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第9期叡王戦第1局(藤井聡太叡王VS伊藤匠七段) [将棋]

伊藤七段が3度目のタイトル挑戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

同級生でタイトル戦3回はかなり珍しいと思います。
何度もタイトル戦を戦ったライバルという存在はいますが、いずれも世代が異なり、まったくの同級生でタイトル戦で3回以上対戦は、羽生世代同士の羽生善治―森内俊之、羽生善治―郷田真隆、羽生善治―藤井猛ぐらいかなと思います。
しかしいずれもタイトル戦中は勝ったり負けたりで、2戦連続でスイープということはありません。
いまのことろ伊藤七段は藤井叡王に2戦連続スイープで、負けなかったのは持将棋1回だけです。勝ったことはありません。
さすがに3戦連続スイープとはいかないと思います。
さあ伊藤七段は、対藤井戦の秘策を用意しているでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/9/eiou202404070101.html

ということで将棋です。
先手は藤井叡王。本局はお互いに自信を持つ角換わりとなりました。
先後同型は先手優勢、待機戦術は先手の攻めを受けきるのは大変。ということで、後手の戦術は右玉が増えている印象がありますが、本局も後手伊藤七段は右玉を採用します。
後手陣は玉周りにいるのがヘルメットの金だけという見慣れない形ですが、この局面についても共通認識があるのか長考もなくスラスラと進んでいきます。
戦いが始まったのは、藤井叡王が飛車先の歩を切ったときです。この瞬間に、伊藤七段は玉頭方面から反撃にでます。
藤井叡王は先に桂得したものの、その桂馬を守りに打つ必要に迫られたため、駒得した感じはありません。
勝負を分けたのは、評価値的には94手目だったようです。ここで歩をなり捨ててから角を切れば優勢を維持できたようです。
伊藤七段は銀取りを優先しましたが、藤井叡王が角を取った手がそのまま後手玉を狙う絶好の飛車回りとなります。
以降は本当にあっというまです。
藤井叡王は後手玉の飛車の頭を叩いて位置をずらすと、ぐいぐい攻めこんで、107手まで伊藤七段を投了に追い込みました。
これで対伊藤七段戦は11連勝(1持将棋)となりました。

第2局は、4月20日(土)、石川県加賀市「アパリゾート佳水郷」で行われます!
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