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【掌編】齊藤想『声神様』 [自作ショートショート]
第7回小説でもどうぞW選考委員版で佳作をいいただいた作品です。
テーマは「神さま」です。
組織としての成長物語ですが、この成長を表現するのに、ちょっとした小道具を利用しています。
具体的な技法はこちらの無料ニュースレターで紹介します。次回は4/5発行です。
・基本的に月2回発行(5日、20日※こちらはバックナンバー)。
・新規登録の特典付き!
―――――
〔小説でもどうぞW選考員会版(第7回・結果発表、選考会)〕
https://koubo.jp/article/23761
〔作品〕※作品はこちかららお読みください。
『声神様』 齊藤想
https://koubo.jp/article/23963
―――――
テーマは「神さま」です。
組織としての成長物語ですが、この成長を表現するのに、ちょっとした小道具を利用しています。
具体的な技法はこちらの無料ニュースレターで紹介します。次回は4/5発行です。
・基本的に月2回発行(5日、20日※こちらはバックナンバー)。
・新規登録の特典付き!
―――――
〔小説でもどうぞW選考員会版(第7回・結果発表、選考会)〕
https://koubo.jp/article/23761
〔作品〕※作品はこちかららお読みください。
『声神様』 齊藤想
https://koubo.jp/article/23963
―――――
最近の金融・投資【令和6年3月第2週】 [金融・投資]
〔先週の株式市場〕
自分の持株は4日マイナスで1日プラスでトータルはここ暫くないほどマイナス。
とはいえ、いままで順調すぎたから中休みというところでしょうか。
いよいよマイナス金利解除が明確になり、日本株軟調ぎみ。
その代わり、利益を得る金融株が上がるかなと思ったらそうでもない。
せっかくマイナス金利解除を見越して少し金融株を買い足していたのに、と思いつつ。
〔前澤化成工業の株主優待が届いた話〕
今回選んだのは、ゴディバのアイスです。ゴディバというと有名なチョコレートメーカーですが、アイスもあるんだ、と思って注文した次第。
何種類か届きましたが、カカオが濃厚でチョコチップが入っているタイプをチョイス。
なかなか濃厚で美味しかったです。
来年も頼もうかなあ、どうしようかなあ。
自分の持株は4日マイナスで1日プラスでトータルはここ暫くないほどマイナス。
とはいえ、いままで順調すぎたから中休みというところでしょうか。
いよいよマイナス金利解除が明確になり、日本株軟調ぎみ。
その代わり、利益を得る金融株が上がるかなと思ったらそうでもない。
せっかくマイナス金利解除を見越して少し金融株を買い足していたのに、と思いつつ。
〔前澤化成工業の株主優待が届いた話〕
今回選んだのは、ゴディバのアイスです。ゴディバというと有名なチョコレートメーカーですが、アイスもあるんだ、と思って注文した次第。
何種類か届きましたが、カカオが濃厚でチョコチップが入っているタイプをチョイス。
なかなか濃厚で美味しかったです。
来年も頼もうかなあ、どうしようかなあ。
第73期NHK杯将棋トーナメント決勝(藤井聡太八冠VS佐々木勇気八段) [将棋]
佐々木八段が初優勝を目指します。
〔中継サイト〕
https://www.nhk.or.jp/goshogi/shogi/index.html
テレビ棋戦では、放映日まで対局結果は秘密にすることが求められます。
例外は○百勝とか表彰がからむ場合で、その場合は発表されていない謎の1勝が増えていたら、未放送のテレビ棋戦の結果が推測することが可能です。
あと、たまに日本将棋連盟の中継サイトで、うっかり未放送のテレビ棋戦まで通算成績に含めてしまい、バレることもがあります。
マニアになると、棋士のスケジュールから逆算することもあります。
ですが、今回の決勝は師匠のYoutubeチャンネルでほぼネタバレという状態になり話題となりました。
直接的な言及はないものの、師匠の表情等でほぼ推測できるというもので、これはアップ前にチェックして、該当部分を削除したりUP日時を変更するなどいろいろな対策があったと思います。
せめて対局前に収録するなど、ネタバレを防ぐ工夫はあったのかなと思います。
今後の改善を望みたいと思います。
〔棋譜〕※後日中継サイトで公開
ということで、将棋です。
佐々木八段の先手で角換わりとなりました。
途中まではよくありそうな展開から、激しい攻め合いになります。お互いに桂馬を銀でもぎ取り、桂馬で攻める。
最初にペースをつかんだのは佐々木八段です。後手玉を端まで追い詰めて、2二歩桂馬を削りにいます。
しかし、これが悪手で、藤井八冠の桂馬のただすてがさく裂して、またたくまに後手優勢から勝勢までもっていきます。
あとは着地だけかと思っていたら、120手目の5五角成が自然に見えて悪手でした。
ここで佐々木八段の2四飛車がさく裂します。同歩ととると銀を討たれて詰みますし、かつ詰めろなので何か受けないといけません。
藤井八冠も先手玉に王手をかけながら自玉の詰めろを解除しますが、最後は佐々木八段が豊富な持ち駒を活かして169手まで後手玉を即詰みに打ち取ります。
この1勝は藤井八冠の年度最高勝率の記録達成を打ち砕く1勝となり、佐々木八段にとって、30連勝を阻止したのと同じく記録阻止の1勝となろました。
記録にも記憶にものこり1勝だと思います。
佐々木八段NHK杯優勝おめでとうございます!
