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創作状況【3月下旬】 [ぼくの公募状況]

WBC日本優勝おめでとう! 熱い試合ばかりで感動しました!

【第186回のメュー】
◆メルマガ『ビジネス発想源』について
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第17回)
◆おまけのもう1作
◆公募情報数点
 今回はいろいろとためになるメルマガの紹介です。テクニックは擬人法の逆パターンと、あえてラストシーンを書かない場合についてです。
 次回発行は4月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
https://www.arasuji.com/mailmagazine/saitomagazine/


【ショートショートガーデン】
プチコン「旅」用の作品その2、その3です。この3つで参加です。
〔立ち上がる時〕
https://short-short.garden/S-uCTuCg

〔旅する気体〕
https://short-short.garden/S-uCTuCL


【小説でもどうぞ】
3月テーマ「お仕事」を2作応募する。
結果として、いつもより粒揃いになった気がする。アイデアもそれほど悪くない。突飛過ぎず、普通過ぎずのバランスといいますか。
来月のテーマは「学校」ですか。4月は入学式のシーズンだからこのテーマになったのかな。アイデアはこれから考えます。


【yomeba!】
いろいろと多忙で、ヘロヘロになりながら2作応募しました。
1作目が組み合わせ法で、2作目は言葉遊び系でアイデアを作っていますが、2作ともオチがいまひとつです。
何か特別なことがあるわけではないけど、イメージ的な作品を書いてみましたが、なかなか難しいですね。
切り替えて次の公募に向かいます。はい。


【星新一賞】
第10回受賞作を順番に読んでいきます。
・大賞『楕円軌道の精霊たち』関元聡
南洋の美しい島に宇宙エレベーターが設置される話ですが、この設定はアーサーCクラーク『楽園の泉』と同じですね。
以前も、先行作と同じアイデアの作品(展開も類似)が大賞を受賞したことがありました。
そのときは先行作が有名な作品でなかったので見逃したのかなと思いましたが、今回も大賞を受賞しているところを見ると、許容範囲が広いのかもしれません。
物語はベテラン作家が描く情緒的なSF短編といった味わいです。
宇宙エレベーターの反対側の錘にプアプア共和国が保存されている設定ですが、電子的な世界であり、電子的な魔女が実際に錘を暴走させてしまう展開が自分にはピンと来ませんでした。SFから急にオカルトの世界に飛び込むのが違和感といいますか。
けど、こういう展開が流行なのかもしれませんね。いろいろと勉強せねば。


【坊っちゃん文学賞】
第19回の受賞作を順番に読んでいきます。
・佳作『嘘つきは透明のはじまり』草野小鳥子
これも大賞と同じく言葉遊び系ですが、”どろぼう”と”とうめい”はダジャレにしてはちょっと遠いですね。
ウソをつくと、ウソの世界に少しづつ実像を置き去りにしてしまい、皮をはがされたバームクーヘンのように薄くなってしまう、という設定が面白いです。オチが強引ですけど。
独特の文体で、ショートショートしては遊びの文が多いです。文章技法的には違和感を覚える点もあります。けど、それが個性になっているのかもしれません。
細かいところですが「遠戚の叔母」という言葉が気にかかりました。叔母は例外なく3等親なので、たぶん遠方の誤字なのかなと思ったら、後半で「遠戚の叔父」がでてくる。
うーん。


【NIIKEI文学賞】
締切は5月31日、制限文字数400~800字。
いまのところ3作。テーマが新潟というのが難しい。
締め切りが近くなったら推敲します。いま、いろいろバタバタしていまして。


