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【書評】門田隆将『甲子園への遺言~伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯~』 [書評]

プロ野球の世界で30年も打撃コーチを務め、数々の名選手を育てたコーチの生涯です。


甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯 (講談社文庫)

甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯 (講談社文庫)

  • 作者: 門田隆将
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: Kindle版



門田隆将はノンフィクション作家ですが、題材の集め方がすごいです。
高畠導宏は野球関係者の間で知る人ぞ知るコーチで、一般にはほとんど知られていません。つまり本にしても売り上げが期待できるとは思えません。
けど、そうした人を取り上げ、丹念に取材します。
この情熱に敬服します。
高畠導宏は鳴り物入りでプロ入りするも、ケガに泣かされて満足な成績を残せず、28歳でコーチに転身します。
そこから快進撃が始まります。
独特の練習法と的確なアドバイス、さらに選手に寄り添う冷静かつ情熱的な指導で、あらゆるチームに引っ張りだこになります。
その伝説のコーチが最後に挑んだのが、甲子園への道です。
病に倒れてその夢は果たせなかったものの、伝説のコーチが残した教えは、いまも野球界に脈々と生き続けています。
これもノンフィクションという作品だと思います。

伝説の打撃コーチのことを知りたいひとのために!
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