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【書評】倉知淳『こめぐら』 [書評]

『なぎなた』と同時出版された倉知淳短編集です。


こめぐら 倉知淳ミステリ・ワールド (創元推理文庫)

こめぐら 倉知淳ミステリ・ワールド (創元推理文庫)

  • 作者: 倉知 淳
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/02/09
  • メディア: Kindle版



収録されている作品は6つ。
『Aカップの男たち』はブラジャーを愛好する紳士たちの話で、鍵付き鋼鉄製のブラジャー鍵が紛失し、ブラが取れなくなります。そのカギの行方を探します。
『「真犯人を探せ」(仮題)』はラジオミステリのシナリオを審査する話。あまりに反則技の回答編に、プロデューサーは呆れかえります。
『さむらい探偵血風禄 風雲立志編』はテレビドラマの時代劇で、犯人が忽然と消え去ります。この犯人はどこに隠れているのかというと……。
『偏在』は著者には珍しいSF。
『どうぶつの森殺人事件』はアリバイ崩しと思わせておいて、というミステリ。
『毒と饗宴の殺人』は猫丸先輩シリーズで、誰が飲むのか分からないグラスに毒が盛られます。
このなかであまりにインパクトがあったのが、『さむらい探偵血風禄 風雲立志編』です。
自分がいままで読んできたバカミスのうち、3本の指に入るのではないかと思います。
とんでもなくバカバカしいですが、この発想がでてくることがすごいです。

倉知淳とバカミスファンのために!
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