SSブログ

第4期大成建設杯清麗戦第2局(加藤桃子精麗VS里見香奈女流四冠) [将棋]

里見女流四冠の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/

加藤清麗は、第2回女流ABEMAトーナメントにリーダーとして出場し、見事優勝を飾っています。
チームメンバーは加藤清麗、香川愛生、野原未欄で決勝の相手はチーム西山で、西山朋佳子、上田初美、山口恵梨子です。
特に決勝での加藤清麗の活躍はすばらしく、チームが連敗で迎えた第3局で西山朋佳を撃破(西山白玲の唯一の敗戦が、この1敗)、さらにフルセットの最終対局でも出場し、上田女流四段を撃破して優勝をもぎ取りました。
この勝負強さは、すばらしいのひとことです。早指しだからこそ、瞬間的な勝負強さがより際立ったのかもしれません。
さあ、清麗戦でも持ち前の勝負強さを発揮することはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/4/seirei202207220101.html

ということで、将棋です。
先手の里見女流四冠は相棒であるゴキゲン中飛車を採用します。
対する後手加藤清麗も、得意とする四枚穴熊で待ち構えます。
里見女流四冠は4筋から攻め込みますが、後手陣は金銀4枚が密集しているうえに飛車角まで守りに利いています。
これを攻めるのは容易ではありません。
端を絡めて攻めを継続しますが、かなり細く、玉が薄いため反撃も怖い形です。
74手目の時点で、駒割は先手から見て飛車金と角香車の交換です。局面は混とんとして来ましたが、やや駒得の後手で玉が固い後手が勝ちやすいかなと思っていました。
ところが、加藤清麗に落手がありました。
86手目、18秒で指された2三銀です。
2手前に6分27秒考えているので、そのときからの予定だったと思いますが、2二銀から2四角成とされると受けがありません。
ひと目の手筋なので、おそらく、何かの錯覚があったものと思われます。
最後に15分54秒考えて、加藤清麗は投了を告げました。無念の時間だったかと思います。

これで里見清麗が開幕連勝となり、清麗復位まであと1勝となりました。
第3局は8月3日(水)愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われます!
nice!(2)  コメント(7) 
共通テーマ:趣味・カルチャー