【映画】ロッキー2 [映画評]
ロッキーの自己オマージュシーンが多数です。
テーマとしては再生です。
アポロとの激闘によってロッキーは人気者となり、大金を手にします。
ロッキーの生活は一変し、高級店で服を買い、新車を購入し、新居も購入とエイドリアンの心配をよそに、次々とお金を使います。
目の故障もありボクサーから引退して、オファーがきたCМ撮影に挑みますが、ことごとく失敗します。
学歴がないため希望するデスクワークの職は探せず、かろうじて精肉屋で職を見つけますが、不況によりレイオフになります。
妊娠中のエイドリアンも仕事に出て、ロッキーはミッキーのジムで下働きをすることになります。
あっというまの落ちぶれです。
しかし、ここでアポロが再戦を求めてきます。
アポロが前作の試合がふがいなかったことから、誹謗中傷の手紙が押し寄せるようになり、雪辱の機会を求めていました。
ロッキーは再戦を引き受けますが、エイドリアンが反対するため練習に身が入りません。
過労からエイドリアンが倒れ、早産となり、エイドリアンも昏睡状態に陥ります。
エイドリアンは目覚め、苦しむロッキーを見て、エイドリアンは「勝って」と告げます。
紆余曲折ありましたが、ロッキーにはボクシングしかないと、ここで目覚めたのです。
このひとことで、ロッキーは必死に練習に取り組み(ここでフィラデルフィア博物館のシーンがでてくる)、アポロとの再戦に向かいます。
そして、戦いのあとで「エイドリア~ン」の叫びがでてきます。
とまあ、こんな感じのストーリーです。
一夜にしてヒーローになったロッキーと、そのとまどい。
普通の生活を求めるエイドリアンとの葛藤という人間ドラマが中心で、よくできた脚本だと思います。
行って帰るというストーリーは古来より使われているパターンですが、それだけ人間の根源に訴えるテーマなのかもしれません。
本作でも、戻るべきところに戻るロッキーの姿を、きっちりと、描き切っていると思います。
当時のシルベスタースターローンは急に人気者になったことで、マスコミに私生活をいろいろ否定的に書かれていたそうで、そうしたことも背景にあったのかもしれません。
前作でも思いましたが、なによりアポロ役のカール・ウェザースの演技が鉄板です。
ボクシングのステップが華麗で、素人には見えません。
元プロアメリカンフットボール選手というスポーツ経験が生かされているのかもしれません。
前作から続いて興行収入2億ドルを超えるヒット作です。
エイドリアーンを聞きたいひとのために!
テーマとしては再生です。
アポロとの激闘によってロッキーは人気者となり、大金を手にします。
ロッキーの生活は一変し、高級店で服を買い、新車を購入し、新居も購入とエイドリアンの心配をよそに、次々とお金を使います。
目の故障もありボクサーから引退して、オファーがきたCМ撮影に挑みますが、ことごとく失敗します。
学歴がないため希望するデスクワークの職は探せず、かろうじて精肉屋で職を見つけますが、不況によりレイオフになります。
妊娠中のエイドリアンも仕事に出て、ロッキーはミッキーのジムで下働きをすることになります。
あっというまの落ちぶれです。
しかし、ここでアポロが再戦を求めてきます。
アポロが前作の試合がふがいなかったことから、誹謗中傷の手紙が押し寄せるようになり、雪辱の機会を求めていました。
ロッキーは再戦を引き受けますが、エイドリアンが反対するため練習に身が入りません。
過労からエイドリアンが倒れ、早産となり、エイドリアンも昏睡状態に陥ります。
エイドリアンは目覚め、苦しむロッキーを見て、エイドリアンは「勝って」と告げます。
紆余曲折ありましたが、ロッキーにはボクシングしかないと、ここで目覚めたのです。
このひとことで、ロッキーは必死に練習に取り組み(ここでフィラデルフィア博物館のシーンがでてくる)、アポロとの再戦に向かいます。
そして、戦いのあとで「エイドリア~ン」の叫びがでてきます。
とまあ、こんな感じのストーリーです。
一夜にしてヒーローになったロッキーと、そのとまどい。
普通の生活を求めるエイドリアンとの葛藤という人間ドラマが中心で、よくできた脚本だと思います。
行って帰るというストーリーは古来より使われているパターンですが、それだけ人間の根源に訴えるテーマなのかもしれません。
本作でも、戻るべきところに戻るロッキーの姿を、きっちりと、描き切っていると思います。
当時のシルベスタースターローンは急に人気者になったことで、マスコミに私生活をいろいろ否定的に書かれていたそうで、そうしたことも背景にあったのかもしれません。
前作でも思いましたが、なによりアポロ役のカール・ウェザースの演技が鉄板です。
ボクシングのステップが華麗で、素人には見えません。
元プロアメリカンフットボール選手というスポーツ経験が生かされているのかもしれません。
前作から続いて興行収入2億ドルを超えるヒット作です。
エイドリアーンを聞きたいひとのために!
