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第64回TO-BE小説工房で『旅立ちの日は夕方』が佳作に選ばれました [受賞報告・自作掲載]

2年前ですが、記録のために記事をUPします。
これで2回目の佳作で、テーマは「夕立」でした。

〔TO-BE小説工房〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/article/tobe-2/tobe_64/tobe_64_a4.html

〔作品:齊藤想『旅立ちの日は夕方』〕
http://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2020-07-15-1
※作品は上記URLを参照

日本は雨が多いためか、雨に関する言葉がたくさんあります。
本作は、そうした言葉をたくさん盛り込みたくて、むしろそれだけのために書いたといっても過言ではありません。
本作では、「夕立」「驟雨」「白雨」「神立」「狐の嫁入」「天涙」と雨に関する言葉を6個出しました。
かといって何の脈略も並べるわけにはいかないので、空模様を気にする男性を主人公としました。
レアな言葉を使うときの注意事項ですが、言葉に酔ってはいけません。
いきなり「驟雨」と言われても、多くの読者は分かりません。そのため、その言葉の説明を入れるか、その言葉の意味が分からなくても推測できるような描写が必要です。
また、レアな言葉を散りばめ過ぎるのも問題です。文章は平易が一番です。難しい言葉をたくさん使うと、読みにくくなります。
いまはインターネット上の辞書があるので、類語を調べるのは簡単です。例文もたくさんでてきます。
ですが、言葉に酔ってはいけません。言葉は使うものであり、言葉に使われてしまっては本末転倒です。
難しい言葉を使うときは、ぜひとも注意してみてください!

―――――

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第5回ABEMAトーナメント【1回戦:チーム豊島VSチームエントリー】 [将棋]

予選でチーム藤井を撃破したチームエントリーが本線トーナメント登場です。

〔主催者HP〕
https://abema.tv/video/title/288-32

エントリーチームは前回大会では予選落ちして、本大会でも予選がチーム渡辺とチーム藤井と同組となり、予選突破は難しいと思われていました。
それがチーム渡辺には敗れたものの、チーム藤井を5-1という大差で撃破して、波に乗っています。
その勢いのままチーム豊島にぶつかっていきます。

<チーム豊島>
豊島将之九段、丸山忠久九段、深浦康市九段

<チームエントリー>
折田翔吾四段、黒田尭之四段、冨田誠也四段

戦いは一進一退となります。
チーム豊島は豊島九段が3連勝と貫録を見せますが、丸山九段は棋風もありますが3連敗していまいます。
勝負は深浦九段次第となり、そして4-4で迎えた第9局を迎えます。
ここまで深浦九段は1-1、タイする折田四段は0-2です。
勝負は200手を超える大熱戦となります。
相雁木から後手折田四段が戦機をつかんで先行、リードしますが深浦九段が中盤で複雑な局面に持ち込み逆転します。
折田四段完封負けの危機でしたが、深浦九段が決め手を自重したことで怪しくなり、ふたたび逆転します。
お互いに時間のない中、最終盤はたたき合いとなりますが、最後の最後で詰将棋能力に優れる折田四段が深浦九段の玉を即詰みに打ち取り、エントリーチームが第1回戦を突破しました。
エントリーチームは全員が勝ち星を挙げるバランスの良さが魅力です。
今大会の台風の目となりつつあります。
次週は、チーム三浦VSチーム斎藤の一戦が放送されます!

[トータル成績]
 黒田尭之五段 5-3
 冨田誠也四段 4-3
 折田翔吾四段 4-4

 豊島将之九段 5-4
 丸山忠久九段 1-7
 深浦康市九段 6-3
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創作状況【7月下旬】 [ぼくの公募状況]

夏の甲子園が近づいてきました。

【第178回のメュー】
◆公募分析 第9回星新一賞の分析
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第9回)
◆おまけのもう1作
◆公募情報数点

 来月のテーマは星新一文学賞の傾向と対策です。
 次回発行は8月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
 https://www.arasuji.com/mailmagazine.html
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。