〔中継サイト〕
https://www.nhk.or.jp/goshogi/shogi/index.html
テレビ棋戦では、放映日まで対局結果は秘密にすることが求められます。
例外は○百勝とか表彰がからむ場合で、その場合は発表されていない謎の1勝が増えていたら、未放送のテレビ棋戦の結果が推測することが可能です。
あと、たまに日本将棋連盟の中継サイトで、うっかり未放送のテレビ棋戦まで通算成績に含めてしまい、バレることもがあります。
マニアになると、棋士のスケジュールから逆算することもあります。
ですが、今回の決勝は師匠のYoutubeチャンネルでほぼネタバレという状態になり話題となりました。
直接的な言及はないものの、師匠の表情等でほぼ推測できるというもので、これはアップ前にチェックして、該当部分を削除したりUP日時を変更するなどいろいろな対策があったと思います。
せめて対局前に収録するなど、ネタバレを防ぐ工夫はあったのかなと思います。
今後の改善を望みたいと思います。
〔棋譜〕※後日中継サイトで公開
ということで、将棋です。
佐々木八段の先手で角換わりとなりました。
途中まではよくありそうな展開から、激しい攻め合いになります。お互いに桂馬を銀でもぎ取り、桂馬で攻める。
最初にペースをつかんだのは佐々木八段です。後手玉を端まで追い詰めて、2二歩桂馬を削りにいます。
しかし、これが悪手で、藤井八冠の桂馬のただすてがさく裂して、またたくまに後手優勢から勝勢までもっていきます。
あとは着地だけかと思っていたら、120手目の5五角成が自然に見えて悪手でした。
ここで佐々木八段の2四飛車がさく裂します。同歩ととると銀を討たれて詰みますし、かつ詰めろなので何か受けないといけません。
藤井八冠も先手玉に王手をかけながら自玉の詰めろを解除しますが、最後は佐々木八段が豊富な持ち駒を活かして169手まで後手玉を即詰みに打ち取ります。
この1勝は藤井八冠の年度最高勝率の記録達成を打ち砕く1勝となり、佐々木八段にとって、30連勝を阻止したのと同じく記録阻止の1勝となろました。
記録にも記憶にものこり1勝だと思います。
佐々木八段NHK杯優勝おめでとうございます!