第48期棋王戦第3局(渡辺明棋王八段VS藤井聡太竜王) [将棋]
藤井竜王の2勝で迎えた第3局です。
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/
棋王戦は共同通信社が主催で、2021年からコナミが特別協賛、大塚製薬が協賛しています。
共同通信社は株式会社ではなく一般社団法人です。そのため決算関係が不明ですが、HPには予算規模が約414億円とあるので、これが売上なのかもしれません。
従業員数からすれば大企業ですが、売上からすると特別協賛のコナミや協賛の大塚製薬の方が遥かに大きいです。
棋王戦の賞金序列は6位です。
第5位の王座戦の主催が日本経済新聞で特別協賛が東海東京証券なので、資金的には棋王戦の方が潤沢そうです。
それでも順位6位なのは、総額は据え置きで、共同通信社の負担を減らしたのかもしれません。
某サイトによると賞金額を900万と推定していますが、囲碁の碁聖戦800万、十段戦が700万なので、比較するとそのぐらいかな、とも思います。
序列が上がったら、協賛企業がより資金を提供してくれたということで。
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/48/kiou202303050101.html
ということで、将棋です。
藤井竜王が先手でスラスラと角換わりに進み、その中でも先手単騎の桂馬ポンからなり捨てて、後手の桂馬を取り返す形になります。
これは角換わりの中でも、特に深く研究されている形です。
お互いに共通認識があるのか途中で先手8二角という珍しい手を指しますが、その後もスラスラと手が進んでいきます。
絶対手の連続ではなく、手が広い局面も多いのですが、それでも手が止まりません。
先に手が止まったのは渡辺棋王でした。66手目の局面で少考に入ります。65手目の6七桂はAIの候補手のひとつですが、先に持ち駒を放つので有力視していなかったのかもしれません。
渡辺棋王の想定局面から外れたのかもしれませんが、桂には桂で無難に受けます。
そこからはお互いに一手が重くなります。
お互いに玉が接近する中で、中盤で抜け出したのは渡辺棋王でした。
玉飛接近ですが、飛車1枚だけ攻め駒が多かったのが功を奏したのかもしれません。
さて終盤ですが、タイトル戦ではなかなか見ない二転三転のドラマがありました。
渡辺棋王勝勢となりながらも、藤井竜王は右辺に逃げ込み楽にさせず、とにかく分かり易い局面を避けます。
渡辺棋王は150手目に1七金と放り込みますが、これが悪手で1七で清算した局面は渡辺玉に詰みが生じました。
終盤の大逆転です。
藤井竜王は馬切りから詰ましにいきますが、3手目の2六飛車が悪手で、ここは2五歩と叩きを入れるのが正解でした。
逆転からの再逆転です。
詰みを逃れたといっても、簡単な手順ではありません。渡辺棋王はギリギリで詰みを交わし、最後は歩1枚の差で、打ち歩詰めで逃れるという奇跡的な手順です。
史上まれにみる熱戦を制して、渡辺棋王は防衛に望みをつなぐとともに、藤井竜王の先手番連勝記録を止めました。
第4局は3月19日に栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で行われます!
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/
棋王戦は共同通信社が主催で、2021年からコナミが特別協賛、大塚製薬が協賛しています。
共同通信社は株式会社ではなく一般社団法人です。そのため決算関係が不明ですが、HPには予算規模が約414億円とあるので、これが売上なのかもしれません。
従業員数からすれば大企業ですが、売上からすると特別協賛のコナミや協賛の大塚製薬の方が遥かに大きいです。
棋王戦の賞金序列は6位です。
第5位の王座戦の主催が日本経済新聞で特別協賛が東海東京証券なので、資金的には棋王戦の方が潤沢そうです。
それでも順位6位なのは、総額は据え置きで、共同通信社の負担を減らしたのかもしれません。
某サイトによると賞金額を900万と推定していますが、囲碁の碁聖戦800万、十段戦が700万なので、比較するとそのぐらいかな、とも思います。
序列が上がったら、協賛企業がより資金を提供してくれたということで。
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/48/kiou202303050101.html
ということで、将棋です。
藤井竜王が先手でスラスラと角換わりに進み、その中でも先手単騎の桂馬ポンからなり捨てて、後手の桂馬を取り返す形になります。
これは角換わりの中でも、特に深く研究されている形です。
お互いに共通認識があるのか途中で先手8二角という珍しい手を指しますが、その後もスラスラと手が進んでいきます。
絶対手の連続ではなく、手が広い局面も多いのですが、それでも手が止まりません。
先に手が止まったのは渡辺棋王でした。66手目の局面で少考に入ります。65手目の6七桂はAIの候補手のひとつですが、先に持ち駒を放つので有力視していなかったのかもしれません。
渡辺棋王の想定局面から外れたのかもしれませんが、桂には桂で無難に受けます。
そこからはお互いに一手が重くなります。
お互いに玉が接近する中で、中盤で抜け出したのは渡辺棋王でした。
玉飛接近ですが、飛車1枚だけ攻め駒が多かったのが功を奏したのかもしれません。
さて終盤ですが、タイトル戦ではなかなか見ない二転三転のドラマがありました。
渡辺棋王勝勢となりながらも、藤井竜王は右辺に逃げ込み楽にさせず、とにかく分かり易い局面を避けます。
渡辺棋王は150手目に1七金と放り込みますが、これが悪手で1七で清算した局面は渡辺玉に詰みが生じました。
終盤の大逆転です。
藤井竜王は馬切りから詰ましにいきますが、3手目の2六飛車が悪手で、ここは2五歩と叩きを入れるのが正解でした。
逆転からの再逆転です。
詰みを逃れたといっても、簡単な手順ではありません。渡辺棋王はギリギリで詰みを交わし、最後は歩1枚の差で、打ち歩詰めで逃れるという奇跡的な手順です。
史上まれにみる熱戦を制して、渡辺棋王は防衛に望みをつなぐとともに、藤井竜王の先手番連勝記録を止めました。
第4局は3月19日に栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で行われます!
