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第95期ヒューリック杯棋聖戦第2局(藤井聡太棋聖VS山﨑隆之八段) [将棋]

第95期ヒューリック杯棋聖戦第2局(藤井聡太棋聖VS山﨑隆之八段)

藤井棋聖の先勝で迎えた第2局です。

〔主催者サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/

最近は若い棋士でも弟子を取ることが増えたと思います。
門倉啓太五段は現在36歳ですが、弟子が2人も三段リーグに参加しています。戸部誠七段は37歳ですが、小山直希四段、梅津美琴女流1級、宮澤紗希女流1級と3人もプロ入りしています。
山﨑八段の弟子には磯谷祐維女流初段がいます。
将棋界には珍しい金髪の女流棋士ですが、山﨑八段も磯谷女流初段に髪型について話したことがあるそうです。
しかしそれは注意とかではなく「髪の毛、痛みませんか?」というのが山﨑八段らしい心づかいです。
挑戦決定のときに、弟子の磯谷女流初段も駆けつけていました。
さあ山﨑八段は、弟子の前でかっこいい姿を見せることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/95/kisei202406170101.html

ということで、将棋です。
後手番の山﨑八段ですが、本局は意表の向い飛車を採用します。
山﨑八段はときおり振り飛車を採用しますが、それは駆け引きの末というパターンが多く、本局のような純粋な振り飛車は珍しいです。
ただ、駒組は山﨑ワールドといった感じで独特です。玉を固めずに飛車側の金銀をがっちり固めて、急戦に強い形で待つのかと思いきや、自分から桂交換を求めて動いていきます。
そしてその桂馬を5三に打ち、角を3三にあげて先手玉のこびんを狙います。
とはいえ、先手に自然に対応されて局面は苦しそうです。
藤井棋聖の61手目5四金が強い手でした。
角切からの両取りが見えていますが、あえてかけさせて、飛車をプレゼントしている間に後手玉を金の力でプレスしていきます。
以降は長考することなく、ときおり確認の少考を入れながら後手玉を追い詰めます。
まさに見切りの圧勝で、111手まで藤井棋聖が勝利。
これで開幕2連勝となりました。

永世棋聖のかかる第3局は、7月1日(月)に名古屋市中区「亀岳林 万松寺」で行われます!
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第83期順位戦【開幕前】 [将棋]

※◎○▲は開幕前の予想です。
[A級]◎永瀬拓矢 ○豊島将之 ▲佐々木勇気
永瀬九段と豊島九段の一騎打ちになると思います。
この2人に割って入るとしたら、勢いに乗った若手ぐらいでしょうか。
ということで佐々木八段を期待も込めて▲にします。
佐々木八段は永瀬戦、豊島戦とも前半戦にあるので、ここを1勝1敗で乗り切れば、という感じです。

[B級1組] ◎近藤誠也 ○斎藤慎太郎 ▲羽生善治
レーティング的には羽生九段が最有力ですが、年齢からか持ち時間の長い将棋は終盤の失速が目立ちます。
若い近藤誠也七段と、復調してきた斎藤慎太郎八段の巻き返しに期待したいです。

[B級2組] ◎伊藤匠 ○服部慎一郎 ▲郷田真隆
本命は活躍著しい伊藤匠七段です。ここも順調に突破する可能性が高いと思います。A級まで上がってしかるべきの棋士だと思います。
2番手以降が混戦です。
順位は低いですがB級2組では実力上位の服部慎一郎六段、好調を維持しているベテラン郷田真隆九段に期待したいです。

[C級1組]◎藤本渚 ○斎藤明日斗 ▲出口若武
注目株は藤本渚五段です。順調ならB級1組以上どころかA級入りを期待される逸材です。心配なのは順位が低いことからく頭跳ねでしょうか。
二番手は各種棋戦で活躍し、順位も良い斎藤明日斗五段です。
三番手が難しいですが、順位が良い出口若武六段を上げますが、最終戦に連敗中の冨田誠也五段戦が待っているのが不安です。

