So-net無料ブログ作成
書評・映画評(DVD含) ブログトップ
前の10件 | -

【書評】大倉祟裕『秋霧』 [書評・映画評(DVD含)]

山岳サスペンスのオールスターです。


秋霧

秋霧

  • 作者: 大倉崇裕
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2017/07/11
  • メディア: 単行本



著者は山岳サスペンスを得意としていますが、いままで発表してきた山岳サスペンスの登場人物が一斉に登場し、まさにオールスター的な小説です。
主人公は元自衛隊特殊部隊の精鋭で、『霧』と呼ばれる殺し屋との勝負を挑まされます。
最後のクライマックスで、霧を倒したと思ったら、さらにどんでん返しが待っていたり、最後までドキドキさせられます。
霧のキャラが若干、イメージと違いますが。

山岳サスペンスの集大成を読みたいひとのために!
nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:

【書評】大倉祟裕『夏雷』 [書評・映画評(DVD含)]

著者得意の山岳サスペンスです。


夏雷 (祥伝社文庫)

夏雷 (祥伝社文庫)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2015/07/24
  • メディア: 文庫



主人公は探偵崩れの便利屋です。
突然、中高年男性から「槍ヶ岳に登れるようにしてほしい」との依頼を受けトレーニングに励む。
ここまでが前半戦。
後半になると、中年男性が殺害され、主人公は独自に犯人を追います。
最後は山岳に犯人を追いますが、若干、釈然としない部分があるかも。

山岳サスペンスが好きな人に向けて!

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

【書評】左近義親『源頼朝』 [書評・映画評(DVD含)]

火の鳥伝記文庫から出版された児童向けの伝記です。


源頼朝―武家政治をひらいた (講談社 火の鳥伝記文庫)

源頼朝―武家政治をひらいた (講談社 火の鳥伝記文庫)

  • 作者: 左近 義親
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1985/09/15
  • メディア: 文庫



源頼朝は鎌倉幕府(当時はそう呼ばれていませんでしたが)を開き、公家中心の政治から武家中心の政治へと大転換を果たした人物です。
律令制から封建制といってもいいかもしれません。
源頼朝の人物評価は難しいです。
平家の失政から不満が武家の不満が高まっていた空気の中、源氏の頭領という立場から、押し出された大将という感じがあります。
本書でも述べられていますが、手持ちの兵も領土もありません。
それでも源氏の旗に集まった同志を上手に使い、時には切り捨て、平家を追い落として天下を取ります。
ただ地盤が弱かったため、頼朝の死ともに実権を北条一族に奪われます。
本書ではその源頼朝の生涯を、源平合戦を中心にコンパクトにまとめています。
大人が読んでも、新しい発見が得られる本だと思います。

歴史好きな児童のために!
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

【書評】大倉祟裕『凍雨』 [書評・映画評(DVD含)]

山岳を舞台にしたハードボイルドです。


凍雨 (徳間文庫 お 41-1)

凍雨 (徳間文庫 お 41-1)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2014/10/03
  • メディア: 文庫



舞台は架空の山です。
亡夫の慰霊登山に出かけた母娘が、謎の集団同士の構想に巻き込まれて人質にされます。
追われていた集団は、追跡者を全滅させ山岳に立てこもります。
同じく慰霊登山にでかけていた元自衛隊員である亡夫の親友が、謎の集団との戦いを挑む……という全編に渡るアクション小説です。
元自衛隊員が強く、実力差は明らかなので、人数頼みの敵を徐々に削っていきます。
途中でお互いの過去がいろいろと明らかになるが、若干不満が残る内容かも。

山岳を舞台にしたアクション小説を読みたいひとのために!
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:

【書評】松本博文『藤井聡太はAIに勝てるか?』 [書評・映画評(DVD含)]

著名な将棋ライターによる新書です。


藤井聡太はAIに勝てるか? (光文社新書)

藤井聡太はAIに勝てるか? (光文社新書)

  • 作者: 松本 博文
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2018/03/15
  • メディア: 新書



タイトルには「藤井聡太」とありますが、内容はほとんど関係ありません。
最後の電王戦にける佐藤天彦名人の苦闘から始まり、コンピューター将棋の進化、さらには日本将棋連盟を退会した永作氏の現状など、内容は多岐に渡ります。
表題部についての結論はすでにでていて、レーティングからいくと、AIは人間が一発入れることも困難なレベルに達していて、誰が指そうが勝てるわけがありません。
人間とコンピューターが拮抗していたのは、一瞬のできごとです。
表題と内容はかなり異なりますが、興味深いトピックスが並んでおり、すらすらと読んでしまいました。

コンピューター将棋に興味のある人のために!
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

【書評】大倉祟裕『樹海警察』 [書評・映画評(DVD含)]

笑いありのミステリです。


樹海警察 (ハルキ文庫)

樹海警察 (ハルキ文庫)

  • 作者: 大倉崇裕
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2017/10/12
  • メディア: 文庫