第49期棋王戦第4局(藤井聡太棋王VS伊藤匠七段) [将棋]
藤井棋王の2勝1持で迎えた第4局です。
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/
藤井棋王は純粋居飛車党ですが、プロ入りして1回だけ振り飛車を指したことがあります。
とはいっても公式戦ではなく、サントリーオールスターでの東西リレー将棋でのひとこまです。
初手から5手を受け持った豊島将之九段が、オールラウンダーらしく飛車を振り、その局面も引き継いだ藤井棋王も選択の余地なく振り飛車を指すことになりました。
これは豊島九段が考えたファンサービスかと思います。
慣れない振り飛車が響いたのか、対局は藤井棋王が所属する西軍が負けました。
真剣勝負の世界ですが、準公式戦では、こうしたファンサービス、遊び心は大事かと思います。
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/49/kiou202403170101.html
ということで、将棋です。
藤井棋王というと先後を問わず角換わりの採用率が高いです。
先手の伊藤七段が角換わりに誘導したのに、後手藤井棋王は角換わりを拒否して、なんと村田システムを採用します。
王座戦本線トーナメントで、藤井棋王を苦しめた作戦を、ここで藤井棋王が採用してきました。
伊藤七段は銀交換に成功しますが、その銀を2四と2六に打ち合う格好になると、やや不満です。
形勢が思わしくないとみた伊藤七段は7筋の歩を取らせて7筋に歩を合わせるという角の効きを最大限に生かす攻めを見せますが、藤井棋王に5五歩と冷静に止められると攻めが細くなってしまいました。
歩で攻められた桂馬を幸便に撥ねて攻めかかり、玉形も大差で後手がかなり勝ちやすい局面になります。
そのまま藤井棋王が114手まで押しきり、3勝1持と一度も負けずに棋王防衛を果たしました。
藤井棋王おめでとうございます!
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/
藤井棋王は純粋居飛車党ですが、プロ入りして1回だけ振り飛車を指したことがあります。
とはいっても公式戦ではなく、サントリーオールスターでの東西リレー将棋でのひとこまです。
初手から5手を受け持った豊島将之九段が、オールラウンダーらしく飛車を振り、その局面も引き継いだ藤井棋王も選択の余地なく振り飛車を指すことになりました。
これは豊島九段が考えたファンサービスかと思います。
慣れない振り飛車が響いたのか、対局は藤井棋王が所属する西軍が負けました。
真剣勝負の世界ですが、準公式戦では、こうしたファンサービス、遊び心は大事かと思います。
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/49/kiou202403170101.html
ということで、将棋です。
藤井棋王というと先後を問わず角換わりの採用率が高いです。
先手の伊藤七段が角換わりに誘導したのに、後手藤井棋王は角換わりを拒否して、なんと村田システムを採用します。
王座戦本線トーナメントで、藤井棋王を苦しめた作戦を、ここで藤井棋王が採用してきました。
伊藤七段は銀交換に成功しますが、その銀を2四と2六に打ち合う格好になると、やや不満です。
形勢が思わしくないとみた伊藤七段は7筋の歩を取らせて7筋に歩を合わせるという角の効きを最大限に生かす攻めを見せますが、藤井棋王に5五歩と冷静に止められると攻めが細くなってしまいました。
歩で攻められた桂馬を幸便に撥ねて攻めかかり、玉形も大差で後手がかなり勝ちやすい局面になります。
そのまま藤井棋王が114手まで押しきり、3勝1持と一度も負けずに棋王防衛を果たしました。
藤井棋王おめでとうございます!
【映画】バイオハザード [映画評]
同名ゲームの映画化で、ミラ・ジョヴォヴィッチを一躍スターにのし上げました。
製作は2002年です。
ある民間会社の研究所から、危険なウィルスが漏洩します。
外部への拡散を防ぐため、防御システムのAIは研究所を閉鎖し、従業員全員を殺します。
そこに暴走したAIを止めるべく、その民間会社が雇っている特殊部隊員が乗り込みます。
このウィルスの正体は、人間をゾンビ化するものです。
主人公のアリスは、記憶喪失の状態で目覚め、特殊部隊員に「報告は」と詰め寄られます。
さらに警官を名乗る謎の男性。
さらに研究所へとむかう地下通路で出会った中年男性。
実はアリスの記憶喪失は、AIによる防御システムによるものでした。
アリスは特殊部隊員と行動をともにしながら、徐々に記憶を取り戻します。
警察官を名乗る謎の男性ですが、実は警察官でもなんでもなく、たんなる環境保護活動家でした。
民間会社の暴走を止めるために、ウィルスを外部に持ち出してマスコミ報道させる計画をもっていました。
そして、アリスは特殊部隊員の一員であり、かつ環境保護活動家の協力者で、ウィルスを持ち出す役目を持っていました。
謎の中年男性は、その計画を知り、ウィルスを軍事用として売却して大金をせしめようとしていました。
特殊部隊員とアリスたちに、ゾンビ化した犬、人間、怪物が次々と襲い掛かってきます。
そして、アリスたちは必死に出口を目指しますが……。
という感じの映画です。
エンタメ映画として、素直に面白いです。
ミラ・ジョヴォヴィッチの体当たりのアクションも良いですし、特殊部隊員が警備システムやゾンビによって、徐々に削られていく展開もハラハラして良いです。
タイムリミットも細かく設定されており、ゾンビが徐々に迫ってくる、怪物がドアをけ破る、時間になると出口が強制的に締まる、などなどと、こうした要素が物語を盛り上げ、観客を休ませません。
ただのアクションだけでなく、軽い謎解き要素もあり、サスペンス的な楽しみもあります。
ゾンビがとても人間っぽいというゾンビの描き方に不満はありますが、全体的なバランスがとてもよく、安心して楽しめる佳作だと思います。
三角とびでゾンビ化した犬を蹴り飛ばすシーンは有名になりました。
製作費33百万ドルで興行収入1億2百万ドルという成績は、次回作へとつなげるのに十分な数字だと思います。
テレビでもたびたび放映される人気作です。
ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションを楽しみたいひとのために!
