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第9期叡王戦第2局(藤井聡太叡王VS伊藤匠七段) [将棋]

藤井叡王の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

叡王戦の特長は、段位別予選をするところです。
段位別の枠は年度によって異なっており、ここ数年は九段・八段3人、七段・六段が2人、五段・四段が1人です。
段位別に予選をする意義があるのかと問われるとなんとも言い難いですが、九段・八段はベテランが多いので、本戦トーナメントに世代的な多様性を与えるという意味で良いのかなと思います。
伊藤七段は叡王戦予選開始時点で六段でした。六段はわずか2枠ですが、その2枠を勝ち取って決勝トーナメントに進出し。そのまま挑戦者まで駆け上がりました。
予選の性質として竜王戦に近く、若いヒーローが登場しやすい棋戦だと思います。
さあ、伊藤七段は予選での勢いのまま藤井叡王にぶつかることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/9/eiou202404200101.html

ということで将棋です。
藤井叡王は後手番ですが、サザンハヤクリと呼ばれる3三金型早繰銀を採用します。
この3三金が桂馬で狙われる形になると悪いですが、金の力で先手の攻めを抑えている間に、後手番ながら積極的に動こうというのが作戦の骨子です。
序盤からお互いに時間を使っているので、先手伊藤七段からしたら想定外でしょうし、仕掛けた藤井叡王としても想定してた展開には進んでいないことが見て取れます。
序盤から激しい戦いとなり、先手は居玉。後手も守りは薄いです。後手が攻め切れるかどうかです。
お互いに持ち時間が切迫する中で、78手目に藤井叡王は飛車を切り、8七歩成と成捨てます。
そこから大さばきになりますが、伊藤七段の4四歩が後手陣の弱点を突いた秘孔でした。
最後は、藤井叡王は7三玉と上がり自ら切られにいき、即詰みに討ち取られたところで投了しました。
伊藤七段は対藤井戦初勝利です。

第3局は5月2日(木)に愛知県名古屋市「名古屋東急ホテル」で行われます!
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