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第70期王座戦第1局(永瀬拓矢王座VS豊島将之九段) [将棋]

豊島九段が二度目の王座挑戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/

豊島九段が前回王座に挑戦いたのは8年前で、当時の王座は羽生善治でした。
当時の羽生善治は王座戦の連覇が途切れてから1年で復位し、豊島九段との防衛戦が3連覇目でした。
フルセットとなり、とくに最終第5局はお互いに1分将棋の中で、どちらに勝利の女神がほほ笑むか分からない将棋となりました。
最後は指運だったと思います。
それから8年がたち、豊島九段は様々なタイトルを獲得し、そして失いました。8年の間に将棋界は様変わりし、豊島九段も先輩を追う立場から、若手の壁となるべき立場になっています。
永瀬王座とは2歳差で、プロ入りも2年半しか変わりません。
棋歴としては豊島九段が先行していましたが、世代としては近いと思います。
さあ同世代とも言える両者の対局は、どうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/70/ouza202208310101.html

ということで、将棋です。
永瀬王座の先手で始まり、本局は角換わりとなりました。
後手番の豊島九段の作戦が注目されましたが、6五歩と突き、先手の攻撃を誘います。
その誘いに永瀬王座が乗ります。
お互いの主張がぶつかり、45手目から長考が目立ってきます。
しかし、類型はある形です。
勝負所は63手目付近だったかもしれません。
永瀬王座は6二銀と打ち、この銀を軸に後手玉を追い詰める構想を見せますが、結果的に6九銀のただ捨てからの豊島九段の寄せが一歩早かったです。
永瀬王座も歩の頭にあえて銀を出るという鬼手で延命を図りますが、以降は手数こそかかりますが後手の勝ちは動かなかったようです。
持ち時間も29分残しての万全の勝利だったと思います。

豊島九段は初王座に向けて、後手番での大きな勝利を得ました。
第2局は、9月13日(火)に愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われます!
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創作状況【8月下旬】 [ぼくの公募状況]

長い夏休みも終わりです。

【第179回のメュー】
◆創作に役立つ本 ~ 眉村卓 『ねらわれた学園』 ~
◆W選考委員版・小説でもどうぞ!に挑戦中(第1回)
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第10回)
◆公募情報数点

 来月のテーマは物語に引き込むための序盤の仕掛けです。
 次回発行は9月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
 https://www.arasuji.com/mailmagazine.html
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。


【ショートショートガーデン】
生物シリーズの第8弾です。
テーマはライオンということで。

〔百四十万獣の王〕
https://short-short.garden/S-uCTtrD


【小説でもどうぞ】
第13回のテーマ「あの日」の第1作を投稿する。
これ、どう考えてもSFマガジン・リーダズストーリー向けのような作品です。一般公募では無理だと認識していますが、書いたので投稿。
2作目は……まあ、手垢のついたショートショート。
今月は昔から使ってきた技法でアイデアを出しましたが、推敲に悪戦苦闘。うーん、キャラが固まっていないのが原因だとは分かっているのですが、恋愛系は苦手なので。
2作ともアイデアがさえないので、来月はぴこ蔵さんの三題噺を使います。はい。


【yomeba!】
発表は9月になるようです。
ということで、更新されていたショートショートを楽しみます。

・深田亨『骨』
 戸棚の抽斗から骨が見つかり、それから幽霊が現れる話です。
 ではこの骨の正体は……という感じです。
 深田さんはときおり少ない枚数で妙にインパクトが残る奇妙な話を書きますが、本作もその系統です。メメント式で目新しいストーリーというわけではありませんが、あえて難しい漢字を多用し、全体的な雰囲気を見事に統一しています。
 なかなかよい短編ホラーだと思います。

【星新一賞】
第9回星新一賞受賞作品を順番に読んでいます。

・学生部門 グランプリ 『love is free』 紺せまる
恋愛専用ロボットが開発された時代。
主人公は恋愛感情を持てないキャラです。そのことを証明し、恋愛至上主義に打ち勝つために、あえて恋愛専用ロボットを購入して、そのロボットと友人関係を築こうとします。
あとは、だいたいお決まりの展開です。
うーん、この設定が無理があるかな。恋愛がめんどくさいひとは、そもそも、こんなロボットを購入しないと思うし。それに、恋愛専用ロボットにしては、言動の完成度が低いかも。
辛口の評価になってしまいましたが、LGBT等の現代的な流れにはマッチしていると思います。