【ショートショートガーデン】
生物シリーズの第5弾です。ぴこ蔵さんの【妄想錬成メタプレミス】
#001[豚 なので プール]
から作っています。

〔豚とプール〕
https://short-short.garden/S-uCTtbk


【小説でもどうぞ】
まずは第12回課題「休暇」を応募する。旧来型の、いわば手慣れた手法でまとめてみました。初心回帰です。
W選考委員版は「秘密」です。こちらもテーマをストレートに取り上げる作品にする。
アイデア作成法はいろいろありますが、テーマに合わせて使い分けるのが良いのかなと。
第13回課題は「あの日」ですか。英語だと”That day”。ある日は”One day”ちょっとした頭の体操です。
たまには終末物を書いてみたくて、書いてみたけど、うーんイマイチだなあ。もうちょっと考えます。はい。


【yomeba!】
第18回「ともだち」の入選作を順番に読みます。

紗々木順子『果実』

イソップ風の寓話です。
友人が欲しい王様は、友人がなる果実を手に入れて、一緒に遊びます。ですが、その友人が大臣とも友人と知り、怒って大臣を追い出し、友人も花弁を切り取ったことでただの果実に戻ってしまいます。
その後、王様は息子に地位を追われ、寂しい人生を送りますが、そこで出会ったのは……みたいなストーリーです。
起承転結が薄くて淡々としています。解説の難しい、なんともいえない作品です。


【星新一賞】
第9回星新一賞受賞作品を順番に読んでいます。

・ジュニア部門 優秀賞 『二人は幼なじみだった』 萩原杏奈
人生の全てが本に記録される世界。
そこで出会う心理カウンセラーとのラブストーリーが展開されるのでうが、うーん、この心理カウンセラーは職業倫理的に完全にOUTです。たぶん想像で書いたのでしょうが、実際のカウンセリングとはかけ離れています。
終盤で登場する人口管理省も唐突です。
テーマとしては「自分の人生は自分が評価する」だと思うのですが、”本”が人生の様々なポイントで活用されているシーンを挟み込むのが不足しており、いまいちスッキリ流れてこない。
アイデアは良いと思うので、それをストーリーに落とし込む技術を磨いてくれたらさらに良くなるかな、と思いました。
僭越ながらですが。


【坊っちゃん文学賞】
最近、推敲が甘い気がする。佳作を取った作品でも、読み返すとうーん、と思う箇所が見えてくる。
なので、時間をおいて推敲を繰り返してみます。
受賞を目指してゴリゴリ推敲していた昔を思い出しまして(汗)


【その他モロモロ】
・第9回朝礼川柳に応募しました。発表は10月10日です。
・第18回台所・お風呂の川柳に4つ応募しました。10月中旬発表です。
・健康(セルメ)川柳で3つ応募。今回は勉強しました。8月下旬発表です。


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【公募情報】第9回林芙美子文学賞(中編・9/13) [公募情報]

形式不問の文学賞です。

〔主催者HP〕
https://www.kitakyushucity-bungakukan.jp/news/6063.html


林芙美子は明治36年に生まれて、『放浪記』がベストセラーになりました。その後『放浪記』は森光子の主演で舞台化され、通算2017回も公演されました。
本公募は林芙美子の名前を冠していますが、形式は自由で、400字詰め原稿用紙換算で70枚~120枚とあるだけです。
ただ、分量的に中編小説をイメージしているのかなと思います。
昨年度は大賞受賞作が「該当作なし」になっているので、レベルに達していなければ受賞を見送る厳しさもあります。
応募締切は令和4年9月13日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:不問
テーマ :不問
大  賞:100万円
応募締切:令和4年9月13日
制限枚数:70~120枚
応募方法:郵送
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【書評】越智啓太『犯罪捜査の心理学~凶悪犯の心理と行動に迫るプロファイルリングの最先端~』 [書評]

アカデミックな内容がコンパクトにまとまっています。


犯罪捜査の心理学―凶悪犯の心理と行動に迫るプロファイリングの最先端 (ワードマップ)

犯罪捜査の心理学―凶悪犯の心理と行動に迫るプロファイリングの最先端 (ワードマップ)

  • 作者: 越智 啓太
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 2015/12/01
  • メディア: 単行本



