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第63期王位戦第3局(藤井聡太王位VS豊島将之九段) [将棋]

藤井王位の1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

王位戦の開幕前インタビューがUPされています
https://www.youtube.com/watch?v=3sUJgbwSA_0
こうして様々な動画が気軽にみられるのは、よい時代になったと思います。
藤井王位は手堅くまとめた感じで、鉄道マニアらしく全国を回るのが楽しみという返答が印象的です。19歳の素顔が見られた気がします。
豊島九段は挑戦を決めた直後だと思われるので、気持ちを整理しながらの回答という感じでした。
自分自身について、失陥直後に成績が振るわず、それから半年でタイトル戦に戻ってこれたのですが「内容が改善しているわけではない」という言葉が印象的でした。
全体的に強い危機感を持っているように思いました。
やや豊島九段の声が聞き取りずらかったので、マイクが欲しかったな、という感じです。
インタビュー動画はとても良いと思うので、次回以降、改善してくれたなあと、個人的には思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/63/oui202207200101.html

ということで、将棋です。
豊島九段の先手番ですが、本局も角換わり腰掛銀となります。藤井王位に勝つならこの作戦、という思いがあるのかのしれません。
近年は4八金、2九飛車の下段飛車が主流ですが、本局はお互いに5八金型というオールドスタイルになります。
この形は角の打ち込みの隙が多い代わりに、手数がかからないので先に攻撃をしかけることが可能です。
本局で先攻したのは後手藤井王位でした。
先手は金を寄せる守備的スタイルですが、そこに真っ向から切り込みます。
仕掛けまでお互いに小刻みに考慮時間を消費しているので、お互いに想定外の将棋になっていると推測されます。
玉形で劣る後手が攻めさせられている感じはありますが、切らすのも大変です。
藤井王位が角に銀を繋げた時点で封じ手となりますが、AIはすでに後手有利を示しています。
そして2日目の戦いになりますが、局後の検討ではこの辺りが勝負所だったようです。
豊島九段は3八飛車と固く受けましたが、2九飛車が勝っていたようです。
お互いに時間を投入しての読みあいになりますが、先手の3枚の成り駒は後手玉から遠いのに対して、後手の攻めは先手玉を直撃しています。
最後は藤井王位が飛車でと金をもぎとって歩を補充し、豊島玉をぴったり詰まし上げました。
84手まで後手藤井王位が2勝目を挙げて、これで2勝1敗とリードしました。

第4局は8月15・16日(月・火)、佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で行われます!
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