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第70期王座戦挑戦者決定戦(豊島将之九段VS大橋貴洸六段) [将棋]

大橋六段がタイトル初挑戦を目指します。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/

大橋六段は藤井竜王とプロ入りが同期です。
藤井竜王のあまりの快進撃に大橋六段の存在が隠れてしまいましたが、初年度から好成績を上げて、YAMADAチャレンジ杯、加古川清流戦での優勝経験もあります。
また、耀龍四間飛車というかっこいい名前の新戦法の創設者でもあります。また、藤井竜王に2局以上勝ち越している数少ない棋士のひとりです。
本業以外にも活躍が目立ち、トートバックのデザインを担当したり、オリジナルチョコレートの開発に携わったりもしています。とにかく多彩です。
その大橋六段が、いよいよタイトル挑戦に王手をかけました。
相手は四強の一角であり、毎年タイトル戦に出場する豊島九段です。
さあ大橋六段は、豊島九段相手にどのような将棋を見せてくれるのでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/70/ouza202207250101.html

ということで、将棋です。
先手は豊島九段。
後手番の大橋六段ですが、角道を止めて雁木を目指すのかと思いきや、金がするすると上がっていって5四まで進出します。
用意の作戦なのかはわかりませんが、いきなりの力戦形です。
しかし、お互いに目立った長考もなく局面は進み、40手目の7六歩で始めて30分を超える考慮時間が記録されます。
お互いに決断良く指し進めている感じです。
50手目まで進むと、後手は金角交換の駒得ですが、玉が薄く、実戦的には勝ちにくいように見えます。
対する先手は駒損ですが、玉は金銀3枚に守られています。
そこからポジション争いがありましたが、豊島九段の持ち駒の金を打って桂香を拾う手が、異筋の好手だったようです。
奪った桂馬でさらに駒得を重ね、さらに金の再活用まで間に合っては勝負ありました。
大橋六段も粘りますが、豊島九段が確実に包囲網を狭め、123手まで豊島九段が若手有望株を下して永瀬王座への挑戦権を獲得しました。

永瀬王座との五番勝負は8月31日(水)、東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」で開幕します!
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