[C級2組]◎本田奎 ○八代弥 ▲佐々木大地
毎年注目される佐々木大地七段です。今期こそはとは思うのですが、いままでがいままでなので▲と予想します。
八代弥七段も毎年期待されていますが、なかなか上がれない。今年は順位4位と絶好のチャンスなので○と予想します。
本命が非常に難しいのですが、そろそろ昇級して欲しいという期待も込めて本田奎六段にします。

いよいよ順位戦が開幕します!
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第95期ヒューリック杯棋聖戦第1局(藤井聡太棋聖VS山﨑隆之八段) [将棋]

山﨑八段が15年ぶりにタイトル挑戦です。

〔主催者サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/

山﨑八段はタイトル戦に登場するのはなんと15年ぶりです。
タイトル戦の登場間隔史上1位……かと思いきや、上がいました。
1位は西村一義九段でなんと18年です。
1969年に王位戦で大山康晴に挑戦して破れ、1987年に棋聖戦で桐山清澄に挑戦して敗れています。
年齢でいうと28歳と46歳です。西村九段のタイトル挑戦はこの2回で終わりました。
ちなみに女流では山田久美が25年というとんでもない記録を持っています。
山﨑八段はタイトル初挑戦が2009年王座戦なので28歳です。そして今回43歳で2回目のタイトル戦です。
王座戦では羽生王座相手3連敗したため、まだタイトル戦で勝利したことはありません。
棋聖戦前のインタビューでは、「最後」を強調しているように感じました。年齢的に、いつトップ棋士と対戦でくなくなってもおかしくない。
自虐的なキャラの山﨑八段ですが、これはキャラではなく本心かなとも思いました。
さあ山﨑八段は強敵藤井棋聖を相手に、最後の勝負とばかりにタイトル初勝利を挙げることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/95/kisei202406060101.html

ということで将棋です。
振り駒の結果、先手は山﨑八段となりました。
となれば、一番の得意戦法である相掛りが発動です。
とはいえ研究勝負の棋士ではないのでフィーリングです。
37手目に後手の桂馬の活用を阻む7五歩が指されました。しかし、その瞬間に評価値が藤井棋聖に振れ始めます。
藤井棋聖は自らの玉頭方面ですが、先手陣の桂頭を狙って筋違い角を放ちます。ここからがチョイ悪からの逆転術にたける山﨑八段の本領発揮といきたいところですが、今回はさすがに相手が悪すぎました。
あやを求めてアクロバティックな手を連発しますが、藤井棋聖は終始冷静でした。
90手まで藤井棋聖が完勝し、永世棋聖に向けてまずは幸先の良い1勝を上げました。
山﨑八段はタイトル戦初勝利を目指しましたが、次局以降にお預けです。

棋聖戦第2局は、6月17日に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われます!
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第9期叡王戦第4局(藤井聡太叡王VS伊藤匠七段) [将棋]

藤井叡王の1勝2敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

藤井叡王はタイトル21期ですが、タイトル戦の番勝負で負けたことがありません。
それどころか第3局を終わった段階でリードを奪われたことがなく、2勝2敗のフルセットに持ち込まれたことすら1回のみです。
それが伊藤七段相手の叡王戦で、始めて第3局以降にリードを許し、しかもリーチをかけられています。
おまけに本局は後手番です。
登場タイトル戦連続獲得は連続21期と歴代1位を継続中ですが、この記録もピンチになっています。
ここまで追い込まれるのは初めての経験ですが、さあ藤井叡王は失陥のピンチを切り抜けることができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/9/eiou202405310101.html

ということで将棋です。
タイトル奪取にあと1勝と迫った伊藤七段が選んだのは角換わりでした。
AI同士だと先手勝率が高い戦型ですが、人間同士ならまだまだ分かりません。
後手番藤井叡王は6三金型の右玉に構えます。
玉が囲いから離れているような形で昔なら奇異と言われていたと思いますが、いまはバランスの時代です。
お互いの間合いを図るような手が続き、伊藤七段が穴に入り、飛車先の歩を交換した瞬間をとらえて、後手からしかけます。
手にした一歩を活かしての、玉側からの端攻めです。
恐ろしいことに、AI的には同歩の時点で評価値が大きく下がってます。かといって同歩以外の手は選びにくく、この時点で先手が悪い可能性すらあります。
それだけ藤井叡王の動きが機敏だったということだと思います。
この香車を守るためだけに角を打たされるのはそうとうに痛いです。攻め合いの形になりにくいです。
以降は藤井叡王が一方的に攻め続け、あやをつける余地すら与えずに快勝です。
これは強いとしかいいようがありません。

