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【映画】マッドマックス/怒りのデス・ロード [映画評]

マッドマックスが27年ぶりの復活です。


マッドマックス 怒りのデス・ロード [4K ULTRA HD + Blu-ray]

マッドマックス 怒りのデス・ロード [4K ULTRA HD + Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/06/22
  • メディア: Blu-ray



主演はメル・ギブソンからトム・ハーディに交代です。
主人公マックスですが、流浪の途中でイモータン・ジョーが首領の集団につかまります。
この集団ですが、絶対的な独裁者であるジョーが水を支配し、荒くれものを従えて、近隣の集団から石油や弾薬を奪って生活しているようです。
女性戦士フェルオサが石油を奪いに出撃しますが、実は出撃のふりをしてジョーの子供を産むために監禁されている女性たちを救出するための作戦でした。
この女性陣ですが、綺麗で清潔です。世紀末でも、かなりよい生活をしているようです。
ジョー一味が追撃しますが、マックスは血液タンクとして車に縛り付けられます。
しかし、脱出してフェルオサを制圧しますが、トレーラーはフェルオサしか運転できなかったため同乗することになります。
そこからは、ひたすらカーアクションとバトルです。
途中でマックスを縛り付けた男がトレーラーに乗り込みますが、見事に失敗し、逆にマックスたちの仲間になります。
すったもんだして、ジョーは死に、ジョーは相当嫌われていたのか戻ってきた裏切り者、フェルオサは民衆に歓迎されます。
とまあ、こんな話です。
今回のマックスですが、前半はかなりマッドな人として描かれています。
主演はトム・ハーディ。
女性たちが脱出する理由が、いまいち、ピンときません。オアシスを出ればあとはひたすらの荒野で、伝説の「緑の国」が見つからなければ死ぬだけです。
女性たちは監禁されているにしても、身なりからするとそれなりの生活を享受しているわけですから、自由を求めて……という状況と時代ではないような。
ジョー一味にしても、追いかけるほど大切にしている女性たちに、こうやすやすと脱出されるのも、なんとなく間抜けです。
ただ、アクションは見どころ満載です。巨大なトレーラーが横倒しになったり、次々と特殊な改造を施された車が壊れるシーンなど迫力満点です。
評論家の評価は高いようですが、おそらく女性たちが力を合わせて現状を打破するところが評価されたのかもしれません。
ちなみにジョーを演じるヒュー・キース・バーンですが、第1作のマッドマックにも出演して、主敵を演じています。
第1作でもラストで死に、第4作でもラストで死んでしまいます。36年後の続編に別の役柄で登場するという例は珍しい気がします。
あと女性がオルゴールの機械部を回すシーンがありますが、これはマッドマックス2のオマージュシーンですね。
第1作とは比べ物にならない製作費1億50百万ドルで制作され、興行収入3億76百万ドルという成績を上げました。

伝説の映画、マッドマックの復活を喜びたいひとのために!
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第3回星々短編小説コンテストで『変わりゆく町』が1次選考を通過しました。 [予選通過]

最終選考には残れませんでしたが、1次選考は通過しました。

〔星々文学賞〕
https://www.hoshiboshi2020.com/%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88/

〔最終候補・一次選考通過〕
https://www.hoshiboshi2020.com/2024/03/19/%E7%AC%AC%EF%BC%93%E5%9B%9E-%E6%98%9F%E3%80%85%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%80%99%E8%A3%9C%E4%BD%9C-%E4%B8%80%E6%AC%A1%E9%81%B8%E8%80%83%E9%80%9A%E9%81%8E%E4%BD%9C%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99/

5000字部門の応募が102編で1次選考通過が11編なので、感覚的には大健闘です。
本作は元々ゆきのまち幻想文学賞用に書いたのですが、幻想文学賞が廃止されたのでストックとしてずっとフォルダ内で放置していた作品です。
それに純文学風の味付けをして再チャレンジしました。
構成がうまくいっていないので、1次選考を突破しただけでに僥倖に恵まれました。
ありがとうございます。

作品はそのうちアップします。


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・新規登録の特典のアイデア発想のオリジナルシート(キーワード法、物語改造法)つき!

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【書評】倉知淳『日曜の夜は出たくない』 [書評]

倉知淳のデビュー作かつ猫丸先輩シリーズの処女作です。


日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)

日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)

  • 作者: 倉知 淳
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1998/01/30
  • メディア: 文庫



収録されているのは7編+2編のおまけです。
ありえないはずの高さから墜落した事故死の謎を解く『空中散歩者の最期』や、生首がしゃべる謎を解く『生首幽霊』といったかなり強引な作品もあれば、『日曜の夜は出たくない』という「恋人が殺人者では?」と疑いを持ってしまった女性の、オチが見えていてもほっこりしてしまう作品もあります。
個人的に一番印象に残っているは『約束』です。
会社の不正経理に手を染めてしまい、自首しようか悩んでいるおじさんと、少女との交流を描きます。それが、少女と約束した翌日におじさんは自殺してしまいますが、その謎を猫丸先輩が鮮やかに解いて見せます。
最期の『蛇足―あるいは真夜中の電話―』ですが、『寄生虫館の殺人』の解決に違和感を覚えていました。この違和感の謎がここで明かされるのと当時に、この作品集全体に込められた真の意味も明らかになります。
短編連作に、こんな技法もあるのだなと思いました。
この蛇足の前にある『誰にも解析できないメッセージ』は、ラストにつなげるための目くらましてきな作品です。
最後に『163人の目撃者』に言及すると、本作は舞台上で起こった殺人事件の謎を解きます。トリックとしては既存技法の組み合わせですが、強引かなという印象です。
なかなか楽しめるミステリ短編集だと思います。

倉知淳のデビュー作を読みたいひとのために!
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