【ラストで君は「まさか!」と言う】
やっと図書館から本が届きました。とりあえず2冊借りられたので、これから読んで考えます。
締切は5月31日です。


【ひらづみ文学賞】
創元SF短編で落選した作品を出す予定、ということで忘れないようにメモ。
リライトが必要ですが、締切が7月31日なので、まあ、ゆっくりと。


【超ショートショート】
2022受賞作はこちらから読めます。
https://www.ehime-np.co.jp/online/information/short_short/prize2022.html
・優秀賞『春の雨までもうすこし』渡邉祐輔<テーマ「新聞」>
 これはウクライナ戦争をテーマにしていますね。新聞の内容ではなく、「新聞を折る」という発想がとても良いです。
 ラストも日本人的な感覚があります。なかなかの良作だと思います。


【その他モロモロ】
・エコカレンダーに応募しようかな。5月26日締切です。
・おーいお茶新俳句はツバメ3句で応募しました。楽しかった。10月下旬発表。
・SIer川柳の発表は「JARSIA」16号誌上(2023年2月発行予定)ですが3月下旬時点ではまだみたい。
・第9回朝礼川柳は落選しました。後日、TOP100の発表もあるそうです。
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【公募情報】いしかわ百万石文化祭2023(連句・5/15〆) [公募情報]

連句を募集する珍しい公募です。

〔主催者HP〕
https://www.city.kaga.ishikawa.jp/material/files/group/93/renku_boshuyoko.pdf

一般部の作品形式に「半歌仙」とあります。
いきなり専門用語ですが、これは18句を一巻するものです。歌仙が36句で一巻なので、その半分という意味だそうです。
連句はかなり愛好者が限られるため、競争率は低いと思われます。
連句にチャレンジしてみたいという方は応募してみてください。応募料として一巻2千円必要です。
応募締切は令和5年5月15日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:連句(半歌仙)
サブテーマ:加賀の湯処に芭蕉の足跡を偲ぶ
文部科学大臣賞:賞品等は不明
応募締切:令和5年5月15日
応募方法:メール、郵送
応募料 :一巻2千円
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最近の日常【令和4年3月下旬】 [日常]

〔長男用のノートPCを購入した話〕
自分の世代だとパソコンを持っているのが普通だけど、若い世代はスマホでなんでもできるのでパソコンの必要がない。
大学から購入の案内が来たこともあり、入学前に購入することにする。
大学からのススメラインナップのチラシがありましたが、うーん、自分の感覚からするとコスパが良くない。
パソコンも消耗品ですからね。特にノートPCは。
ということで、おススメラインナップの性能を満たしながら、安価な製品を購入することになる。
結果として自分のパソコンより高いです。はい。

〔スイッチが壊れた話〕
突然、五男のスイッチが動かくなった。充電ができなくなり、辛うじて任天堂のロゴが出てくるものの止まってしまう。
何度か繰り返すと、一回だけブルーの画面になる。
これはアウトかなあと思いつつ、修理屋に出してみたところ、やはりCPUがダメみたい。
日本製の家電は本当に壊れないので、衝撃を与えない限り使えるものと思い込んでいた。
けど精密機械ですから、こういうことも当然ありますよね。携帯式のゲーム機だし。
実際問題として、データのことを無視すれば、新品を購入した方が安い可能性すらある。
なにはともあれ再起不能なので、やむなく新しいスイッチを買ってあげました。
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【公募情報】第25回春日万葉の森歌垣大会(短歌・俳句・4/30〆) [公募情報]

春日神社が短歌と俳句を募集しています。

〔主催者HP〕
https://www.kasuga-kainan.com/fcblog/

募集は短歌と俳句であり、川柳ではありません。
募集要項にも「四季を通じた作品で……」とあるので、季節感は必須のようです。
参加料が一組につき千円かかりますが、賞金はありません。ある意味では、お賽銭に近いのかもしれません。
応募締切は令和5年4月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短歌、俳句
テーマ :四季を通じた作品
賞   :賞状+盾
応募締切:令和5年4月30日
応募方法:郵送
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第17回小説でもどうぞで『ミケの牢獄』が選外佳作に選ばれました  [予選通過]

