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【公募情報】かっぱ川柳募集(川柳・6/10〆) [公募情報]

募集締切から発表まで8日間という超速公募です。

〔主催者HP〕
http://www.fukumitsu.net/kappa.html

本公募は、道の駅「福光」で行われる「だまし川のほたるとかっぱ村祭」の企画です。
場所は富山県の西南ですが、2020年度の富山県統計によと、観光客数が120万人を記録し、富山県内では最多人数の観光地となったそうです。
いやはや、驚きです。
本公募はかっぱ川柳ですが、テーマは「だまし川」「ほたる」「かっぱ」の3つです。
かっぱだけでないことに、注意が必要です。昨年度の受賞作を詠むと、テーマを2つ読み込んだ作品が散見されます。
なるほど、と思います。
応募締切は令和5年6月10日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :かっぱ、ほたる、だまし川
村長賞 :VISAギフトカード1万円+副賞
応募締切:令和5年6月30日
応募方法:主催者HP、郵送
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【SS】齊藤想『くじびき総理』 [自作ショートショート]

第19回坊ちゃん文学賞に応募した作品その3です。

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『くじびき総理』 齊藤 想

 新しい総理大臣に立候補したのは三千二百十五人だった。最年長は九十三歳、最年少は五歳。だが、総理大臣は十八歳以上という決まりがあるため、未成年は候補者から除外された。
 全ての政治はAIによって行われる。総理大臣の仕事は、画面に表示される決定ボタンを押すだけ。誰が総理大臣になろうが変わらない。だから、総理大臣はくじ引きで決められている。
 厳正なる抽選の結果、当選したのは五十八歳のホームレスだった。
 ホームレスはさっそく総理官邸に連れていかれ、そこで総理大臣としての生活を始めることになった。
 仕立ての良いスーツ、清潔な部屋、豪勢な食事と大臣たちの雑談。もちろん大臣も抽選で選ばれている。
 満たされた生活に、総理大臣は満足していた。
 問題が発生しても、AIがテキパキと指示を出してくれる。総理大臣はボタンを押すだけでよい。喫緊の課題だった経済対策も、少子化問題も、さらには近隣諸国との外交問題すらAIが適切な指示をだしてくれる。
 だが、AIも完璧ではない。ある日、国内で新型の感染症が発生した。症状や感染状況から過去の類似事例を参考にAIは指示を出すが、新型であるため対応が後手となり、国民の不満が高まっていった。
 このようなときこそ、人間の出番なのだ。AIには足を踏み入れられない領域が、まだ残っている。
 第137代目の総理大臣は、担当大臣を脇に従えて、カメラの前に立った。そして、マイクに向かってこう宣言した。
「感染拡大の責任を取って、潔く辞職します」
 すぐさま、次の総理大臣の募集が始まった。

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