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第95期棋聖戦挑戦者決定戦(佐藤天彦九段VS山﨑隆之八段) [将棋]

どちらが勝利しても、藤井棋聖との初タイトル戦になります。

〔主催者サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/

山﨑八段は独創的な棋風で知られています。
極端な力戦系なので、手損を厭わず、悪形も苦にせず、相手の事前研究を完全に無効化できるという強みがあります。
直観力が優れているからか早指しに強く、NHK杯2回優勝、JT杯1回優勝など、一般棋戦には8回優勝しています。
タイトル獲得経験はなく、タイトル挑戦も第57期王座戦のみです。
相手は羽生善治王座ですが、このときの棋譜中継のコメントが、いまだにコピペして使われています。
もう15年も使われているということは、それだけインパクトがあったとの同時に、山﨑八段の人気を表していると思います。
山﨑八段を「諦めない」ファンはたくさんいると思います。
さあ山﨑八段は久しぶりのタイトル挑戦を果たすことができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/95/kisei202404220101.html

ということで、将棋です。
先手は佐藤天彦九段で向かい飛車となりました。
序盤は後手番の山崎八段がらしい手順でなかなか正体を見せず、最終的にはプロ間では珍しいトラック囲いを出現させます。
序盤の駆け引きですが、途中で佐藤天彦九段が異筋ともいえる飛車を支える歩を撃ちます。
一・九段目ならありますが、八段目は非常に珍しいです。
中盤戦は振り飛車側の駒が捌けつつあり、美濃囲いの固さが生きそうな展開です。
ただ103手目の4七金という大人の手がやや甘かったらしく、この当たりから居飛車側が攻め、振り飛車側が耐える局面になっていきます。
局面は互角に近くなります。
先手玉は徐々に金銀がはがされ、粘りが効かなくなってきます。
後手陣は馬の存在が大きいです。
182手の長手数となりましたが、山﨑八段が見事な逆転勝ちを収め、藤井棋聖への挑戦権を獲得しました。

五番勝負第1局は6月6日(木)、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行わます!
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