選外佳作としては5回目(佳作は4回)で、テーマは「家」でした。

〔小説でもどうぞ(第17回)〕
https://koubo.jp/article/13928

〔作品:齊藤想『ミケの牢獄』〕
https://koubo.jp/article/13964

本作は擬人法の応用です。普通の擬人法は「人間と見せかけて、実は○○でした」というパターンなのですが、本作は「○○と見せかけて、実は人間でした」という逆パターンです。
このパターンの傑作に乙一『犬』があります。短編集『GOTH』に収録されています。オチが分かっていても頭が混乱するほど、見事な逆擬人法です。
細かいテクニックですが、……

(続きは4月5日発行のメルマガにて)

―――――

という感じで、自分のメルマガでちょっとした解説を書いています。
毎月、創作に役立つミニ知識をメルマガで公開していますので、ぜひとも登録を。
もちろん無料です!

【サイトーマガジン】
https://www.arasuji.com/mailmagazine/saitomagazine/

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【映画】クリード2/炎の宿敵 [映画評]

スポコンドラマの王道を踏みながらも、愛をテーマにした良作だと思います。


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前作であと一歩でチャンピオンになれなかったクリードですが、その後、連勝を重ねてついにヘビー級王座を獲得します。
恋人とも結婚し、順風満帆な人生を送るクリードに、かつてアポロをリング上で殺した男、ドラゴの息子が挑戦者に名乗りを上げます。
対戦に難色を示すロッキー。クリードはロッキーのもとを去り、父アポロのジムから対戦を承諾しますが、辛うじて反則勝ちを収めるものの、ろっ骨を骨折するなど試合内容は一方的でした。
傷心のクリードを訪ねるロッキーですが、クリードはロッキーに心無い言葉を浴びせてしまいます。
しかし、クリードは恋人から諭されて、ロッキーがクリードのことを愛していることを伝えられます。
クリードは勝てなくても、負けても、ロッキーから愛され続けていることを知ります。
そして、再起に向けてロッキーとともに激しいトレーニングにあけくれます。
ドラゴの息子ですが、父がロッキーに敗れたことで政府から見放され、母も離れていくという不遇の人生を送ってきました。
父を二人三脚でトレーニングを続けています。勝つことでしか愛が得られないと思っています。
両者はロシアで再戦します。
最後までクリードを励ますロッキーに比べて、ドラゴの母は敗勢になったところで立ち去ります。
最後は愛に包まれたクリードが勝利しますが、ドラゴも父から抱擁されて、父からの愛を確信します。
クリードはロッキーから「お前の時代だ」と声をかけられて、父の名声を振り切ったことを確認します。
戦いの後で、ドラゴは父の墓前を訪れます。ロッキーは疎遠だった息子の元を訪れます。
という感じのストーリーです。
テーマは前作に続いて愛です。ロッキーは大物プロモーターのように弟子をビックマッチに導く能力がありません。
それだけに、成長した弟子との軋轢が生じますが、軋轢も飲み込み、弟子を愛し続けるロッキーの姿が印象的です。
クリードと妻、ロッキーと息子、ドラゴと父も、それぞれの別の愛の形になっており、ラストでそれぞれの愛の形が奇麗にまとまります。
もちろんスポコンドラマとしても王道を踏みながらも、よく考えられた良作だと思います。
ロッキー的な表現がかなり抑えられて、ロッキーの続編ではなく独立したシリーズに近くなっています。
製作費5000万ドルに対して興行収入2億1400万ドルと前作を上回っているので、成功作だと思います。

師弟愛の溢れるドラマを見たい人のために!
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女流ABEMAトーナメント2023 決勝【チーム伊藤VSチーム加藤】 [将棋]