学問的な記述に徹している本です。
前半が犯罪捜査の心理学で、プロファイリングにはFBI方式とリバプール方式があり、統計的手法を駆使したリバプール方式が優勢であることが述べられています。
個々の犯罪を深く追うのではなく、多変量解析を用いることで、数学的な答えがでてきます。
例えば人質立てこもり犯の場合ですが、統計的に解決が長引くほど犠牲者が増える傾向にあることが知られています。
ところが、人質や犯人が死亡すると批判にさらされることから、警察は突入をためらい結果として犠牲者が増えてしまいます。
安直な批判が犠牲者を増やすひとつの例で、学問の大事さを感じます。
犯罪者の心理学として犯行を分類し、それぞれの犯罪者の代表的な心理が紹介されています。
事件を考えるうえで、とても有益な本だと思います。

犯罪心理を学問的に知りたいひとのために!
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【公募情報】第9回朝礼川柳(川柳・8/31〆) [公募情報]

真面目そうにみえて、求められるのは笑いのセンスです。

〔主催者HP〕
https://senryu.chourei.jp/topics/1066

前回の応募は6,313通だったそうです。
主催者HPには

>コロナ禍が続く時期だからこそ、朝から笑顔になれるユーモアあふれる作品をお待ちしています!
>感動したあの人のスピーチ、思い出に残る朝礼の一場面、笑ってしまったエピソードなど、「朝礼」に対する思いを五・七・五のリズムで表現してください。

とありますので、ユーモアが必須です。
昨年度の受賞作を見ると、ユーモアとマジメが半々かなという感じですが、今年はユーモア側に振れるかもしれません。
応募締切は令和4年8月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :朝礼
大  賞:3万円
応募締切:令和4年7月31日
応募方法:インターネット、郵送
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最近の日常【令和4年7月下旬】 [日常]

〔授業参観の話その1〕
感染症対策で学年・出席番号で参観日と時間が違う。
なので兄弟で日付時間が異なったので、2日に分けていくことになる。
で、上の子の授業参観に行ったら、なんと家庭科の授業だった。
時間帯がバラバラなので、親の数はほんの少し。教室の後ろ側に親御さんがずらーっと並ぶ風景は、昭和・平成とともに消え去りました。
担任の先生以外にも補助する先生と、再雇用っぽいベテランの先生の3人態勢です。
不器用な子供には、そうした補助の先生が付いて、指導してくれてました。再雇用っぽい先生は、雑務担当みたいな感じです。最初、余計なおせっかいをする親御さんと思ってしまいました。すみません。
授業もパソコンを通じて映像を流したり、先生の手元をカメラで撮ってそれをリアルタイムで大画面で流したりと、授業の進め方が様変わりです。
時代はすすみますね。

〔授業参観の話その2〕
翌日は下の子の授業参観に行く。
若いころだったら連続で授業参観に参加なんてできないけど、在宅勤務が普及したことと、休みたいときに休める立場になったからこそ可能な技です。
子供の成長は早いですからね。できるだけ学校の行事には参加しようかなと。
理科の授業だったけど、ものすごくゆっくり。補助の先生もいたけど、やることがないみたいで、基本的には立っているだけだった。研修期間だったのかも。
ずいぶんとクラスの人数が多いなあと思ったけど、数えたら30人程度。
自分が子供のころは40人以上いて、2人机なんて普通にあったから、考えたらギュウギュウでしたね。木造校舎でワックス塗もしたしなあ。
で、先生の教え方は個人的にはイマイチ。児童の意見を聞いてそれを先生がまとめるのだが、結論ありきで、まったくまとまっていない。ただ強引に結論に持っていただけ。
柔軟性がないといいますか。
まあ、いろいろとあるのでしょう。
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第70期王座戦挑戦者決定戦(豊島将之九段VS大橋貴洸六段) [将棋]