【坊っちゃん文学賞】
さらに推敲をした。2番目の作品は推敲がなかったので、これで完成。
1番目は専門用語を削除してみた。本命の3番目はちょっと苦戦。見るたびに手を加えているので、安定するまでもう少し時間がかかりそうです。
たまには、こうして徹底的に仕上げるのもいいかも。


【その他モロモロ】
・SIer川柳に応募しようかな。9月30日締切です。
・宇宙文化創造コンテスト宇宙川柳にも応募しました。9月末発表です。
・第9回朝礼川柳に応募しました。発表は10月10日です。
・第18回台所・お風呂の川柳に4つ応募しました。10月中旬発表です。
・健康(セルメ)川柳で3つ応募。今回は勉強しました。8月下旬発表です。
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最近の日常【令和4年8月下旬】 [日常]

〔スマホの保護シートを変えた話〕
長年使っていたら、だんだんシートが浮き上がってきた。
そろそろ限界かなと思って保護シートを交換しようと思ったのだが、そもそもスマホの機種を忘れてしまった。
アマゾンで履歴を検索して、ようやく判明。3年半前に購入したらしい。こうして調べられるのが、ネットの強みです。
さて、機種が判明したので型が合うシートを買ったはずが……微妙に長い。
仕方がないので端っこを切り落とす。
多少、空気が入ってしまったが、説明書では「そのうち消えます」とある。
本当かなと思っていたら2日後ぐらいに綺麗になっている。
仕組みはよく分かりませんが、優れものだと感心しました。はい。

〔スイッチの充電口を修理した話〕
抜き差しする回数が多いので、どうしても充電口が壊れやすい。
調べると即日対応してくれる修理店を発見。しかも夏休み特別セールで割引中。何店か比べてみたけど、圧倒的に安い。
ということで、事前予約した上で休日にうかがう。予約時に修理箇所も記載することになっている。事前に準備もしてくれるのかもしれない。
いろいろと便利な世の中になったものです。
オーナーが技術者みたいで、すぐに修理開始。2時間ほどで終了。
以前は別の店でお願いして、そこは窓口だけで配送等で修理に1週間ほど要していたので、こうして即日対応はありがたい限りです。
小さいお店ほど、フットワークが軽いと思った次第です。はい。
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【公募情報】第16回青春21文字のメッセージ(短文・10/15〆) [公募情報]

採用されると京阪石坂線の車両や駅にメッセージが掲載されます。

〔主催者HP〕
https://densyatoseisyun21.com/entry/

京阪石坂線は琵琶湖の南側を走る、延長約14km、全線開通が昭和2年という歴史のある路線です。
駅名にも石山寺、三井寺、坂本比叡山口など歴史を感じさせます。
募集テーマは「始発駅」「友情」「平和」です。
制限文字数は21字(±2字)、応募締切は令和4年10月15日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短文
テーマ :「始発駅」「友情」「平和」
最優秀賞:図書カード2万円+電車と駅に掲示
制限文字数:21字±2字
応募締切:令和4年10月15日
応募方法:はがき、FAX、メール、インターネット
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【書評】芦沢央『今だけのあの子』 [書評]

日常の不思議を題材とした短編ミステリ集です。


今だけのあの子 (創元推理文庫)

今だけのあの子 (創元推理文庫)

  • 作者: 芦沢 央
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: 文庫



収録されているのは5編です。
いずれも謎を解くだけでなく、テーマも盛り込まれている佳作だと思います。
特に印象に残ったのが『答えない子ども』です。
教育方針のことなるママ友同士の確執がテーマですが、主人公の娘が書いた絵が、ママ友の家で紛失します。
その後、ママ友の家から破れた状態で見つかるのですが、たったひとつの違和感から、真実が百八十度ひっくりかえります。
そこまでの伏線の張り方やテーマ性もしっかりしており、見習いたい作品だと思います。
作者の才能を感じます。