製作は2002年です。
ある民間会社の研究所から、危険なウィルスが漏洩します。
外部への拡散を防ぐため、防御システムのAIは研究所を閉鎖し、従業員全員を殺します。
そこに暴走したAIを止めるべく、その民間会社が雇っている特殊部隊員が乗り込みます。
このウィルスの正体は、人間をゾンビ化するものです。
主人公のアリスは、記憶喪失の状態で目覚め、特殊部隊員に「報告は」と詰め寄られます。
さらに警官を名乗る謎の男性。
さらに研究所へとむかう地下通路で出会った中年男性。
実はアリスの記憶喪失は、AIによる防御システムによるものでした。
アリスは特殊部隊員と行動をともにしながら、徐々に記憶を取り戻します。
警察官を名乗る謎の男性ですが、実は警察官でもなんでもなく、たんなる環境保護活動家でした。
民間会社の暴走を止めるために、ウィルスを外部に持ち出してマスコミ報道させる計画をもっていました。
そして、アリスは特殊部隊員の一員であり、かつ環境保護活動家の協力者で、ウィルスを持ち出す役目を持っていました。
謎の中年男性は、その計画を知り、ウィルスを軍事用として売却して大金をせしめようとしていました。
特殊部隊員とアリスたちに、ゾンビ化した犬、人間、怪物が次々と襲い掛かってきます。
そして、アリスたちは必死に出口を目指しますが……。
という感じの映画です。
エンタメ映画として、素直に面白いです。
ミラ・ジョヴォヴィッチの体当たりのアクションも良いですし、特殊部隊員が警備システムやゾンビによって、徐々に削られていく展開もハラハラして良いです。
タイムリミットも細かく設定されており、ゾンビが徐々に迫ってくる、怪物がドアをけ破る、時間になると出口が強制的に締まる、などなどと、こうした要素が物語を盛り上げ、観客を休ませません。
ただのアクションだけでなく、軽い謎解き要素もあり、サスペンス的な楽しみもあります。
ゾンビがとても人間っぽいというゾンビの描き方に不満はありますが、全体的なバランスがとてもよく、安心して楽しめる佳作だと思います。
三角とびでゾンビ化した犬を蹴り飛ばすシーンは有名になりました。
製作費33百万ドルで興行収入1億2百万ドルという成績は、次回作へとつなげるのに十分な数字だと思います。
テレビでもたびたび放映される人気作です。
ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションを楽しみたいひとのために!
【書評】井上桂一『パゴダと河の戦場~一兵士のビルマ戦記~』 [書評]
ビルマ戦線から命からがら生還した兵士の記録です。
著者が入営したのは昭和18年4月です。すでに太平洋戦争は下り坂でした。
工兵隊に配属になった著者は半年間の訓練を経て、ビルマ戦線に投入されます。
太平洋方面では死闘を繰り広げられていましたが、まだビルマ方面は平穏で、病気になって休養したり、爆撃を避けながらとはいえ電車に揺られたり、牛を飼ったりと、のんびりとした日々が続きます。
インパール作戦が発動したのは19年3月です。
著者は無線担当となりますが、全局の様子を知るわけもなく、敗残兵が増えてくるのを見て作戦の失敗を悟ります。
日本軍が壊滅的状態になってからは、悲惨きわまる撤退戦です。
住民が逃げ出した集落に入り込み、食料を奪います。集落がないときは、タケノコや野草を食べます。次々と飢えと病気で倒れていきます。
そうしてひたすら撤退している途中で、終戦を迎えます。
さんざん議論されていることですが、制空権、補給がないなかでの作戦は無謀であり、それらの無理はすべて末端の兵士の生命に直結します。
兵士たちは作戦内容をしらされず、地図も渡されません。こうした秘密主義も、敗走時に死者を増やした原因なのではないかと思います。
途中で「良くしてもらった」という木村法務少尉の話が気になります。キャンプで再会して著者はお礼を言うために声をかけたのですが、相手は困惑の表情を浮かべるだけだったといいます。
実は終戦時に”法務少尉”という階級はなく、法務中尉からです。
著者も推測しているように、おそらく肩書きを偽って行動していたのでしょう。
ちょっとしたミステリです。
リアルなビルマ戦線を知りたいひとのために!
