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第8期加古川清流戦第2局(大橋貴洸四段VS梶浦宏孝四段) [囲碁]

大橋四段の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/seiryu/

梶浦宏孝四段は鈴木大介九段門下です。
師匠は振り飛車党ですが、本人は居飛車党で、横歩取りを得意としています。
将棋界は師匠が弟子を手取り足と指導することは少ないので、師匠と得意戦法が違うというのは普通のことです。
19歳でプロ入りしていますが、普通この年齢で昇段すれば勝ちまくるものですが、梶浦四段は年々成績が低下し、昨年度の勝率は5割をきっています。
ところが今年度は好調で、勝率も6割を超え、加古川清流戦の決勝まで勝ちあがってきました。
まだまだ22歳。伸び代は十分にあります。
さあ、梶浦四段は優勝してジャンプアップすることができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/seiryu/kifu/8/seiryu201810200101.html

戦形はプロ間で溢れまくっている角換わりとなりました。
お互いに手待ちをして戦機を伺いますが、先に仕掛けたのは後手でした。
先手はカウンターをかけるべき銀を斜めに進出し、後手の飛車先はガラ開きです。
成らせても先手の攻めが早いとの主張です。
一気に速度争いになるかと思いきや、お互いに渋く守り、押したり引いたりのねじりあいになります。
大橋四段、梶浦四段とも力のこもった指し手が続きます。
そうした中でも先手大橋四段は優勢を維持し、着実にゴールを目指します。
最終盤には先手も守りの駒を剥がされ、裸になります。
それでも、最後は梶浦四段の玉を長手数の即詰みに討ち取り、141手まで大橋四段の勝ちとなりました。

これで大橋四段は2連勝で加古川清流戦優勝を果たしました。
大橋四段おめでとうございます!
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長男に囲碁を教える。 [囲碁]


長男が学校の囲碁部にまあいろいろあって入っている。月2回の土曜AMのみ。
正確には部活ではなく、地元のサークルみたいなものだけど。
それで話を聞くと、長男は30級と認定されているのに、なんと8級の相手と平手で、しかも19路盤でやらされているという。しかも、8級の児童に馬鹿にされているようです。
そなむちゃな。それですっかりやる気をなくしたようです。

ということで、日曜日の午前中1時間だけ、囲碁をみっちり教えることにする。
耐震工事の関係で10月まで囲碁部がお休みなので、それまでに8級に勝てるようになるのが目標です。
8級といっても、30級と平手で打たせるぐらいだから、たいしたことないんだろう。

インターネットで検索すると、日本棋院のHPに指導者カリキュラム例がある。
http://www.nihonkiin.or.jp/teach/digest/

ふむ、これは分かりやすい。
日本将棋連盟にも同じようなものがあれば、子供に将棋を教えたいと思っているパパママにとって強い味方になると思うのに。
普及って、こういうのが思ったより大事では無いかと思ったり。
長男とのマンツーマンなので、1時間で2単元も目標に教えることにする。後は様子を見ながら進めたり戻ったり。
途中で挫折したらダメなので、急がば回れの精神でいきます。

とかまあ、少し教えながらいろいろ調べてみたら、林メソッドというものがあるらしい。
通常の囲碁指導では石の取り方から教えるが、そうではなくて、いきなり陣地取りという囲碁の本質から指導するみたい。
うーん、どっちがいいのかよく分からない。
まず石のとり方だけ覚えさせて、あとは実戦中心にする。
九路盤で9子というありえないハンデからスタートして、三日で6子で完勝できるようになる。
途中であきらかな悪手を指しても、我慢して指摘しないようにする。自由に打たせるのがいいらしい。そのうち、理解できるようになるだろう。無茶なハンデのおかげかどうかは別として、攻め棋風になりました。攻め棋風の方が上達は早いはず。
4子で完勝できるようになれば、13路盤に進もうと息子には言ってあります。
そこまでくれば、星の基本定石ぐらい教えようかなと。石の死活はどうしよう。
まあ、おいおい考えよう。

第25回TV囲碁アジア選手権 [囲碁]

囲碁は中国、韓国でも盛んなので、世界大会を開けるのがいいですね。
将棋ファンとしては羨ましい限りです。

【日本棋院】
http://www.nihonkiin.or.jp/match/tv-asia/

会場は日本で、決勝に勝ち残ったのは五冠王の井山裕太(日本)と韓国のパクジョンファンです。
井山九段は囲碁は自由な発想が特徴で、柔らかさという意味では、七冠を達成した若き日の羽生七冠と通じるかもしれません。
リアルタイムで見ていましたが、一手30秒にもかかわらず、当たり前かもしれませんが、長い手順での石の死活を正確に読みきっています。
どちらかに傾きそうな天秤を、ギリギリのところで保ち続ける。
昔、ぼくが囲碁を教わった先生が「囲碁とは絵を書くようなものだ」と表現していました。
対戦している二人が、まるで絡み合う龍のような絵を書き込んでいきます。

解説だと、序盤で失敗した井山九段ですが、途中から盛り返して、中盤以降は井山九段が押していたようです(ぼくのレベルではとても分からない差です)。
そして、そのまま最後まで攻めの姿勢で押していきます。
勝ちました、という手は相手が投了する数手前ぐらいからでしょうか。
パクジョンファンは万策尽きたといった感じで投了し、198手で井山九段が見事に優勝を果たしました。
国内で様々なタイトルを獲得している井山九段ですが、TV囲碁アジア選手権は始めての優勝になります。

ここ最近は世界戦で元気のない日本勢ですが、この優勝を切欠に日本囲碁界の躍進を期待したいと思います。
井山九段おめでとうございます。

長男(小3)が囲碁を始めました [囲碁]

長男(小3)が囲碁を始めました。

長男が通っている小学校では、近隣小学校と合同で、隔週日曜日に囲碁教室が開催されている。
毎年募集されているのだが、何かの拍子で長男が参加するといいだして、5/25が初日になります。
次男が将棋をときおりしているので、対抗心っぽい。長男的に負けるのはいやなので、将棋はさけて囲碁にしたようです。

始めるきっかは何でもいいです。囲碁将棋は覚えてそれなりに打てるようになると一生楽しめるので、そこまでのレベルに達してくれれば何もいうことないです。
ということで、息子が囲碁を教えろというので、9路・13路版のセットを購入し、基本ルールから教えています。
といいつつ、ひとに教えた経験がないので、囲碁をどう教えたらいいのかさっぱり分からない。地の囲いあい……といっても、何がなんだか分からないと思うので、答えが見えやすい石の取り方からスタートです。

ぼくが囲碁を始めたきっかけは、高校とき、数学の先生にスカウトされたからです。
「将棋が強ければ囲碁も上手くなる」
そんなこんなで始めた囲碁ですが、取り組んだのは高校3年~大学の5年間のみなのでそんなに強くなっていない。しかも大学は部室が「畳でゲームが揃っている」という理由で囲碁部を選んだだけなので、正直、真面目に取り組んでいない。
それでも、まだ、それなりに打てるだろうと思っていたので、日本棋院のHPから9路盤の囲碁ゲームをダウンロードしてちょっと対戦してみる。
最弱キャラのいきなり半目負けする。
これはまずいと思って、何回か対局を繰り返すと2局目以降は安定して勝てるようになった。
だんだん思い出してきた。中級キャラにも楽勝だ。
この調子で最強キャラも楽勝だろうと思ったら、繋がっていると思っていた石が繋がってしいなくてボロっと4子を取られての逆転負け。
うーん、ぼくはいったい何を読んでいたのだろうか。

そんなこんなで、これから囲碁の話もときおり書いていきたいと思います。