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【映画】ザ・ライフルマン [映画評]

第一次世界大戦時のラトビアを舞台にした史実映画です。


ザ・ライフルマン 地獄の最前線 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2021/02/03
  • メディア: Blu-ray



原作は『BULLIZARD OF』(吹き荒れる魂)で、映画の原題も同じです。
原作者は第一次世界大戦に従軍して生き残りますが、戦後に独立したラトビアにソ連が侵攻し『BULLIZARD OF』は禁書となり、原作者は処刑されます。
そんな背景があります。
映画は少年兵の視点で戦争が語られます。
訓練時、従軍時、戦闘(突撃、毒ガス、狙撃等)、負傷など様々なエピソードが淡々とつづられますが、映画のラストで当時の写真が紹介されているので、実話を元にしたエピソードだと思われます。
第一次世界大戦勃発時において、ラトビアはロシア帝国の一員でした。
しかし、ドイツに進攻され、目の前で母と愛犬をロシア兵に殺されます。
主人公は戦争に志願しますが、どうしても人を殺せません。
親しい仲間が次々と命を落とし、父も戦死します。
そして戦地を脱出して、今度はラトビア独立のために占領軍であるドイツ相手に戦います。
そこでの主人公は、敵に向かって躊躇なく引き金を引きます。
そして負傷を負い、ラストは雪原で祈るところで映画は終わります。
この映画ですが、ラトビアで大ヒットしたそうです。
ラトビアの歴史を知らないと意味が分からないシーンもあります。
最後の戦闘は「ツェーシスの戦い」で、相手はドイツ軍ですが、最初はロシア軍と戦っていると勘違いしてしまいました。
すぐに占領されてしまう大国に挟まれた小国の悲哀です。
映画としては少年兵の心情に寄り添っており、何のために戦っているのかあいまいだったときは、まだ兵士になり切っていません。
ところが、目指すところが見つかったとき、少年兵は兵士へと変わります。
いろいろと考えさせられる映画だと思います。

第一次世界大戦におけるラトビアの悲劇を知りたいひとのために!
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