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【映画】アドレナリン [映画評]

アドレナリンを出し続けないと死んでしまうという設定の妙があるアクションコメディです。


アドレナリン [DVD]

アドレナリン [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2007/11/23
  • メディア: DVD



主演はジェイソンステインサム。
主人公は殺し屋ですが、気絶中に毒物を注入され、1時間以内に死亡すると通告されます。
ただその毒物はアドレナリンにより効果を遅延させることができるため、主人公はひたすらアドレナリンを放出させながら敵を追い続けます。
という話です。
アドレナリンを出すために、なんでもします。
点鼻薬でひたすらアドレナリンを吸入したり、レッドブルをがぶ飲みしたり、違法薬物を摂取したり、人前でセックスをしたりします。
アドレナリンが切れると、意識が朦朧としてきます。
主人公はひたすら暴れまり、最後に復讐を果たして映画は終わります。
かなりハチャメチャですが、このハチャメチャが映画のウリです。
コメディタッチの部分もあり、グロテスクな部分もあり、といったちゃんぽん的な映画です。
ですが、このラストはもう少し何とかならなかったのかなあ、という気がします。
このラストで続編が作られていることに驚きです。
製作費12百万ドルで、興行収入42百万ドルですから成功作だと思います。

ジェイソンステインサムのユーモラスな演技を楽しみたいひとのために!
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【映画】メカニック/ワールドミッション [映画評]

ジェイソンステインサム主演のメカニックの続編です。


メカニック&メカニック:ワールドミッション ブルーレイ ツインパック(初回仕様/2枚組/特製ブックレット付) [Blu-ray]

メカニック&メカニック:ワールドミッション ブルーレイ ツインパック(初回仕様/2枚組/特製ブックレット付) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/12/21
  • メディア: Blu-ray



「メカニック」というのは主人公が機械屋という意味でなく、あだ名です。
彼は凄腕の殺し屋で平穏な日々を過ごしていましたが、昔の友人、クレインから殺しの依頼が舞い降ります。
主人公は拒否しますが、ひょんなことで知り合った女性を拉致され、脅迫されていやいや殺しを引き受けます。
対象は3人。
いずれも悪人ですが、と同時に武器商人であり、クレインの商売敵でもあります。
主人公は2人の殺しを実行しますが、3人目の対象者と手を組み、反撃に向かいます。
という感じの映画ですが、ぶっちゃけストーリーはどうでもいいです。
見所はジェイソンステインサムのアクションであり、いかに困難なミッションを達成するかという殺しのアイデアです。
最初の殺しは絶海の孤島にある刑務所です。凶悪犯に化けで侵入し、小道具を駆使して脱出します。
次の殺しはシドニーの高層ビルです。
ミッションインポッシブルを彷彿とさせるビルのぼりを堪能できます。
3人目は要塞ともいえる潜水艦待避所です。
それぞれアイデア溢れる侵入方法、殺害方法を見せてくれます。
ジェイソンステインサムのアクションも、円熟を増しています。
もともと高飛び込みの選手なので、水泳は見事だし、それに断崖から飛び込むシーンはとても美しいです。
何も考えずに、単純に楽しめる映画だと思います。
ボスシリーズのCMで人気のトミーリージョーンズも出演しています。
製作費40百万ドルに対して、興行収入1億26百万ドルの成功作です。

ジェイソンステインサムのアクションを楽しみたいひとのために!
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【映画】ファーストマン [映画評]

人類で初めて月面に降り立った男、ニールアームストロングの伝記映画です。


ファースト・マン [Blu-ray]