無敗の両チームのリーダー対決で決着です。

〔番組HP〕
https://abema.tv/video/title/288-36

[チーム伊藤]
  伊藤沙恵、香川愛生、上田初美

[チーム加藤]
加藤桃子、渡辺愛、中村真梨花

両チームのリーダーが安定して白星を稼ぐので、サポートするメンバーの踏ん張りが大きいです。
序盤でリードしたのはチーム伊藤。上田女流四段、香川女流四段が中村女流三段、渡部女流三段を撃破して2UPです。
そこから両リーダーが1勝づつをあげて、チーム加藤が反撃。
愛生、愛対決で連勝し、渡部愛女流三段が初戦の黒星を跳ね返す連勝を遂げます。
しかし、チーム伊藤もリーダーの踏ん張りで4-4で最終局。
リーダー対決は伊藤女流三段の右玉でしたが、局面は加藤女流三段がリかード。苦しいながらもフィッシャーは分かりません。
加藤女流三段が詰みがありそうな局面で踏み込みますが、読み切れず、先手玉を逃してしまいます。
この瞬間に大逆転です。
むしろ、詰むや詰まざるやの局面にまで持ち込んだ伊藤女流三段の実戦的な粘りが功を奏したのだと思います。

これで優勝はチーム伊藤です。おめでとうございます!

 〔チーム伊藤〕   〔チーム加藤〕
先:上田 初美 ○ - ● 中村真梨花:後
後:香川 愛生 ○ - ● 渡部 愛 :先
先:上田 初美 ● - ○ 加藤 桃子:後
後:伊藤 沙恵 ○ - ● 中村真梨花:先
先:香川 愛生 ● - ○ 渡部 愛 :後
先:上田 初美 ● - ○ 加藤 桃子:後(千)
先:香川 愛生 ● - ○ 渡部 愛 :後
後:伊藤 沙恵 ○ - ● 中村真梨花:先
先:伊藤 沙恵 ○ - ● 加藤 桃子:後

【最終結果】
<チーム伊藤>
 伊藤 沙恵 5-0
 香川 愛生 3-3
 上田 初美 2-4

<チーム加藤>
 加藤 桃子 4-1
 渡部 愛  4-2
 中村真梨花 1-5

<チーム里見>
 里見 香奈 1-1
 清水 市代 1-2
 川又 咲紀 1-2


<チーム西山>
 西山 朋佳 2-0
 山根ことみ 0-3
 鈴木 環那 1-2
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【映画】クリード/チャンプを継ぐ男 [映画評]

ロッキーとクリードとの師弟愛がしんみりさせます。


クリード チャンプを継ぐ男 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/10/19
  • メディア: Blu-ray



主人公はボクサー志望の若者アドニスです。
アドニスはロッキーと死闘を繰り広げたアポロの子供ですが、父は生まれる前に亡くなり、母親もアポロの愛人でサ産後すぐに亡くなっています。
そのため孤児院で生活していましたが、アポロの妻がアドニスを引き取ります。
アドニスは一般企業に勤めて出世しますが、ボクサーを夢見て何不自由ない生活を投げすてます。
もちろんアポロの妻はボクシングに反対しているので、その後の連絡も不要だと冷たく言われます。
まず父がいたジムを訪れますが、有望株にスパークリングの賭けで負けて高級車を奪い取られ、追い返されます。
住んでいる世界が違うことを思い知らされますが、戻ることもできません。
仕方なくロッキーの元を尋ねて、何度も熱心に通い、アポロの息子であることを明かすことで師弟関係を結ぶことになります。
だが、アポロの息子だと明かしたのはロッキーだけです。彼も父の名前を背負い、苦しむ若者です。
初めての試合は、同じジムの有望株です。
そこで勝利しますが、アポロの息子だと世間にバレで、父の名前に苦しめれます。
父の名前のおかげでタイトル挑戦のチャンスが舞い込みますが、ロッキーは癌を宣告されます。
治療を勧めるアドニスですが、治療を拒否するロッキーから「家族ではない」と言われて自暴自棄になります。
恋人のライブで喧嘩騒動までおかして、収監され、恋人とも距離を取られます。
アドニスはロッキーと向き合うことで、自分が父の名前ではなくひとりの人間として大切にされていること、父の名前に振り回されてはいけないことに気が付きます。またロッキーも癌と戦うことを決意します。
そして、激しいトレーニングの末に、タイトル戦へと向かいます。恋人とも和解し、母親になってくれたアポロの妻からも、プレゼントが届くことで和解します。
そして、壮絶な試合の結果は……というストーリーです。
本作のロッキーですが、妻のエイドリアンだけでだんくポーリーも故人になっています。
スピンオフというかリブートのため、ロッキーファイナルの恋人とその息子の存在はなかったことになっています。
小料理店を経営するひとりの老人です。
ロッキーはアポロの名前で再びボクシングへの情熱をよみがえらせますが、ロッキー5とは異なり、自分の意見を押し付けず、あくまで本人の意思を尊重します。
最初の試合も、タイトル戦も、どちらかというとロッキーは否定的でしたが、本人の意思を尊重して試合に向かわせます。
フィラデルフィア美術館でのシーンなど、シリーズの伝統を保ちながら、あくまで主人公はアドニスであり、バランスの取れた佳作だと思います。
テーマはやっぱり、愛ですね。愛に飢えていた主人公は、一旦愛を手放してしまったかと思われましたが、最後に愛を取り戻します。じんわりとくる、よくできた話です。
製作費3500万ドルに対して興行収入1億7000万ドルですからスマッシュヒットだと思います。