樹海を管轄する地域特別課に、何も知らずに新任の警部補が配置されます。
警部補は堅物で、まったく空気が読めません。
この空気の読めない警部補と、まったく自由な部下たちがハチャメチャを繰り広げながら事件を解決していきます。
とにかく、この設定だけで面白いです。
連作短編形式で、ラストがやや甘いかもしれませんが、とても楽しめました。
隠れた名作だと思います。

少し変わった警察物を読みたいひとのために!
nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:

【書評】石田和雄『棋士という生き方』 [書評・映画評(DVD含)]

将棋界の名伯楽、石田和雄が「棋士という生き方」を振りかえります。


棋士という生き方 (イースト新書Q)

棋士という生き方 (イースト新書Q)

  • 作者: 石田和雄
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2018/05/10
  • メディア: 新書



石田和雄はA級4期、新人王戦戦優勝といった戦績はありますが、タイトル挑戦には届かなかった棋士です。
現役時代から柏将棋センターの運営を引き継ぎ、勝又清和を皮切りに佐々木勇気、高見奏地、門倉啓太、渡辺大夢など多くの棋士を育てました。三枚堂達也も師匠は違いますが、実質的には弟子のようなものです。
その石田和雄が、自分の棋士人生、昔の将棋界の裏話、柏将棋センターの話など、多岐にわたって語ります。
いちおう時系列ですが、内容がまとまっているわけではなく、エッセイ集のようなものです。
それだけに本音がでていて、面白いです。

棋士という不思議なひとたちを知りたいひとのために!
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:

【書評】渡辺房男『われ沽券にかかわらず』 [書評・映画評(DVD含)]

沽券とは、江戸時代に土地売買された証文のことです。


われ沽券にかかわらず

われ沽券にかかわらず

  • 作者: 渡辺 房男
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本



本作のテーマは明治初期の土地取引です。
当時は、生産力を持つ農地こそ価値がある、と思われていて、都市部の土地はそれほど価値を見出されていませんでした。
その証拠に、当初の地租は農地3%だったのに比べて、都市部は1%でした。
大名屋敷を接収した明治政府は、おどろくほどの安値で都市部の土地を売り出していきます。
その時代において、都市部の土地に価値を見出し、ばくちを打った人たちがいました。
そうしたひとたちを主人公にして、物語は進んでいきます。
時代が落ち着いてくると、大資本が進出し、個人プレイヤーは敗北していくのですが、明治時代の土地投機はダイナミックで面白いです。

もうひとつの明治を知りたいひとのために!

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

【書評】大山康晴『不動心論』 [書評・映画評(DVD含)]

昭和の大名人、大山康晴が心の持ち方を説きます。


不動心論

不動心論

  • 作者: 大山 康晴
  • 出版社/メーカー: ロングセラーズ
  • 発売日: 2017/05/19
  • メディア: 新書



大山康晴十五世名人は歴代2位のタイトル80期という記録もありますが、何よりすごいのが69歳で死去するまでA級の座を守り通したことです。
おそらく空前絶後でしょう。
その大山康晴が晩年になり、自分の心のありかたを将棋を通して語るのが本書です。
これは自分なりの解釈ですが「考えに考え抜いた末に、無我の境地に達する」が大山康晴の理想だと思います。
大山康晴は63歳で中原名人に挑戦しましたが、そのときの心境が細かく書かれていて興味深いです。

大山康晴の境地に触れたいひとのために!
nice!(3)  コメント(1) 
共通テーマ:

【書評】武田知弘『戦前の生活~大日本帝国の”リアルな生活誌”~』 [書評・映画評(DVD含)]

戦前の日本の生活を紹介です。


戦前の生活―大日本帝国の“リアルな生活誌” (ちくま文庫)

戦前の生活―大日本帝国の“リアルな生活誌” (ちくま文庫)

  • 作者: 武田 知弘
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2013/03/01
  • メディア: 文庫



戦前は貧しいなりに純朴で・・・・・・みたいなイメージがあります。
ところが戦前の子供は凶悪で、とんでもない事件を多数引き起こしています。
また、貧しいイメージがありますが、確かに豊かさではいまとは比較になりませんが、戦前から自動改札の地下鉄があり、東京ではタクシーが1万台以上走り、スキーなどのレジャーも盛んでした。
そうした知られざる戦前の生活誌がてんこもりです。
ときおり街角で見られる”純喫茶”ですが、命名の由来が傑作です。昭和初期にカフェブームが起きたのですが、大阪北新地のベニアというお店が「女給とキスができる」ことを売りにしたところ、爆発的な人気を呼びました。
それからカフェは完全にキャバクラと化して、困った喫茶店が「純喫茶」という名称を作り出したそうです。
いつの世の中もねえ、といった感じです。

しられざる戦前の生活を知りたいひとのために!

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:
前の10件 | - 書評・映画評(DVD含) ブログトップ