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【映画】バイオハザード5/リトリビュージョン [映画評]

サービス精神満点のアクションエンタメ映画です。


バイオハザードV リトリビューション [Blu-ray]

バイオハザードV リトリビューション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2013/06/26
  • メディア: Blu-ray



本作は前作のラストシーンからの続きになります。
貨物船をアンブレラ社が急襲します。
目的はアリスの奪取。アリスは捕らわれの身になります。
アリスはアンブレラ社の研究所から脱出を図ります。協力者は前作のメインビランであるアンブレラ社の議長です。アンブレラ社のセキュリティAIが暴走し、人類を危機が迫っているので、アリスの力をかりるためです。
研究所は各種シミュレーションのため、世界各地の大都市を模したセットが並んでいます。
アリスは東京、モスクワ、などなどを超えて脱出に成功します。
この辺り、サービス精神満点です。様々な都市でのアクションを見せるのに、上手い理由を考え出したものです。
第2作以来となるジルが登場します。
第2作のジルは黒髪ショートカットだったのに、本作では金髪ロングとまるで別人です。
同じキャラならそこは揃えて欲しかったかも。
第1作で登場したミシェル・ロドリゲス演じるレインも再登場ですが、こちらは同じ容姿で分かりやすいです。ミシェル・ロドリゲスはワイルドスピードシリーズにも出演していますが、だいたい同じキャラですね。
ラストはクローンレインとジルとの格闘です。ジルは目覚めますが、苦戦の末にレインを倒します。
そして議長と再会しますが、ここでアリスは再びウィルスを注入されます。
アリスは対ゾンビの最終兵器として、戦いの最前線に送らるところで映画は終わります。
製作費65百万ドルで興行収入2億40百万ドルですから、前作より成績が下がったとはいえ成功作だと思います。

素直に楽しめるエンタメ作品を鑑賞したいひとのために!
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【書評】萬年甫『動物の脳採集記~キリンの首をかつぐ話~』 [書評]

解剖学者が、戦後間もない時期に様々な動物の脳を採集したときの抱腹絶倒記です。


動物の脳採集記―キリンの首をかつぐ話 (中公新書)

動物の脳採集記―キリンの首をかつぐ話 (中公新書)

  • 作者: 万年 甫
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 2021/05/01
  • メディア: 新書



時期としては昭和20年代後半から30年代が中心です
文献もなくぶっつけ本番で挑むのですが、キリンの話が傑作です。
当時は高速道路もなく、研究費もなく、移動はすべて電車でした。
動物園に頼み込んで、死亡したキリンを解体し、脳をホルマリンの瓶にいれたまでは良かったですが、さて現場では脊髄が取り出せない。
キリンの首を切り取って研究室に電車で持ち帰ることにしたのですが、布でぐるぐる巻きにして駅員に呼び止められたら「釣り竿です」とごまかそうとしたのに、途中で死後硬直が解けて、キリンの首がへたって頭の上に乗っかってきた話はとにかく面白い。
ゾウの話では、いろいろと脱線して、戦後まもなくの時期に公開された映画『ゾウを食った連中』の話になり、さらに調べてシナリオを探し出したりして、とにかく自由奔放な筆がさえまくります。
ちなみにハンドウイルカの命名を提案したのは著者だそうです。

とにかく面白い新書を読みたいひとのために!
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