ファースト・マン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: Blu-ray



映画はニールが海軍のテストパイロットを行っている時代から始まります。
事故が起きますが、ニールは生還することに成功します。
その後、宇宙飛行士に応募し、月に向けての訓練が続きます。
しかし、訓練中に次々と仲間が死亡し、多額の税金を使うアポロ計画に世間の目は冷たく突き刺さります。
アポロ計画反対のデモも発生します。
ニールはどんどん内側にこもっていき、家族にも本音を打ち明けられません。
そうした中で、いよいよ、月に向かって飛び立ちます。
という感じです。
とてもいい映画だと思います。
映像の美しさもありますが、ニールと家族の心情が上手く拾われていると思います。
ニール家には家族付き合いの親友がいるのですが、その親友が事故で死亡し、家族だけが取り残されます。
訓練中に様々な困難、失敗が続くのですが、この失敗が月へと向かう飛行船への伏となります。
燃料ギリギリで着陸成功しますが、これがいままでの伏線と、タイムリミットの設定とが複合的効果を発揮してドキドキ感をあおります。
アームストロング船長の映画を作りたくて、作った映画という印象を持ちました。
歴史映画は収益的に厳しい印象がありますが、製作費59百万ドルで興行収入1億3百万ドルなのでやや赤字レベルで踏みとどまることができました。
評論家の評価は非常に高く、第91回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞しています。

ニールアームストロング船長の偉業を映画で堪能したいひとのために!
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【映画】スパイラルソウ/オールリセット [映画評]

大ヒットしたホラー映画、ソウシリーズの9作目です。


スパイラル:ソウ オールリセット Blu-ray

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2022/02/02
  • メディア: Blu-ray



今回のターゲットは警察官です。
冒頭から偽証をした警察官が何者かに捕らわれ、そして死のゲームによって地下鉄に挽かれて轢死します。
主人公はたたき上げの熱血ですが署内で浮いている警察官です。
原因は過去に警察官の不正を告発したからです。
そんな主人公に、エリート街道を走っている若手警官が相棒として付けられます。
捜査を開始しますが、署員は協力せず、なかなか進みません。
そうした中で、次々と過去に不正をした警察官が死のゲームによって血祭りにあげられていきます。
ソウシリーズらしく、グロテスクなゲームは健在です。思わず声を上げそうになりました。
単にグロテスクなだけでなく、主人公の背景や立場もしっかり考えられており、かといって複雑にもなりすぎず、サスペンスとしても十分に鑑賞できるレベルに達しています。
ミッドポイントは署長が殺されたシーンです。防犯カメラの映像に加工がされていることに気が付き、そこから五里霧中だった犯人が一気に絞られます。
そして、主人公は反撃にでますが、これもジグソウの罠で……という感じで何重にも仕掛けがほどこされています。
ジグソウは死亡しているため、今回のゲームを仕掛けるのは別人です。声も違いますし、ビデオ映像も少し方向性が違います。
それでも、ジグソウを象徴する渦巻きといい、ソウシリーズだなあと思います。
ホラー要素もありますが、映画はサスペンス要素が強いです。
主人公が悪戦苦闘しながら捜査を続けますが、その中でちりばめられた細かい伏線、エピソードが、ラストシーンで活きてきます。
また主人公の父親がミスディレクションの役割を果たしており、最後まで鑑賞者を悩ませます。
素直に楽しめる映画だと思います。

ソウシリーズのファンのために!
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【映画】アーカイヴ [映画評]

交通事故で亡くなった妻を、AIとアンドロイドによって復元しようとする研究者の話です。


Archive. 2-Disc Limited Collector's Edition im Mediabook [Blu-ray]

Archive. 2-Disc Limited Collector's Edition im Mediabook [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Blu-ray



