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【書評】渡部悦和外『ロシア・ウクライナ戦争と日本の防衛』 [書評]

3人の対談ですが、全員が自衛隊元高官なので、プロ中のプロの話が聞けます。


ロシア・ウクライナ戦争と日本の防衛 (ワニブックスPLUS新書)

ロシア・ウクライナ戦争と日本の防衛 (ワニブックスPLUS新書)

  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2022/07/11
  • メディア: Kindle版



ロシア軍のあまりの弱さについて、ざっくりと以下のように分析しています。

・兵力が少なすぎる。ウクライナ軍の5倍…95万は必要なのに投入したのは20万人。
・作戦計画がありえないほどずさん。初期目標が失敗したときの第2,第3の作戦が見られない。
・部隊同士の連携がとれていない。空爆の効果を確認してから陸上部隊を進出するのが鉄則なのに、空爆と同時に進軍している。
・大戦術大隊に編成しているが、歩兵が少なすぎるのと、指揮官が任務遂行型の訓練がなされていないため効果的に使用できていない。
・重要な軍事兵器を爆破せずに放置するなど、兵の練度が低い。

プロから見ても、ロシア軍の弱さは驚きだったようです。ロシアの独裁者であるプーチンの認知のゆがみが、この無計画な戦争を引き起こし、プーチンを恐れるがあまりだれも止めるものがいなかったというのが実情のようです。
後半はこれからの世界と日本の進む道についてです。
ウクライナ善戦の理由のひとつとして、市民の参戦があります。市民たちがロシア軍の動きを逐一報告しました。元国会議員の四十代女性も、いち兵士として戦っています。
著者たちは日本も全領域戦争への備えが必要だとときます。
軍事産業の内製化、偽情報への対処、無人兵器の導入。そして「最後まで戦う」という勇気を持つこと。
ゼレンスキー大統領のぶれない姿勢が、ウクライナ善戦の最大の力になっていると思います。

ロシア・ウクライナ戦争から日本のことを考えたいひとのために!
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創作状況【5月上旬】 [ぼくの公募状況]

今週から毎週月曜日はショートショートの公開日に固定してみたり。月4作ペースで頑張ります。

【第188回のメュー】
◆こんな公募に応募しました(第10回星新一賞の巻)
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第19回)
◆おまけのもう1作
◆さらにおまけのもう1作
◆公募情報9点
 今回のテクニックは、「視線の動きにあわせて描写する」です。
 次回発行は6月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
https://www.arasuji.com/mailmagazine/saitomagazine/


【ショートショートガーデン】
プチコン「旅」のボツネタかな。ボツにした理由は思い出せませんが、たぶん、テーマ違いでボツにしたと思われる。
〔タンポポ〕
https://short-short.garden/S-uCTuMK


【小説でもどうぞ】
5/9締め切りのW選考委員版を優先する。テーマは「魔法」でいつものように2作書く。
ひとつはすっきりまとまったが、もうひとつで悪戦苦闘。増やしたり削ったりで、うーん、なんか軸が見えてこない。最初のアイデアと追加アイデアが融合しきれていないといいますか。
なんとかまとめて投稿しました。はい。
次は通常版の5月テーマ「祭り」ですね。ひとつは書いたが、もうひとつをどうするか。ベタにいくか、捻るのか。
おいおい考えますといいたいけど、次から次へと締め切りが迫ってくる(笑)


【yomeba!】
最近、yomeba!の更新頻度が落ちている。次回募集があるのか非常に心配……。


【星新一賞】
第10回受賞作を順番に読んでいきます。
・図書カード賞『おじいちゃんの樹』木口まこと
生物には共生菌がいます。植物の根には菌根菌がいて、それが宇宙から来た生物、というのがアイデアになります。
場所は青森のリンゴ園。そこにおじいちゃんの樹があり、1本だけ不耕起栽培しています。その理由は、根元に宇宙人が埋められているから、というのがざっくりストーリーです。
リンゴを育てる話が面白くて、てっきり本業の方かと思ってしまいました。
これ、ラストがやりすぎです(笑)


【坊っちゃん文学賞】
第19回の受賞作を順番に読んでいきます。
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/kotoba/bocchan.files/19th-06-yajiuma.pdf
・佳作『野次馬スター』中乃森豊
これも言葉遊び系です。野次馬に乗って野次馬が集まる……から、野次馬で実際にレースが行われる話です。
うーん、アイデアはピカ一ですが、設定にちょっと無理があるかなと。
野次馬はゴーグルをつけないと見えないのですが、それなのに野次馬が野次馬にまたがって事件現場に集まるという情景の想像がどうしてもできないのです。
レース後の弟子の行動と、冒頭との関連性も薄い。
ラストもかなり強引で、途中のストーリーが全部ふっとんでいます。薄味のだし汁にカレー粉を山盛り放り込んだ感じといいますか。
アイデアは良いのですが、活かしきれていない、という印象を持ちました。もったいない。


【NIIKEI文学賞】
締切は5月31日、制限文字数400~800字。
「にいがたアゲ」に改造するアイデアを思いついたので、さっそく実行。うーん、あんまりアゲになっていないかも。これが千葉県民の限界か。
制限文字数800字なのね。いままで500字と勘違いしていたことに、いまさら気が付くが、もういまさら。いいアイデアが浮かべば、伸ばします。はい。
https://takeaction.blog.ss-blog.jp/2023-02-16-3


【ラストで君は「まさか!」と言う】
制限文字数4000字、締切は5月31日です。
3作書くのが自分のスタイルですが、いまのところ2作。いろいろ重なっているので、あと1作は余裕とアイデアがあれば、という感じで。
https://takeaction.blog.ss-blog.jp/2023-03-11


【ひらづみ文学賞】
締切が7月31日。
創元SF短編で落選した作品を出す予定、ということで、忘れないためのメモ書きです。はい。
https://takeaction.blog.ss-blog.jp/2023-03-15-1


【超ショートショート】
2022受賞作はこちらから読めます。
https://www.ehime-np.co.jp/online/information/short_short/prize2022.html
・特別賞『交感』小石創樹<テーマ「老人ホーム」>
 入所者と職員の五感を入れ替える互換シミュレーターが実用化された話です。
 これ、アイデアが抜群に良いです。500文字という限られた中で、きっちりストーリーを書ききる筆力もあります。
 星新一賞に出してほしかったなあと思う作品です。とても感心しました。


【その他モロモロ】
・エコカレンダーの3句目を考えた。季節感はあるけど季語がない。5月26日締切です。
・おーいお茶新俳句はツバメ3句で応募しました。楽しかった。10月下旬発表。
・第9回朝礼川柳は落選しました。後日、TOP100の発表もあるそうです。
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