著者が入営したのは昭和18年4月です。すでに太平洋戦争は下り坂でした。
工兵隊に配属になった著者は半年間の訓練を経て、ビルマ戦線に投入されます。
太平洋方面では死闘を繰り広げられていましたが、まだビルマ方面は平穏で、病気になって休養したり、爆撃を避けながらとはいえ電車に揺られたり、牛を飼ったりと、のんびりとした日々が続きます。
インパール作戦が発動したのは19年3月です。
著者は無線担当となりますが、全局の様子を知るわけもなく、敗残兵が増えてくるのを見て作戦の失敗を悟ります。
日本軍が壊滅的状態になってからは、悲惨きわまる撤退戦です。
住民が逃げ出した集落に入り込み、食料を奪います。集落がないときは、タケノコや野草を食べます。次々と飢えと病気で倒れていきます。
そうしてひたすら撤退している途中で、終戦を迎えます。
さんざん議論されていることですが、制空権、補給がないなかでの作戦は無謀であり、それらの無理はすべて末端の兵士の生命に直結します。
兵士たちは作戦内容をしらされず、地図も渡されません。こうした秘密主義も、敗走時に死者を増やした原因なのではないかと思います。
途中で「良くしてもらった」という木村法務少尉の話が気になります。キャンプで再会して著者はお礼を言うために声をかけたのですが、相手は困惑の表情を浮かべるだけだったといいます。
実は終戦時に”法務少尉”という階級はなく、法務中尉からです。
著者も推測しているように、おそらく肩書きを偽って行動していたのでしょう。
ちょっとしたミステリです。
リアルなビルマ戦線を知りたいひとのために!
【映画】画家と泥棒 [映画評]
第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ショートリストに選出作品です。
ある日、女性画家の絵が画廊から盗まれます。
盗みに入ったのは2人組。取られたのは2枚。その2枚の絵は行方不明になりますが、犯人はすぐ捕まります。
女性画家は犯人の男性に興味を惹かれ、絵のモデルになるよう依頼します。
そして、二人の友情が始まります。
という感じのドキュメンタリーです。
うーん。確かにアカデミー賞が好みそうな系統です。
犯人は薬物中毒であり、窃盗の常習者です。
彼は幼少期に多少孤独な生活を強いられたようですが、その程度はよくある話で、とても同情できません。
彼女もやや問題があります。
売れない画家なので金銭的余裕がなく、アトリエの家賃も彼氏に払ってもらいます。
その彼氏は窃盗犯と会うことを好みませんが(当然ですよね)、彼女はガン無視です。最後に展覧会の準備をしますが、積極的に手伝いをするのは彼氏ではなく窃盗犯です。
ちなみに窃盗犯には彼女がいます。
二人の関係は友情というレベルを超えており、一緒に朝食をとるところなど、かなりのスキンシップを見せます。
おそらく二人の関係は共依存なのだろうと思います。お互いにダメな自分を自覚しており、そのダメさを舐めあっているだけではないのかと。
あまり好ましい関係性とは思えません。
日本人的にはどうなんだろう、と思ってしまいました。
国柄の違いかもしれませんが。
海外のドキュメンタリーを鑑賞したいひとのために!