短編ミステリを楽しみたいひとのために!
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第5回ABEMAトーナメント【2回戦:チーム斎藤VSチーム糸谷】 [将棋]

予選リーグの再戦となりました。

〔主催者HP〕
https://abema.tv/video/title/288-32

<チーム斎藤>
 斎藤慎太郎八段、木村一基九段、佐々木勇気七段

<チーム糸谷>
 糸谷哲郎八段、黒沢怜生六段、西田拓也五段

両チームは予選で激突しています。
そのときはチーム斎藤が序盤3連勝しながらもその後5連敗して、5-3にてチーム糸谷が勝利しています。
西田五段が佐々木勇七段に連勝、黒沢六段が斎藤八段に連勝し、振り飛車軍団が猛威をふるった1日となりました。本日はその再戦となります。
第1局で優勢だった木村九段が二歩を犯す波乱のスタートとなります。
そこからチーム糸谷が4勝1敗とチーム斎藤を圧倒し、勝利まであと1歩に追い詰めます。
ところが第6局で、木村九段が黒沢六段相手に、敗勢の将棋を大逆転で勝利するとここからチーム斎藤の反撃が始まります。
佐々木勇七段がチーム糸谷の勝ち頭である西田五段を止めるなどして4連勝。
5-4でチーム斎藤の大逆転勝利となりました。
劣勢になっても簡単には負けない木村九段のフィッシャー特性の高さが光ります。
来週はチーム渡辺とチーム天彦です!

[トータル成績]
<チーム斎藤>
 斎藤慎太郎八段 6-4
 木村一基九段  6-4
 佐々木勇気七段 5-5

<チーム糸谷>
 糸谷哲郎八段  3-4
 黒沢怜生六段  5-4
 西田拓也五段  6-3
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第2回ヒューリック杯白玲戦第1局(西山朋佳白玲VS里見香奈女流五冠) [将棋]

白玲戦として、初の防衛戦が始まります。

〔中継サイト〕
https://www.shogi.or.jp/match/hakurei/

ヒューリック杯は2020年度に新設された若い棋戦です。
初代白玲が決定したのが2021年、そして今年が始めての防衛戦になります。
優勝賞金が1500万円で、もちろん女流棋戦最高額。少し前、女流王座戦が新設されたとき当時の最高額となる優勝賞金500万円となったことで話題となりました。
これがあれよあれよと3倍です。
女流棋界の人気が伺われます。
清水市代、中井広恵といったレジェンドたちの活躍という下地があってこその興隆ですが、奨励会に挑戦して三段まで到達した西山白玲、里見女流五冠が登場し、実力も認められてこそだと思います。
女流棋界TOP2といえる二人の決戦は、どのような結果になるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/2/hakurei202208270101.html

ということで、将棋です。
両者の対戦はいつも相振り飛車になります。
とくに里見女流五冠が先手の場合は中飛車に構えて、そこから振りなおすのが定番ですが、本局もその流れになります。
その中で、里見女流五冠はいつも独創的な駒組を見せます。
本局でも西山白玲は自然な美濃囲いを選択したのに比べて、里見女流五冠は銀を二枚並べて、玉の位置も中途半端です。
里見女流五冠は攻めていきますが、無理気味で、評価値も後手に大きく振れます。
しかし、西山白玲が模様の良さをいかすべくじっくりとした手を重ねていく途中で里見女流五冠は我慢しながら後手陣の端に嫌味を付けます。
このあたりが実戦的な勝負術だと思います。
角を見捨てて端を突破した時点で、評価値も逆転し、攻めの先手優勢となります。
端から押していけばよいので、攻めも分かりやすいです。
先手は1分将棋になりましが、里見女流五冠は間違えませんでした。
127手までの逆転勝ちで、里見女流五冠が幸先の良い先勝をあげました。
西山白玲は惜しい将棋を落としてしまいました。

第2局は、9月3日(土)に京都府京都市中京区「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」で開催されます!
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【公募情報】相模原市中央区さくら文学賞(短編・10/14〆) [公募情報]