舞台はなんと日本で、山梨の奥地にある研究所です。
とはいえ、風景はあまり山梨っぽくありません。
全体的な灰色と白のトーンで統一されており、いかにも鑑賞者の不安をあおります。
主人公は自ら作成した試作品アンドロイド2体と生活しています
知能も体もまだ完全ではなく、No1は5~6歳児程度、No2は15~16歳程度になります。
主人公は新型アンドロイドの開発に夢中になりますが、No2はその姿に嫉妬します。
舞台は近未来なので、アーカイブという技術が確立しています。
それは人間の記憶、意識をネット上に完全コピーするものです。契約期間中は死者との会話も可能になります。
主人公はアーカイブ上の妻と会話をしていますが、この意識をアンドロイドにダウンロードすることで、研究者は妻の復元を目指しています。
しかし、その行為はアーカイブ社との契約違反で、社内で問題になります。
嫉妬したNo2が湖に沈んで自殺するのですが、そのNo2をアイカーブ社が発見したころで、契約違反の動かぬ証拠を握られてしまいます。
研究所にアイカーブ社の特殊部隊が迫る中、主人公は妻のアイカーブをダウンロードして、新型アンドロイドに注入します。
その結果は……という映画です。
本作は2020年のイギリス映画です。
新型アインドロイドが明らかにモデルにボディペインティングというのが微妙ですが、製作費を安くする工夫でしょうか。
前半は人間の感情を持ったアンドロイドが、新型に嫉妬するといった、まるで人間ドラマのような展開です。
新型を開発するのを横目で見るアンドロイドの微妙な感情が、なかなか興味深いです。
今回はアンドロイドですが、人間の技術は新しい生命を生み出せるまで進んでいます。
アンドロイドだけでなく、生命倫理にもつながるテーマではないかと思います。
研究が進むにつれてNo2の挙動がおかしくなり、No3が脱出するところがターニングポイントです。
小さいエピソードが繋がっていない気もしますが、登場人物を絞り、サブストーリーに分岐せずにシンプルな作りにしているところに好感が持てます。
評論家の評価は悪くないようですが、興行収入が20万ドルと爆死してしまいました。

AIをテーマにしたSF映画を楽しみたいひとのために!
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【映画】オブリビオン [映画評]

トム・クルーズ主演のSF映画です。


オブリビオン [Blu-ray]

オブリビオン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: Blu-ray



舞台は近未来の地球です。
異星人との戦争に人類は辛うじて勝利したものの、核兵器による汚染で地球は住めなくなり、人類は土星の衛星タイタンへの移住を余儀なくされます。
そのエネルギーを得るために地球上の水に含まれる重水素(核融合の燃料)を収集するプラントが多数建築されています。
主人公は、そのプラントを守るドローンの整備、修理を行う作業員です。
小さな基地には本部からの中継役である恋人がいて、すべての指示は本部のサリーから出ています。
地球にはまだ異星人が生き残っており、地上には危険があふれています。
主人公は墜落した宇宙船内にいる生存者を発見しますが、なぜかドローンが生存者を攻撃します。
二人は異星人に捕まりますが、そこで異星人が実は人類で、サリーこそ侵略者であることを知らされます。
主人公たちは、実はサリーによって作り出されたクローンでした。
主人公は人類の側に立ち、サリーを相手に戦うことを決意します。
という感じの映画です。
素直に楽しめる映画だと思います。
設定がやや多いため冒頭のプロローグで一気に説明してくれるのはありがたいです。
観客目線の映画です。
前半で主人公と異星人(実は生き残った人類)とのアクションシーンで盛り上げてくれますし、ファン向けにトム・クルーズのバイクシーンも見せてくれます。
ストーリーも、恋人とのラブシーンを通じて体制側と思わせつつ、中盤で前提条件を一気に逆転させ、生き残った人類の代表に「お帰り指揮官」と告げられたシーンがミッドポイントになります。
そこから主人公はサリーとの戦いに集中します。
打倒サリーの最初の作戦が失敗するもの良いですが、ぜいたくを言えば2度目の作戦も失敗して、3度目の作戦で成功が理想でしょうか。
前半で登場したフライトレコーダーや、主人公のクローンも伏線としてきっちり回収されるなど、手堅い脚本だと思います。
映画は砂漠のシーンが多いですが、緑で終わるのも良いです。ほっとしますし、鑑賞後の余韻が気持ちよくなります。ただ、通じてみると、人間の葛藤が不足しているかな、という気もします。
製作費1億30百万ドルに対して、興行収入2億86百万ドルなので、ぼちぼちという成績でしょうか。

素直に楽しめるSF映画を鑑賞したいひとのために!
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【映画】宇宙戦争 [映画評]