ある日、女性画家の絵が画廊から盗まれます。
盗みに入ったのは2人組。取られたのは2枚。その2枚の絵は行方不明になりますが、犯人はすぐ捕まります。
女性画家は犯人の男性に興味を惹かれ、絵のモデルになるよう依頼します。
そして、二人の友情が始まります。
という感じのドキュメンタリーです。
うーん。確かにアカデミー賞が好みそうな系統です。
犯人は薬物中毒であり、窃盗の常習者です。
彼は幼少期に多少孤独な生活を強いられたようですが、その程度はよくある話で、とても同情できません。
彼女もやや問題があります。
売れない画家なので金銭的余裕がなく、アトリエの家賃も彼氏に払ってもらいます。
その彼氏は窃盗犯と会うことを好みませんが(当然ですよね)、彼女はガン無視です。最後に展覧会の準備をしますが、積極的に手伝いをするのは彼氏ではなく窃盗犯です。
ちなみに窃盗犯には彼女がいます。
二人の関係は友情というレベルを超えており、一緒に朝食をとるところなど、かなりのスキンシップを見せます。
おそらく二人の関係は共依存なのだろうと思います。お互いにダメな自分を自覚しており、そのダメさを舐めあっているだけではないのかと。
あまり好ましい関係性とは思えません。
日本人的にはどうなんだろう、と思ってしまいました。
国柄の違いかもしれませんが。
海外のドキュメンタリーを鑑賞したいひとのために!
【書評】七河迦南『七つの海を照らす星』 [書評]
第18回鮎川哲也賞受賞作です。
舞台は田舎にある児童養護施設です。ここには様々な事情で親と一緒に暮らせない子供たちが、共同生活を送っています。
いわば日常の謎系のミステリで、短編連作になっています。
それぞれの短編は、エルキュールポアロシリーズのように、物語の途中で提示されるバラバラな素材が、謎解きとともにひとつに繋がる構成です。
また、7つの物語がそれぞれが別個の物語でありながら、最後にそれらがある一本の線でつながり、ひっくりかえるどんでん返しも用意されています。
文章についてですが、フラッシュバックが多用されているのが気にかかりました。
主要キャラ以外は、いささか性格が被っている部分があるため、物語に入り込むまで時間がかかりました。
けど、物語に入ってしまえば、独特の素材を生かした、しっかりとしたストーリー展開がされていると感じます。
一番、ミステリだったのが『夏期転住』です。
児童福祉の制度を熟知した著者でなければ思いつかないミステリだと思います。
鮎川哲也賞受賞作を読みたいひとのために!
舞台は田舎にある児童養護施設です。ここには様々な事情で親と一緒に暮らせない子供たちが、共同生活を送っています。
いわば日常の謎系のミステリで、短編連作になっています。
それぞれの短編は、エルキュールポアロシリーズのように、物語の途中で提示されるバラバラな素材が、謎解きとともにひとつに繋がる構成です。
また、7つの物語がそれぞれが別個の物語でありながら、最後にそれらがある一本の線でつながり、ひっくりかえるどんでん返しも用意されています。
文章についてですが、フラッシュバックが多用されているのが気にかかりました。
主要キャラ以外は、いささか性格が被っている部分があるため、物語に入り込むまで時間がかかりました。
けど、物語に入ってしまえば、独特の素材を生かした、しっかりとしたストーリー展開がされていると感じます。
一番、ミステリだったのが『夏期転住』です。
児童福祉の制度を熟知した著者でなければ思いつかないミステリだと思います。
鮎川哲也賞受賞作を読みたいひとのために!
第35期女流王位戦挑戦者決定戦(加藤桃子女流四段VS伊藤沙恵女流四段) [将棋]
やはりこの2人は強いです。
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/
二強に次ぐ存在としてだれもが認めるのが加藤桃子女流四段と伊藤沙恵女流四段です。
しかし、ライバル陣の追い上げも急速で、加藤女流四段は山根ことみ女流三段に負け越していますし、伊藤女流四段は今期の勝率が6割を切っています。
それでも、この2人が白組・紅組優勝を果たし、挑戦者決定戦まで勝ち残ってきたのはさすがです。
対戦成績としてはやや加藤女流四段が押していますが、ここ4戦は2勝2敗と五分です。
福間女流王位への挑戦権をかけた1戦。さあ、ライバル同士の決戦はどうなったでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/35/joryu-oui202403150101.html
ということで、将棋です。
女流棋界は振り飛車が多いですが、加藤女流四段は居飛車党ですし、伊藤女流四段も基本は居飛車なので、相居飛車となりました。
伊藤女流四段はウソ矢倉などややトリッキーな作戦を好む傾向があり、本局でも袖飛車を採用します。
中盤で加藤女流四段が端角を打ちますが、この角を銀の力で押し返し、2枚替えになったところでは後手伊藤女流四段が指しやすかったと思います。
しかし、抑え込みに行った2五銀からが変調で、その銀を逆に狙われて桂馬をボロッと取られては逆転です。
加藤女流四段は狙われていた飛車をバサっと切って、自玉の堅さを背景にして勢いよく攻めていきます。
伊藤女流四段も中段玉でふわふわしながら活路を見出そうとしますが、玉の堅さが違いすぎて、攻め合いにならないのが辛いところです。
145手とやや長手数となりましたが、加藤女流四段が勝ちきり、福間女流王位への挑戦を決めました。
第35期女流王位戦五番勝負は、4月25日(木)に徳島県板野郡「樫野倶楽部樫野邸」で開幕します!