フルセットの第5局は、6月20日(木)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます!
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第6期清麗戦挑戦者決定戦(西山朋佳女流三冠VS加藤桃子女流四段) [将棋]

やはりこの2名が勝ち上がってきました。

〔主催者サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/

準決勝で西山女流三冠は鈴木女流三段と対戦し、加藤女流四段は山根女流二段と対戦しています。
西山女流三冠は中盤まで互角の形勢でしたが、終盤の入口で鈴木女流三段が暴発気味に寄せに行ったのを的確に咎めての快勝です。
加藤女流四段は山根女流二段に富沢キックをかまして優勢になりますが、そこから山根女流二段の頑張りによって局面が混とんとします。
しかし、そこから突き放しての勝利と地力の高さを見つけつけています。
苦戦しながらも、やはり勝ち上がるのは強い証拠だと思います。
西山女流三冠と加藤女流四段の対戦成績はせっており、ここ5戦では加藤女流四段が3勝2敗とリードしています。
さあ加藤女流四段は強敵相手にタイトル挑戦権を獲得できたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/6/seirei202405310101.html

ということで、将棋です。
加藤女流四段の先手で、後手西山女流三冠の角交換向い飛車となりました。
加藤女流四段は7筋のくらいを取り、さらに銀を引き付けて4枚の銀立ち矢倉を組みます。
玉形を十分にしたところで、打ち込んだ角を切り飛ばしての攻めが始まります。
居飛車としては理想的な展開です。
西山女流四冠は守りのために角を手放さざるを得なくなり、おまけにその角も取られてしまいます。
局面が進むと角損の上に、横だけでなく序盤で張られた位を活かしての縦攻めも食らってはもう粘れません。
西山女王の剛腕を出させる暇もなく、加藤女流四段が攻めてたてて97手までの快勝です。
これは相性の良さが出たのかなと思います。
加藤女流四段は女流王位戦に続いてのタイトル挑戦になります。

福間清麗との五番勝負は、7月10日(水)に東京都港区「ホテルオークラ東京」で開幕します!
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第65期王位戦挑戦者決定戦(渡辺明九段VS斎藤慎太郎八段) [将棋]

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

両者とも昨季は不調でした。
渡辺九段はA級こそ残留したものの棋戦では目立った活躍ができず、年度も22勝25敗と勝率5割を切りました。また25敗は年度最多敗戦になります。とはいえ、複数のリーグ戦に参加し、タイトル戦を戦ったこその記録ですが。
斎藤慎太郎八段はA級から陥落し、さらに年度成績でも18勝19敗と5割を切りました。
お互いに昨年度は苦杯をなめたシーズンですが、ここへきて調子が上がっています。
上がり調子だからこそ、挑戦者決定戦に出場できるのですが。
さあ、上昇気流に乗りつつある両者の対戦は、どうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202405300101.html

ということで、将棋です。
先手を引いたのは渡辺九段です。
将棋は先手が若干有利ですが、居飛車党はより先手が有利、というより後手の苦労が多い印象があります。
相掛かりから渡辺九段は中住まいに構え、斎藤八段は銀冠です。
後手斎藤八段が棒銀から先手飛車を圧迫しますが、この銀を置き去りにすべく、金と刺し違えたのが好判断でした。
駒損にはなりましたが、打ち込まれた後手の飛車を追い返すと先手が一方的に攻める展開になります。
受けきれないと見た斎藤八段は攻め合いにチェンジしますが、やはり先に食いついているだけに先手が勝ちやすい展開だったと思います。
113手まで渡辺九段が快勝し、意外なことに渡辺九段は王位戦初登場です。

藤井聡太王位との第1局は、7月6・7日に愛知県名古屋市「徳川園」で行われます!
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第82期名人戦第5局(藤井聡太名人VS豊島将之九段) [将棋]

