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第49回TO-BE小説工房で『修羅の国』が佳作に選ばれました [受賞報告・自作掲載]

もう3年前の話ですが、記録として記事をUPしておきます。
これが1回目の佳作で、テーマは修羅でした。

〔TO-BE小説工房〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/article/tobe-2/tobe_49/tobe_49_a6.html

〔作品:齊藤想 『修羅の国』〕
http://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2019-04-28
※作品は上記URLを参照
(TO-BE小説工房HPに掲載されている作品から、若干修文しています)

「国境の長いトンネルを抜けると、修羅場であった」の冒頭で分かるように、これは川端康成『雪国』のパロディです。「悲しいほど美しい声」というのも、『雪国』で何度も使われているフレーズです。
もっとも冒頭と登場人物以外にパロディの要素は何もなく、ただのドタバタバトルが続きます。
これがなぜ佳作に選ばれたのが、謎です。
首をひねっていてばかりいても仕方がないので、創作上の技術を少し書きます。
バトルのようなアクションシーンでは、短文が基本です。文が短いほどスピード感が増します。逆に長い文はゆったりとしたシーンに最適です。
比喩は文を長くしてスピード感を落とすので、アクションシーンでは極力そぎ落とします。
動きを先に書き、後で動いた物を描写するのも、スピード感を上げるテクニックです。激しい動きに視線が追いつかないことを表す効果があります。
ただ動かすだけでなく抑揚も大事です。静があってこそ動が活きます。スイカに少し塩をふりかけるみたいなものです。
最後に主人公たちがオルトロスと対峙するところで動きを止めましたが、これはリズムに抑揚をつけるためです。
なお、オチはダジャレですが、これは単純に閉めかたに困っただけです。
どうにもしまらないとき、ダジャレは最後の手段ということで。


―――――

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