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【映画】ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル [映画評]

名作『ジュマンジ』が20年ぶりに復活です。


ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル [Blu-ray]

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2019/02/06
  • メディア: Blu-ray



いちおう続編ですが、実質的には新作です。
かつて捨てられた不思議なボードゲーム「ジュマンジ」をさえない高校生の主人公が拾います。
そのボードゲームが一晩でロムカセットに変化します。
主人公も含めていろいろ問題のある4人が高校から居残り奉仕を命令され、その途中で「ジュマンジ」で遊ぶことになります。
そうしたら、4人はゲームの中に引きづりこまれてしまいます。
4人は現実世界とは違うキャラになり、「ジュマンジ」の呪いを解くためにゲームに挑みます。
ざっくりと、こんなストーリーです。
前作にはあったファンタジー要素が欠落した代わりに、舞台をジャングルに移して冒険要素が強まっています。
気の小さいスペンサー、見た目ばかり気にするベサニー、オタクなマーサ、自分勝手なフリッジが、ゲームの世界を通じて問題点を克服し、それぞれ成長していきます。
物語としてはユーモア要素が強く、ゲーム特有の謎解き要素はやや少なめです。
ところどころ挟まれるタイムリミットの設定、正解を見付けたと思っても一度は失敗する脚本の工夫など、約2時間の上映時間を飽きさせない工夫が随所に凝らされています。
明確なミッドポイントがあるわけではありませんが、あえて言うとしたら最後にジャガーの石像に到着したシーンになるでしょうか。
ここまでもそれぞれが協力してゲームを進めてきましたが、ここで5人が同時にそれぞれの役目を果たし、最期の目的に向かって真に一丸となります。
最後は現実世界に戻ってエピローグとなりますが、とても綺麗な終わり方だと思います。
「ジュマンジ」をリメイクすることについて批判もあったようですが、前作と切り離せば、素直に楽しめるよくできた映画だと思います。
主演4人(ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック等)の演技も巧みです。
製作費90百万ドルに対して興行収入9億62百万ドルの大ヒット映画です。

楽しめる冒険活劇映画を見たい人のために!
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【書評】ウィリアム・アレキサンダー『世界を変えた10のトマト』 [書評]

著者のトマト愛があふれ出る本です。


世界を変えた10のトマト

世界を変えた10のトマト

  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2022/10/26
  • メディア: Kindle版



表紙がとてもよいです。
全体が完熟トマトの赤で、そこにトマトのヘタがちょこんと乗っています。
インパクトがあるし、フォントもぴったりはまって、かわいいです。
本書はトマトに関する10のエピソードが並べられています。
トマトですが、南米原産の野菜です。
それがメディチ家に献上され、しばらく忘れ去られ、1800年代になり人気の野菜となります。
これはトマト缶の発明がありました。
アメリカの南米戦争で一気に普及し、さらにトマト缶製造の残渣からトマトケチャップが製造され、これまた大人気になります。
さらにスパゲッティーやピザとの出会いを通じて、世界中の大人気野菜となります。
前半はこうしたトマトの歴史。
後半はトマトの品種改良など現在のトマト事情です。
まったく知らなかったのですが、品種改良前のトマトは4~5mもの高さがあり、収穫には梯子が必須だったようです。
それが小型化され、収穫が楽になりました。
長距離輸送のために堅いトマトが発明され、緑熟状態で収穫され、エチレンガスで赤く染める。旨味は不足するが、消費者が求めるのだから仕方がない。
最後はオランダの水耕栽培でのトマトなど、最近の栽培方法が紹介されます。
いやあ、全てトマト、トマト、トマトで、トマト愛溢れる本だと思います。
迷作映画、キラートマトの紹介も少しあります。

トマト尽くしの本を手に取りたいひとのために!
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