藤井名人の3連1敗で迎えた第5局です。

〔主催者HP〕
https://www.meijinsen.jp/

豊島九段のデビュー当時はオールラウンダーと呼ばれていました。
それからキャリアを重ねていくうちに段々と振り飛車の採用が少なくなり、一時期は完全居飛車党で最先端の研究を突き詰め、研究範囲までは早指しで進める暗記勝負の時期もありました。
それが近年は力戦系にも手を広げ、後手番では振り飛車も採用します。
まさにオールラウンダーに戻ってきた気がします。
豊島九段は角番に追い込まれていますが、さあ裏芸でもある後手番振り飛車を披露することはあるでしょうか!

〔棋譜〕※ロック将棋さんより
https://6shogi.com/82meijinsen5/

ということで将棋です。
後手番が豊島九段ということでもしかしたら振り飛車もあると思わせる序盤戦です。
雁木との両天秤から端歩を突き越し、そこから一気に四間飛車へと転換です。
藤井名人はあえて6五歩を取らせて角道を通したまま松尾流穴熊に組むのが作戦です。
豊島九段は手早く美濃囲いに収め、先手の仕掛けを警戒しながらの駒組です。
1日目終了間際の6二飛車が、先手の仕掛けを誘った手です。
振り飛車党なら4五歩と指しそうですが、豊島九段は真っ向勝負を挑みます。
豊島九段は角飛車交換に成功しますが、とにかく先手の穴熊が固く、金を一枚はがしても馬を引き付けられて鉄壁です。
評価値以上に、振り飛車が実戦的に勝ちにくいのかなと思います。
評価値が大きく動いたのは70手目の6六歩でした。金で銀をとられてみると、後手玉のコビンが開き、このコビン攻めが強烈でした。
藤井名人は、77手目にただのところ銀を放ちます。これが決め手だと思います。
豊島九段は駒を投入して粘ろうとしますが、攻め合いにもならないので、こうなると普通の手で十分です。
99手まで藤井名人が押しきり、これで4勝1敗で名人位を防衛に成功しました。
豊島九段は意欲的な作戦選択だったと思いますし、途中までいい勝負だったと思いますが、競り合いでの名人の強さが光ったと思います。

藤井名人おめでとうございます!
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第35期女流王位戦第3局(福間香奈女流王位VS加藤桃子女流四段) [将棋]

福間女流王位の2連勝で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/

棋戦と女流棋戦でタイトル戦の名称は同じでも、主催者が異なることが多く、むしろ異なるのが普通かと思います。その関係は囲碁と将棋も同じです。
棋聖戦は囲碁だと読売新聞、将棋だと産経新聞・ヒューリックです。
名人戦は囲碁だと朝日新聞、将棋だと朝日・毎日の共催、女流だと報知新聞です。
王座戦は囲碁と将棋は日経新聞、女流だとリコーです。
この王位戦は将棋、女流とも新聞三社連合が主催で、そもそも王位戦の姉妹棋戦として創設された経緯があります。
主催者が同じで姉妹棋戦なので、挑戦者決定方式も同じです。紅組と白組の優勝者が挑戦者決定戦を戦います。
さすがにタイトル戦の持ち時間まで同じとはいきませんが、リーグ戦は3時間と棋士の4時間とかなり近いです。
さあ持ち時間こそ王位戦半分ですが、女流王位戦の4時間を目いっぱいにつかった将棋を見せてくれるでしょうか。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/35/joryu-oui202405230101.html

ということで、将棋です。
先手福間女流王位のゴキゲン中飛車に、後手加藤女流四段は超速から左高美濃で対抗します。
よくある序盤から福間女流王位が7七桂馬とつっぱり、8筋で戦いが始まります。
加藤女流四段は角切から飛車をなりこむことに成功します。
福間女流王位は角を斜めに並べて防壁を築きつつ、端攻めを見据えます。
あまり見ない形ですが、ここから福間女流王位が華麗に捌きます。
まず角2枚の利きを活かして端を突破すると、今度は歩の手筋5連発で後手陣を崩し、そこから角を転回させていきます。
あの懲り形が次々とほぐれていきます。
最後には2枚目の角も後手の龍を置き去りにして転回し、最後は読み切りの即詰みです。
中盤までは互角の勝負でしたが、終わってみれば福間女流王位の快勝譜となりました。
これで3連勝で福間女流王位が防衛に成功、6連覇で通算10期目の女流王位獲得となりました。