女流ABEMAトーナメント2023【ドラフト会議】 [将棋]
今年は4チームに縮小しての放送です。
〔番組HP〕
https://abema.tv/video/title/288-36
リーダーは里見香奈、西山朋佳、伊藤沙恵、加藤桃子の4人です。
現在の女流棋界ではこの4人が抜けているので妥当なところです。
さてドラフトでは競合はひとつもありませんでした。
チーム里見
里見香奈 清水市代、川又咲紀
◎チーム西山
西山朋佳、山根ことみ、鈴木環那
○チーム伊藤
伊藤沙恵、香川愛生、上田初美
チーム加藤
加藤桃子、渡辺愛、中村真梨花
メンバーからすると、チーム西山がダントツの優勝候補です。
リーダーの西山朋佳のフィッシャー適性が高い上に、レーティング上位の山根ことみ、鈴木環那を獲得したのですから隙がありません。
鈴木環那は出場を熱望していたので、さらなる奮起が期待できます。
対抗はチーム伊藤でしょうか。
上田初美と香川愛生というレーティング10位以内の女流を2人揃えています。
前回で上田初美は西山朋佳と同じチームでしたが、「次回は選ばないでください。なぜなら西山朋佳と戦いたいから」と言っていたので、そういう物語性もあります。香川愛生は実力だけでなく将棋界随一の人気ユーチューバーですので、そうしたエンタメ性もあります。
チーム加藤も上記2チームほどではありませんが、レーティング上位を確保。石本さくらを選ばなかったのは、未参加のメンバーで、という意識があったのかもしれません。
チーム里見は前回と同じメンバー。
なんとなくチームレジェンドを髣髴とさせます。大先輩をたてつつ、楽しみたい、といったところでしょうか。
川又咲紀は里見香奈の妹 で、レーティングこそ低いですが、前回大会では思わぬ一発を入れていたので、フィッシャー適性は高いのかもしれません。
レーティング上位だと甲斐智美が選ばれていません。辞退という噂もありますが、非常におっとりと指す女流棋士なので、フィッシャーに向いていないからということかもしれません。
本戦は来週から放送です!
〔番組HP〕
https://abema.tv/video/title/288-36
リーダーは里見香奈、西山朋佳、伊藤沙恵、加藤桃子の4人です。
現在の女流棋界ではこの4人が抜けているので妥当なところです。
さてドラフトでは競合はひとつもありませんでした。
チーム里見
里見香奈 清水市代、川又咲紀
◎チーム西山
西山朋佳、山根ことみ、鈴木環那
○チーム伊藤
伊藤沙恵、香川愛生、上田初美
チーム加藤
加藤桃子、渡辺愛、中村真梨花
メンバーからすると、チーム西山がダントツの優勝候補です。
リーダーの西山朋佳のフィッシャー適性が高い上に、レーティング上位の山根ことみ、鈴木環那を獲得したのですから隙がありません。
鈴木環那は出場を熱望していたので、さらなる奮起が期待できます。
対抗はチーム伊藤でしょうか。
上田初美と香川愛生というレーティング10位以内の女流を2人揃えています。
前回で上田初美は西山朋佳と同じチームでしたが、「次回は選ばないでください。なぜなら西山朋佳と戦いたいから」と言っていたので、そういう物語性もあります。香川愛生は実力だけでなく将棋界随一の人気ユーチューバーですので、そうしたエンタメ性もあります。
チーム加藤も上記2チームほどではありませんが、レーティング上位を確保。石本さくらを選ばなかったのは、未参加のメンバーで、という意識があったのかもしれません。
チーム里見は前回と同じメンバー。
なんとなくチームレジェンドを髣髴とさせます。大先輩をたてつつ、楽しみたい、といったところでしょうか。
川又咲紀は里見香奈の妹 で、レーティングこそ低いですが、前回大会では思わぬ一発を入れていたので、フィッシャー適性は高いのかもしれません。
レーティング上位だと甲斐智美が選ばれていません。辞退という噂もありますが、非常におっとりと指す女流棋士なので、フィッシャーに向いていないからということかもしれません。
本戦は来週から放送です!