HGウェルズ『宇宙戦争』を原作にした、トム・クルーズ主演の壮大なSF大作です。


宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray



映画は平凡なシーンから始まります。
主人公はレイですが、離婚し、週末だけ子供たちがやってきます。
しかし、子供たちとの関係は悪く、趣味・食生活・会話のすべてが合いません。
そんなとき、突如として宇宙人がやってきます。彼らは地下に隠してあった巨大な兵器に乗り、アメリカの都市を次々と壊滅させていきます。
地球上の兵器は、シールドに阻まれて届きません。
レイは子供2名を連れて逃げますが、宇宙人が次々と襲ってきます。逃げながらも、レイと子供たちはすれ違いを続けます。喧嘩もします。ちょくちょく、レイがいかに子供を見ていなかったのか示すシーンも挟まれます。
ピーナツアレルギーを知らなかったこと、子守唄を知らなかったこと、などなどです。
逃げ続けるレイに愛想をつかしたロイは戦いにために前戦に向かいます。レイは娘を守るため、地下に隠れます。
しかし、そこにも宇宙人はやってきて、レイと娘はついに捕まってしまいます。
宇宙人の咥内で手榴弾を爆発させるという奇策で脱出に成功しますが、宇宙人の進撃は止まりません。
しかし、突如として宇宙人は死滅します。その理由は……という感じの映画です。
基本的には宇宙人から逃げるだけですが、よくできた映画だと思います。
最初に主人公と子供たちの関係という葛藤が明瞭に示されます。その葛藤が解決するのはレイがロイの意思に任せたとき、そしてロイがレイチェルが守るために戦う……危険を引き寄せるオグルビーを殺害し、宇宙人を撃破した時です。
映像も圧倒的な強者である巨大な兵器と、逃げ惑う人間たちの群れの迫真の演技、さらに実写とCGを混ぜた巧みな映像で見せてくれます。
巨大な宇宙船というマクロの恐怖だけでなく、宇宙船の指先が迫りくるミクロの恐怖も出すことで、一本調子になることを防いでいます。Wの効果ですね。
原作は古典ですが、現代でも通用する古典であることを見せてくれたと思います。
製作費1億32百万ドルで、興行収入6億4百万ドルの大ヒット作品となりました。

古典SFを原作とした映画を堪能したいひとのために!
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【映画】CUBE2 [映画評]

世界を震撼させたSFサスペンスの続編です。


CUBE2 キューブ 2 特別版 [DVD]

CUBE2 キューブ 2 特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2003/12/05
  • メディア: DVD



なぞの立方体に男女が閉じ込められているのは前作と同じです。
今作のメンバーは、心理学者、探偵、設計技師、ゲームプログラマ、盲目の女性、弁護士、老女、大佐です。
前作のような仕掛けはありませんが、この立方体がときおり崩壊して、巻き込まれると死んでしまいます。
また、不思議な立方体が飛び回ることがあり、これに触れても死んでしまいます。
今回の立方体はハイパーキューブです。
四次元構造になっており、重力の方向が変わったり、時間の進み方が異なっていたりします。
また、別の現実が重なり合うため、自分自身と出会うこともあります。
前作は立方体の目的は不明でしたが、本作ではチョコチョコと巨大軍事会社の名前がでてきます。伝説的なプログラマが設計したことも明かされます。
登場人物たちは、軍事会社に何らかの関係があります。
おそらく前作では不明だった建築者の謎の回答を出そうとしたのだと思いますが、サスペンスとしては前作の方がよかったかなと思います。
不思議さは増していますが、脱出方法も唐突です。
ときおり登場人物たちの肉体は別にあるような映像が流れますが、本体がどうなったのか謎です。
というより、ラストで主人公からある物体を持って帰っているので、完全に仮想空間というわけでもなさそうです。
謎が謎を呼ぶ映画です。

革新的な映画の続編を見たい人のために!
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【映画】CUBE [映画評]

低予算ながら世界を震撼させた傑作SFサスペンスです。


CUBEキューブ Blu-ray

CUBEキューブ Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2016/02/17
  • メディア: Blu-ray