福間女流王位おめでとうございます!
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第82期名人戦第4局(藤井聡太名人VS豊島将之九段) [将棋]

藤井名人の3連勝で迎えた第4局です。

〔主催者HP〕
https://www.meijinsen.jp/

前局で藤井名人はプロ間では珍しい棒銀をさく裂させての快勝です。
棒銀といえば加藤一二三九段ですが、スポーツ新聞にまさにウキウキな感じのコラムが掲載されました。
「銀は営業部長」はなかなか言いえて妙です。藤井名人の銀は営業部長として外回りに出撃し、まさに大活躍です。
対する豊島九段は銀を自陣に埋めざるを得なかったこの差を加藤一二三九段は指摘しています。
棒銀を愛する加藤一二三九段らしいとも思います。
さあ本局でも加藤一二三九段が愛する棒銀を見ることはできるでしょうか!

〔棋譜〕※ロック将棋さんより
https://6shogi.com/82meijinsen4/

ということで将棋です。
先手は豊島九段。
オールラウンダーの豊島九段ですが、角番で選んだ作戦はなんと先手横歩取られ作戦です。
これは先手なのに、あえて一手パスのような端歩を指して、先手なのに後手番横取りに誘導するかなり珍しい作戦です。
超急戦になると、端歩があるなしで成立する筋がでてきたり、奥の深い作戦でもあります。
藤井名人も想定外だと思いますが、豊島九段も早々に想定手順から外れたようで、序盤から時間をつかう力戦系の将棋になります。
お互いに玉を囲う暇がなく、一手の価値が大きい局面が続きます。
評価値が大きく動いたのは66手目です。藤井名人は4三歩と守ったのですが、ただで銀を抜かれてさらに当たりになっている角まで逃げられました。
さすがに銀がボロっと取れるのは大きいです。
藤井名人も彩を付けようとしますが、最後は飛車を見捨てて金を取り、さらに豊島九段の金がぐいっと前に出て退路封鎖をしたところで藤井名人が投了しました。
豊島九段はシリーズ嬉しい初勝利です。

名人戦第5局は、5月26・27日に北海道紋別市「ホテルオホークツパレス」で行われます!
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第65期王位戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局 [将棋]

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

紅組は最終戦を前にして残留決定はだれもいません。
斎藤慎太郎八段と藤本渚五段の対局が鬼勝負です。
勝てばプレーオフ以上決定、負ければ陥落です。
佐々木大地七段は勝てばプレーオフ決定、自身が負けて、斎藤八段も負けると陥落です。
それぞれの結果は以下のようになりました。
 藤本 渚 五段 ●―○ 斎藤慎太郎八段
  http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202405140501.html
 佐藤天彦 九段 ○―● 佐々木大地七段
  http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202405140401.html
 石井健太郎七段 ○―● 豊島将之九段
  http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202405140601.html

よって、挑戦者決定進出は藤本五段を破った斎藤八段です。
残留は佐々木大地七段が敗れたことで、斎藤八段と藤本五段となりました。


白組は分かりやすいです。
羽生善治九段が飯島栄治八段相手に勝利すればプレーオフ進出、負ければ残留です。
渡辺明九段と木村一基九段は勝てばプレーオフ以上決定、負ければ陥落の鬼勝です。
それぞれの結果は、以下のようになりました。
 羽生善治 九段 ●―○ 飯島栄治 八段
  http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202405140301.html
 木村一基 九段 ●―○ 渡辺 明 九段
  http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202405140201.html
 森内俊之 九段 ○―● 西川和宏 六段
  http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202405140101.html

よって、挑戦者決定進出は渡辺明九段。
残留は渡辺九段と羽生九段となりました。

挑戦者決定戦は5 月30日に行われます!
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