を抱えるようになり、先祖伝来の家業となっていきました。
火縄銃は数十メートルのイメージだったのですが、江戸時代には大きな銃も登場し、数キロ先まで届くような銃も登場します。
大掛かりな発砲である町打ちは殿様の隣席で行われ、成功すると褒美がでるなど、砲術家として大きな名誉であり、修行の節目になったようです。
当時の日本人は記録魔で、いつどのような修行をした。何発放って何個命中したとか細かく残っています。
だからこそ、現代のひとたちが、当時の生活を想像することができます。
それにしても、これは日本人の特色だと思いますが、本当に秘密主義です。そして神秘に包まれた名人を作りたがります。
この特色が多くの職人を産み出した原動力だとは思うのですが、オープン主義ならもっと技術も進んだのかなと思ったり。

知られざる江戸時代の砲術を知りたいひとのために!
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