大橋六段がタイトル初挑戦を目指します。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/

大橋六段は藤井竜王とプロ入りが同期です。
藤井竜王のあまりの快進撃に大橋六段の存在が隠れてしまいましたが、初年度から好成績を上げて、YAMADAチャレンジ杯、加古川清流戦での優勝経験もあります。
また、耀龍四間飛車というかっこいい名前の新戦法の創設者でもあります。また、藤井竜王に2局以上勝ち越している数少ない棋士のひとりです。
本業以外にも活躍が目立ち、トートバックのデザインを担当したり、オリジナルチョコレートの開発に携わったりもしています。とにかく多彩です。
その大橋六段が、いよいよタイトル挑戦に王手をかけました。
相手は四強の一角であり、毎年タイトル戦に出場する豊島九段です。
さあ大橋六段は、豊島九段相手にどのような将棋を見せてくれるのでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/70/ouza202207250101.html

ということで、将棋です。
先手は豊島九段。
後手番の大橋六段ですが、角道を止めて雁木を目指すのかと思いきや、金がするすると上がっていって5四まで進出します。
用意の作戦なのかはわかりませんが、いきなりの力戦形です。
しかし、お互いに目立った長考もなく局面は進み、40手目の7六歩で始めて30分を超える考慮時間が記録されます。
お互いに決断良く指し進めている感じです。
50手目まで進むと、後手は金角交換の駒得ですが、玉が薄く、実戦的には勝ちにくいように見えます。
対する先手は駒損ですが、玉は金銀3枚に守られています。
そこからポジション争いがありましたが、豊島九段の持ち駒の金を打って桂香を拾う手が、異筋の好手だったようです。
奪った桂馬でさらに駒得を重ね、さらに金の再活用まで間に合っては勝負ありました。
大橋六段も粘りますが、豊島九段が確実に包囲網を狭め、123手まで豊島九段が若手有望株を下して永瀬王座への挑戦権を獲得しました。

永瀬王座との五番勝負は8月31日(水)、東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」で開幕します!
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【書評】アイザック・アシモホフ『人類の祖先ってなに?』 [書評]

アシモフによる科学発見シリーズの15です。


人類の祖先ってなに? (科学発見シリーズ 15)

人類の祖先ってなに? (科学発見シリーズ 15)

  • 出版社/メーカー: ニュートンプレス
  • 発売日: 2020/03/14
  • メディア: 単行本



アシモフはSF作家として知られていますが、著作としては科学啓蒙書の方が多く、むしろこちらが本業と言えると思います。
アシモフの啓蒙書の特徴は、ときおり挟まれる脱線です。
本書も人類の祖先を語りながら、研究者たちの横顔、素晴らしい発見をしたのに認められずにやさぐれてしまった人たちなど、そうしたちょっとした遊び心が知識欲を刺激してくれます。
いまでも輝きを失わない、子供向けの良著だと思います。

科学が好きな子供のために!
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第5回ABEMAトーナメント【予選Eリーグ】 [将棋]

〔番組視聴ページ〕
https://abema.tv/video/title/288-32

【Eリーグ】※左の記号は自分の優勝予想です
○チーム藤井(藤井聡太竜王・森内俊之九段・藤井猛九段)
 チーム渡辺(渡辺明名人・近藤誠也七段・渡辺和史五段)
 チームエントリー(黒田尭之五段・折田翔吾四段・冨田誠也四段)

最初に放送されたのがチーム藤井とチーム渡辺です。いきなりのリーダー対決となり、しかもフィッシャー苦手な渡辺名人がフィッシャー無双の藤井竜王を破る波乱。
途中リードを許すも、後半怒涛の4連勝でチーム渡辺が5-3で勝利です。
次はチーム渡辺とチームエントリー。黒田五段の奮闘で一時期は2-2のタイとなりますが、最後は現役名人を要するチーム渡辺が選手層の厚みで5-3で勝利。チーム渡辺が予選突破を決めます。
最後はチーム藤井とチームエントリー。
ここでチームエントリーが大爆発。黒田五段が藤井竜王相手に1勝1敗と五分の戦いを演じると、最後は折田四段が森内九段を撃破して5-1とチーム名のとおり下剋上を果たします。
これで決勝トーナメント進出はチーム渡辺とチームエントリーとなり、チーム藤井はここで敗戦となりました。

来週から決勝トーナメントが始まります!
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