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【映画】ジュラシック・パーク [映画評]

当時の技術の粋を集めた美しいCG恐竜が、観客の度肝を抜いた記念すべき作品です。


ジュラシック・パーク ブルーレイ コンプリートボックス(初回生産限定) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2016/02/24
  • メディア: Blu-ray



製作年は1993年。
当時の恐竜はアニマトロニクスで製作されていました。
ところが、スピルバーグがCGの美しさを認めて、CGをふんだんに使うよう変更されました。
とはいえCGは合計7分で、等身大のアニマトロ二クスも大活躍です。
映画を見ていると、その使い分けが分かって面白いです。
さてストーリーですが、琥珀に閉じ込められた蚊の血液からDNAを取り出し、多種多様な恐竜を復活させることに成功します。
この恐竜を絶海の無人島で放ち、自動移動する車両で見学させるジェラシック・パークの計画が進んでいました。
この施設のチェックのために現地に送られたのが、主人公である恐竜学者、その恋人、数学者、弁護士、さらにオーナーの孫2人です。
最初は順調に進みますが、施設のスタッフに金銭目的で恐竜のDNAを横流しすることをたくらむひとがいました。
彼はシステム担当者だったため、20分間ほどシステムをシャットダウンさせている隙にDNAを盗み、港まで届けようとします。
しかし道に迷い、途中で恐竜に襲われて命を落とします。
システムがシャットダウンしているうちに恐竜は隔離施設から抜け出し、主人公たちがのる車に襲い掛かる……という話です。
スティーブン・スピルバーグらしく、観客を楽しませるエンタメ要素が満載です。
設定の妙もありますが、主人公が危機に陥るきっかけが人間の悪意というのもよく考えられています。
恐竜たちは自然界の掟に従っているだけで、恐竜を悪者にしない仕組かと思います。
タイムリミットの設定も巧みで、木から車が落ちるシーン、電流が流れる柵から子供が飛び降りるシーンはその応用です。
ミッドポイントは、システムを再起動するために電源をいったん落としてから復活させるシーンかと思います。
いままでひたすら逃げていた主人公たちが、能動的に解決を目指すことになります。
ですが、当然ながら順調にいくわけはなく、次々と犠牲者がでます。
危機→脱出→危機→脱出の畳みかけた見事です。
主人公たちも最後はラプトルに追い詰められます。囲まれて動くなくなる主人公。
ここで前半の伏線が見事に効いて、解決へとつながります。
製作費6300万ドルに対して興行収入11憶ドルの大ヒット作です。

シリーズ化された記念すべき作品を見たいひとのために!
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