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【書評】福井県立図書館『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』 [書評]

この本を作ろうと思った発想がナイスです。


100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集

100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/10/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



図書館には司書がいます。その司書の仕事のひとつに、利用者が求めている本を探すというのがあります。
利用者もうろ覚えだと本にたどり着けなくて、それで司書に相談となるのですが、これは司書が実際に体験したそうしたうろ覚えのタイトル集になります。
「100万回死んだねこ」→「100万回生きたねこ」
ぐらいなら分かりやすいですが、
「フォッカッチャのバカロマン」→「ボッカッチョのデカメロン」
「あでらんすの鐘」→「あんでらすの鐘」
「中村屋の坊主」→「中村屋のボース」
になるとレベルがぐっと上がり、
「俺がいて俺だけだったみたいな本」→「俺か、俺以外か」
「ウサギのできそこないが2匹でてくる本」→「ぐりとぐら」
になるとよく分かるなあ、という感じです。
「ぶるる」→「るるぶ」が一番笑いました。なんか旅行ガイドが犬の鳴き声みたいで。

図書館を愛するひとたちのために!
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第33回世界コンピューター将棋選手権 [将棋]

将棋界におけるGWの風物詩です。

〔主催者HP〕
http://live4.computer-shogi.org/wcsc33/

優勝候補は将棋ウォーズを運営するHEROZが送り出す「dlshogi with HEROZ」です。将棋界を引っ張る企業として、負けられない戦いかと思います。
名物男の磯崎元洋が率いる「やねうら王」も参戦し、もちろん優勝候補の一角ですが、個人が企業にどこまで立ち向かえるか、という感じです。
話題になったのは「ねね将棋」。ipadで参戦し(若干、外部との通信も行っていますが)し、メモリ3Gという超軽量ソフトです。
1次予選を突破し、2次予選敗退は立派です。
谷合廣紀四段の「mazurka」は2次予選からの参戦で15位。決勝には進めませんでしたが、決勝に進出した東横将棋とは引き分けており、来年に期待がもてそうです。
変わり種としては「ティー○の振り飛車気持ちよすぎだろ!」がいます。将棋AIになんとか振り飛車を指させようとする意欲十分のソフトで、居飛車を採用することもありますが、角交換振り飛車や四間飛車で頑張り、決勝には進めなかったものの5勝4敗でひとつ勝ち越しです。
さて、決勝です。
上位4強が実力上位なのか、順調に星を伸ばします。
予選4位の「W@nderER」が前半戦で1敗しますが、この「W@nderER」が第5戦で予選1位の「dlshogi with HEROZ」を破る金星。さらに予選2位の「Ryfamate」も破り、最終戦で「やねうら王」に勝てば優勝までたどり着きます。
しかし、後手番で「やねうら王」を倒すのは難しかったのか、ここで敗れて力尽きます。
優勝は「W@nderER」にこそ破れたものの「やねうら王」に勝利した「dlshogi with HEROZ」となりました。
予選2位、予選3位との対戦が先手番だったという手番の有利にも恵まれたのかもしれません。
それだけ上位陣は差がない激戦だったと思います。

「dlshogi with HEROZ」の2連覇おめでとうございます!
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