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【映画】クリード2/炎の宿敵 [映画評]

スポコンドラマの王道を踏みながらも、愛をテーマにした良作だと思います。


クリード 炎の宿敵 [Blu-ray]

クリード 炎の宿敵 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2019/11/06
  • メディア: Blu-ray



前作であと一歩でチャンピオンになれなかったクリードですが、その後、連勝を重ねてついにヘビー級王座を獲得します。
恋人とも結婚し、順風満帆な人生を送るクリードに、かつてアポロをリング上で殺した男、ドラゴの息子が挑戦者に名乗りを上げます。
対戦に難色を示すロッキー。クリードはロッキーのもとを去り、父アポロのジムから対戦を承諾しますが、辛うじて反則勝ちを収めるものの、ろっ骨を骨折するなど試合内容は一方的でした。
傷心のクリードを訪ねるロッキーですが、クリードはロッキーに心無い言葉を浴びせてしまいます。
しかし、クリードは恋人から諭されて、ロッキーがクリードのことを愛していることを伝えられます。
クリードは勝てなくても、負けても、ロッキーから愛され続けていることを知ります。
そして、再起に向けてロッキーとともに激しいトレーニングにあけくれます。
ドラゴの息子ですが、父がロッキーに敗れたことで政府から見放され、母も離れていくという不遇の人生を送ってきました。
父を二人三脚でトレーニングを続けています。勝つことでしか愛が得られないと思っています。
両者はロシアで再戦します。
最後までクリードを励ますロッキーに比べて、ドラゴの母は敗勢になったところで立ち去ります。
最後は愛に包まれたクリードが勝利しますが、ドラゴも父から抱擁されて、父からの愛を確信します。
クリードはロッキーから「お前の時代だ」と声をかけられて、父の名声を振り切ったことを確認します。
戦いの後で、ドラゴは父の墓前を訪れます。ロッキーは疎遠だった息子の元を訪れます。
という感じのストーリーです。
テーマは前作に続いて愛です。ロッキーは大物プロモーターのように弟子をビックマッチに導く能力がありません。
それだけに、成長した弟子との軋轢が生じますが、軋轢も飲み込み、弟子を愛し続けるロッキーの姿が印象的です。
クリードと妻、ロッキーと息子、ドラゴと父も、それぞれの別の愛の形になっており、ラストでそれぞれの愛の形が奇麗にまとまります。
もちろんスポコンドラマとしても王道を踏みながらも、よく考えられた良作だと思います。
ロッキー的な表現がかなり抑えられて、ロッキーの続編ではなく独立したシリーズに近くなっています。
製作費5000万ドルに対して興行収入2億1400万ドルと前作を上回っているので、成功作だと思います。

師弟愛の溢れるドラマを見たい人のために!
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女流ABEMAトーナメント2023 決勝【チーム伊藤VSチーム加藤】 [将棋]

無敗の両チームのリーダー対決で決着です。

〔番組HP〕
https://abema.tv/video/title/288-36

[チーム伊藤]
  伊藤沙恵、香川愛生、上田初美

[チーム加藤]
加藤桃子、渡辺愛、中村真梨花

両チームのリーダーが安定して白星を稼ぐので、サポートするメンバーの踏ん張りが大きいです。
序盤でリードしたのはチーム伊藤。上田女流四段、香川女流四段が中村女流三段、渡部女流三段を撃破して2UPです。
そこから両リーダーが1勝づつをあげて、チーム加藤が反撃。
愛生、愛対決で連勝し、渡部愛女流三段が初戦の黒星を跳ね返す連勝を遂げます。
しかし、チーム伊藤もリーダーの踏ん張りで4-4で最終局。
リーダー対決は伊藤女流三段の右玉でしたが、局面は加藤女流三段がリかード。苦しいながらもフィッシャーは分かりません。
加藤女流三段が詰みがありそうな局面で踏み込みますが、読み切れず、先手玉を逃してしまいます。
この瞬間に大逆転です。
むしろ、詰むや詰まざるやの局面にまで持ち込んだ伊藤女流三段の実戦的な粘りが功を奏したのだと思います。

これで優勝はチーム伊藤です。おめでとうございます!

 〔チーム伊藤〕   〔チーム加藤〕
先:上田 初美 ○ - ● 中村真梨花:後
後:香川 愛生 ○ - ● 渡部 愛 :先
先:上田 初美 ● - ○ 加藤 桃子:後
後:伊藤 沙恵 ○ - ● 中村真梨花:先
先:香川 愛生 ● - ○ 渡部 愛 :後
先:上田 初美 ● - ○ 加藤 桃子:後(千)
先:香川 愛生 ● - ○ 渡部 愛 :後
後:伊藤 沙恵 ○ - ● 中村真梨花:先
先:伊藤 沙恵 ○ - ● 加藤 桃子:後

【最終結果】
<チーム伊藤>
 伊藤 沙恵 5-0
 香川 愛生 3-3
 上田 初美 2-4

<チーム加藤>
 加藤 桃子 4-1
 渡部 愛  4-2
 中村真梨花 1-5

<チーム里見>
 里見 香奈 1-1
 清水 市代 1-2
 川又 咲紀 1-2


<チーム西山>
 西山 朋佳 2-0
 山根ことみ 0-3
 鈴木 環那 1-2
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