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/
二強に次ぐ存在としてだれもが認めるのが加藤桃子女流四段と伊藤沙恵女流四段です。
しかし、ライバル陣の追い上げも急速で、加藤女流四段は山根ことみ女流三段に負け越していますし、伊藤女流四段は今期の勝率が6割を切っています。
それでも、この2人が白組・紅組優勝を果たし、挑戦者決定戦まで勝ち残ってきたのはさすがです。
対戦成績としてはやや加藤女流四段が押していますが、ここ4戦は2勝2敗と五分です。
福間女流王位への挑戦権をかけた1戦。さあ、ライバル同士の決戦はどうなったでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/35/joryu-oui202403150101.html
ということで、将棋です。
女流棋界は振り飛車が多いですが、加藤女流四段は居飛車党ですし、伊藤女流四段も基本は居飛車なので、相居飛車となりました。
伊藤女流四段はウソ矢倉などややトリッキーな作戦を好む傾向があり、本局でも袖飛車を採用します。
中盤で加藤女流四段が端角を打ちますが、この角を銀の力で押し返し、2枚替えになったところでは後手伊藤女流四段が指しやすかったと思います。
しかし、抑え込みに行った2五銀からが変調で、その銀を逆に狙われて桂馬をボロッと取られては逆転です。
加藤女流四段は狙われていた飛車をバサっと切って、自玉の堅さを背景にして勢いよく攻めていきます。
伊藤女流四段も中段玉でふわふわしながら活路を見出そうとしますが、玉の堅さが違いすぎて、攻め合いにならないのが辛いところです。
145手とやや長手数となりましたが、加藤女流四段が勝ちきり、福間女流王位への挑戦を決めました。
第35期女流王位戦五番勝負は、4月25日(木)に徳島県板野郡「樫野倶楽部樫野邸」で開幕します!
【公募情報】第2回あたらよ文学賞(短中編・6/30〆) [公募情報]
『文芸ムック あたらよ』に掲載する小説を募集です。
〔主催者HP〕
https://note.com/eyedear/n/n73d34e7ead0b
ネットで検索すると第1回あたらよ受賞作品の紹介を感想をUPしている方がいました。
「文芸」とつくとどうしても純文学を連想してしまいますが、そんなことはなく、多種多彩な作品が掲載されているようです。
面白ければ何でもよし、という間口の広さを感じます。
第2回のテーマは「青」です。
制限文字数は3000~15000。応募締切は令和6年6月30日です!
<募集要項抜粋>
募集内容:短中編小説
テーマ :青
大 賞 :図書カード1万円+文芸ムック掲載
制限文字数:3,000~15,000
応募締切:令和6年6月30日
応募方法:主催者HP
〔主催者HP〕
https://note.com/eyedear/n/n73d34e7ead0b
ネットで検索すると第1回あたらよ受賞作品の紹介を感想をUPしている方がいました。
「文芸」とつくとどうしても純文学を連想してしまいますが、そんなことはなく、多種多彩な作品が掲載されているようです。
面白ければ何でもよし、という間口の広さを感じます。
第2回のテーマは「青」です。
制限文字数は3000~15000。応募締切は令和6年6月30日です!
<募集要項抜粋>
募集内容:短中編小説
テーマ :青
大 賞 :図書カード1万円+文芸ムック掲載
制限文字数:3,000~15,000
応募締切:令和6年6月30日
応募方法:主催者HP
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