相模原市中央区が短編小説を募集しています。

〔主催者HP〕
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/chuoku/1025675.html

第○回とか、○○年とかついていないので、今年が初めての募集なのかもしれません。
地方文学賞らしくテーマは「相模原市中央区を舞台とした未発表小説」とあるので、地元在住者が有利な公募だと思います。
「さくら文学賞」とあるだけに、さくらをテーマにした作品が集まるかもしれません。
文学賞が盛り上がれば第2回、第3回と続いていくと思うので、ぜひとも応募が増えてほしいと思います。
ちなみに相模原市中央区はバナナマンの日村勇紀の出身地です。
制限文字数は4,000字~16,000字、応募締切は令和4年10月14日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短編小説
テーマ :舞台が相模原市中央区
大  賞:図書カード5万円分
制限文字数:4,000字~16,000字
応募締切:令和4年10月14日
応募方法:郵送、専用フォーム
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第63期王位戦第4局(藤井聡太王位VS豊島将之九段) [将棋]

藤井王位の2勝1敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

少し前の話題ですが、谷川浩司が還暦を迎えたときに第十七世名人に推挙され、現役のまま永世名人を名乗ることとなりました。
現役のまま永世称号を名乗ったのは大山康晴十五世名人が始めです。中原誠は無冠になったときに永世十段を名乗り、還暦の年に十六世名人を襲位しました。
今後、永世名人は還暦のとしに名乗るのが慣例となるかもしれません。
将棋現代に掲載された谷川十七世名人のインタビューで、「子供たちに、負けるのは悔しいことだけど、恥ずかしいことではない、と教えています」が印象に残っています。
年齢を重ねれば、どうしても負けが込むことになります。
それでも、この言葉には、前向きに立ち向かうだけの力があると思ます。
将棋は現役生活が長いです。
谷川十七世名人には、これからも現役棋士として、奮闘を続けて欲しいと願っています。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/63/oui202208240101.html

ということで将棋です。
豊島九段がコロナウィルス感染のため1局飛ばされて、第5局予定地が第4局となって開催されました。
戦形は豊島九段のフィールドである角換わり腰掛銀となります。
先手番の藤井王位が序盤で4五銀と出たのが珍しく、豊島九段は一旦交わしてから銀交換に応じます。
研究が進んで定跡が長い角換わり腰掛銀ですが、本局はこの時点で前例がなくなりお互いに時間を使い始めます。
両者とも角銀を持ち駒にして、非常に神経を使う展開です。
勝負を分けたのは、封じ手だったと思います。
豊島九段は8六銀と歩頭にいきなりぶち込んでいきます。
結果的にこの手を境に評価値は大きく先手に振れるのですが、藤井王位の5六角打ちの構想が秀逸だっただけで、豊島九段らしい踏み込みだったと思います。
優勢になった藤井王位ですが、収束も鮮やかでした。
手堅く3九歩と受けて勝つこともできましたが、4一銀捨てと最短手順を目指します。
最後に豊島九段は藤井玉に王手をかけますが、交わされて詰みはありません。
まだまだ王手は続く形ですが、潔く95手で投了しました。

これで藤井王位は初戦黒星からの3連勝です。
第5局は、9月5日(月)・6日(火)に静岡県牧之原市「平田寺」で行われます!

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【公募情報】第5回日本遺産銀の馬車道・鉱石の道川柳コンテスト(川柳・9/22〆) [公募情報]

日本初の産業道路と言えるかもしれません。

〔主催者HP〕
https://web.pref.hyogo.lg.jp/chk12/documents/5ginsenchirasi.pdf

銀の馬車道とは、兵庫県生野銀山から産出される銀を姫路港まで効率よく輸送するために整備された産業道路です。
もちろん当時は馬車です。付近には日本のマチュピチュとして有名な竹田城もあります。
本公募は、銀の馬車道を魅力をアピールする川柳を募集するものです。
応募締切は9月22日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :銀の馬車道・鉱石の道
最優秀賞:1万円
応募締切:令和4年9月22日
応募方法:インターネット、郵送
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