師弟愛にあふれるボクシング映画を楽しみたいひとのために!
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【書評】潮谷験『時空犯』 [書評]

SF+ミステリかつ文体がラノベという新感覚の小説です。


時空犯 (講談社文庫)

時空犯 (講談社文庫)

  • 作者: 潮谷験
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2023/01/17
  • メディア: Kindle版



メフィスト賞受賞者の第2作です。
メフィスト賞というと蘇部健一『六枚のとんかつ』を連想するのですが、独自基準での選考で、尖った作品が受賞するイメージがあります。
本作は2作目ですが、様々な要素を詰め込んだ意欲作だと思います。
基本となるアイデアは、タイムリープです。
時間が遡るとまったく同じ状況に戻るのが普通ですが、本作では毎回微妙に異なる点が新しいです。
しかも特殊な薬(後半で薬ではないことが明かされますが)を飲むことで、ある実験のために呼ばれた9人だけ遡る前の記憶が残ります。
こうした設定の元で、殺人事件が発生します。
時間が戻って死者は生き返る(正確には死ぬ前にもどる)のですが、この殺人事件を実験に参加したこと探偵が解きます。
SFミステリの場合、SF上の設定が殺人事件を解くカギになる(Aアシモフ『鉄鋼都市』他)のがパターンですが、本作ではSF設定を生かしつつ、かつ鉄道ミステリ要素の強い解答が、著者の工夫を伺わせます。
文体はライトノベル風で、しがない探偵がアイドルに一途な恋心をもたれる設定など、この手の話が好きなひとはたまらないと思います。
別解を防ぐためにラスト手前で知性体を登場させて探偵と会話させるなど、ところどころ、苦しい点も見られます。
ただ、突飛な設定で、ここまでまとめ上げたのは、作者の力量だと思います。
ソフトSFのファンや、ライトなミステリファン向けかなと感じました。

新感覚のSFミステリを楽しみたいひとのために!
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【公募情報】第69回角川短歌賞(短歌・5/31〆) [公募情報]

半世紀以上の歴史をほこる伝統ある短歌賞です。

〔主催者HP〕
https://www.kadokawa-zaidan.or.jp/kensyou/kadokawa_tanka/

角川短歌賞は新人発掘を目的としており、募集内容は未発表短歌50首です。
文学賞だと未発表の範囲が広く、同人誌やHPに掲載済みでもOKという場合がありますが、角川短歌賞はこれらも発表扱いとなる厳しさです。
69回の歴史のなかで、該当者なしが5回あり、なんと第1回が該当者なしという実に厳しい賞でもあります。
応募締切は令和5年5月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短歌50首
テーマ :なし
賞   :賞金30万円
応募締切:令和5年5月31日
応募方法:郵送
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