映画はわけもわからず立方体の部屋に閉じ込められた5人(ほかに冒頭で死亡した1名)から始まります。
元警察官、脱獄の名人、数学家専攻の学生、精神科医、建築家です。5人は状況を把握できないまま移動しますが、その先には罠が仕掛けられており、間違って足を踏み入れると死んでしまいます。
5人は力を合わせて、脱出を試みます。
本作は低予算ですが、ワンシチュエーションで心理的恐怖を高める手法で、wikiによるとカルト的人気を博しました。
SAWも基本的には同じ構造ですし、映画だけでなく小説でも模倣した作品が多数生み出されました。
それだけ革新的で、影響の大きい作品だと思います。
脚本もよく考えられています。
5人はそれぞれ特徴を持っています。全員で協力すれば、キューブの謎を解き、脱出する可能性があったのですが、それぞれの思惑や主義主張がありうまくいきません。
1人死に、2人死に、そして仲間割れしていきます。
元警察官がリーダー的役割を担いますが、これが権威主義的な男性で、次第に周囲を圧迫・威嚇するようになります。
キューブの恐怖だけでなく、仲間内の恐怖という二重の恐怖を演出しています。
キューブの謎についても、解けたと思ったらそれがダミー。
間違いに気が付いたときに、前半の細かい伏線の意味が見えてくる仕掛けです。
本作は製作費は37万カナダドルで、興行収入が50万ドルなので、とても成功したとは言えません。
しかし、後世への影響という意味で、大きな足跡を残した作品だったと思います。

革新的なサスペンス映画を見たいひとのために!
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【映画】マッドマックス/怒りのデス・ロード [映画評]

マッドマックスが27年ぶりの復活です。


マッドマックス 怒りのデス・ロード [4K ULTRA HD + Blu-ray]

マッドマックス 怒りのデス・ロード [4K ULTRA HD + Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/06/22
  • メディア: Blu-ray



主演はメル・ギブソンからトム・ハーディに交代です。
主人公マックスですが、流浪の途中でイモータン・ジョーが首領の集団につかまります。
この集団ですが、絶対的な独裁者であるジョーが水を支配し、荒くれものを従えて、近隣の集団から石油や弾薬を奪って生活しているようです。
女性戦士フェルオサが石油を奪いに出撃しますが、実は出撃のふりをしてジョーの子供を産むために監禁されている女性たちを救出するための作戦でした。
この女性陣ですが、綺麗で清潔です。世紀末でも、かなりよい生活をしているようです。
ジョー一味が追撃しますが、マックスは血液タンクとして車に縛り付けられます。
しかし、脱出してフェルオサを制圧しますが、トレーラーはフェルオサしか運転できなかったため同乗することになります。
そこからは、ひたすらカーアクションとバトルです。
途中でマックスを縛り付けた男がトレーラーに乗り込みますが、見事に失敗し、逆にマックスたちの仲間になります。
すったもんだして、ジョーは死に、ジョーは相当嫌われていたのか戻ってきた裏切り者、フェルオサは民衆に歓迎されます。
とまあ、こんな話です。
今回のマックスですが、前半はかなりマッドな人として描かれています。
主演はトム・ハーディ。
女性たちが脱出する理由が、いまいち、ピンときません。オアシスを出ればあとはひたすらの荒野で、伝説の「緑の国」が見つからなければ死ぬだけです。
女性たちは監禁されているにしても、身なりからするとそれなりの生活を享受しているわけですから、自由を求めて……という状況と時代ではないような。
ジョー一味にしても、追いかけるほど大切にしている女性たちに、こうやすやすと脱出されるのも、なんとなく間抜けです。
ただ、アクションは見どころ満載です。巨大なトレーラーが横倒しになったり、次々と特殊な改造を施された車が壊れるシーンなど迫力満点です。
評論家の評価は高いようですが、おそらく女性たちが力を合わせて現状を打破するところが評価されたのかもしれません。
ちなみにジョーを演じるヒュー・キース・バーンですが、第1作のマッドマックにも出演して、主敵を演じています。
第1作でもラストで死に、第4作でもラストで死んでしまいます。36年後の続編に別の役柄で登場するという例は珍しい気がします。
あと女性がオルゴールの機械部を回すシーンがありますが、これはマッドマックス2のオマージュシーンですね。
第1作とは比べ物にならない製作費1億50百万ドルで制作され、興行収入3億76百万ドルという成績を上げました。

伝説の映画、マッドマックの復活を喜びたいひとのために!
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