SSブログ

第81期順位戦展望【A級~B級1組・序盤戦】 [将棋]

[A級]
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2022/81a/index.html

3戦まで終了し、すでに全勝が消えています。
2勝1敗が6人いて、この中に藤井聡太竜王も入っています。次節の斎藤慎太郎八段戦が前半の山場だと思います。
残留争いですが、佐藤康光会長が1人だけ3連敗と苦しいスタートです。順位も7位と低いので、これから巻き返さないとピンチです。
順位の差は白星1つの価値があります。
次節は8位の菅井八段戦なので、ここで白星を挙げないとかなり苦しくなりそうです。


[B級1組]
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2022/81b1/index.html

4~5局消化して、全勝は中村太地七段のみ。1敗で三浦弘之九段が追う展開です。次戦でこの両者が激突します。
一見するとこの二人がリードしているように見えますが2敗勢が7人もおり、仮に三浦九段が中村太七段に勝つと、昇級レースはかなりの混戦となります。
残留争いについてもすでに全敗者はいなくなっているので、こちらも激戦です。
今期は例年にない団子状態になりそうです。
nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

棋士編入試験第2局(岡田怜央四段VS里見香奈女流五冠) [将棋]

里見女流五冠の黒星スタートで始まった第2局です。

〔日本将棋連盟HP〕
https://www.shogi.or.jp/news/2022/08/post_2134.html

里見女流五冠の師匠は森けい二九段です。
終盤の魔術師と呼ばれ、里見女流五冠とは系統が異なりますが、終盤型であることは共通しています。
その森けい二九段のインタビューが掲載されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e89f048179192f8d07bf254cc00aaa3dc1bb11fa
そこに、10年前の森九段の後悔が記されています。
女流三冠だった里見が、女流棋士をやめて奨励会に入りたいと森九段に相談しました。
当時は奨励会と女流棋士との兼務が許されていませんでした。
森九段は後押しをするつもりでしたが、米長会長から呼び出しを受けて、奨励会受験を諦めさせるよう説得されます。
里見が女流棋界から抜けると、棋戦のスポンサーから下りるという社が複数あったそうです。
当時はまだ女流棋界も立場が弱く、新しい棋戦やスポンサーを見つけるのは容易なことではありません。
森九段としてもその苦労を知っていただけに、苦渋の決断だったと思います。
そのときから10年がすぎ、里見・西山・加藤・伊藤といったスター女流棋士が登場し、山口恵・香川・室谷・鈴木環といった人気女流棋士も増えました。
10年間の苦労が、いま、報われつつあるのかなと思います。
いまは、後顧の憂いなく、編入試験に挑むことができます。
黒星スタートとなった里見女流五冠ですが、第2局で巻き返すことはできたでしょうか!

〔棋譜※徹底解説!将棋の定跡さんより〕
https://www.youtube.com/watch?v=QTeRwiGMm80

ということで、将棋です。
本局の先手は里見女流五冠です。いつものゴキゲン中飛車に構えると、後手岡部四段は穴熊+四手角に構えます。
駆け引きの末に、里見女流五冠が8筋に飛車を振り直したすきに岡部四段が五筋から攻めます。
いつの間にかに、岡部四段が中飛車を採用したかのようです。
中盤の捩じり合いから里見女流五冠が抜け出したかと思いましたが、5九角に手堅く2七金と埋めたのが痛恨のミスでした。
ノータイムで角を切り飛ばされて、吊り上げられた金を2四桂と狙われると受けが難しくなっています。
食いつく形になれば、穴熊の強さが十分に生きます。
132手まで後手岡部四段が勝利し、里見女流五冠は連敗となり後がなくなりました。
惜しい将棋だっただけに、悔しさもひとしおだと思います。

第3局の試験官は狩山幹生四段です!

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

【書評】芦沢央『悪いものが、来ませんように』 [書評]

芦沢央の第2作です。


悪いものが、来ませんように (角川文庫)

悪いものが、来ませんように (角川文庫)

  • 作者: 芦沢 央
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/08/25
  • メディア: 文庫



共依存の関係にある二人の大人の女性が中心となって物語が進みます。
親友を救うために片方が殺人事件を起こし、死体を隠しますがあっさりと発見されてしまいます。
警察に逮捕されますが、その後に本当の真実が明らかになります。
この最後がどんでん返しの連続です。
物語の前半は、ひたすら共依存の関係にあることが繰り返し語られ、二人の関係性はどこか曖昧にされます。
そこが仕掛けと言えば仕掛けなのですが、やはり前半は退屈で、何か工夫が欲しかったなあという気がします。
後半はどんでん返しの連続で、さすがと思わせます。

芦沢央ファンのために!
nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:

【公募情報】第3回泡盛川柳(川柳・10/15〆) [公募情報]

泡盛は沖縄特産品です。

〔主催者HP〕
https://okinawa-awamori.or.jp/pickup/6480/

泡盛は米を原料とした蒸留酒で、黒麹を用いるのが特長です。
蒸留酒だけにアルコール分が高く、40度ほどになります。3年以上熟成したものを古酒(クース)と呼びますが、まろやかな味わいで飲み口も良いです。
本公募は、泡盛にまつわる楽しいエピソードや思い出を詠んだ川柳を募集するものです。
最優秀賞の賞品は琉球泡盛五升瓶と太っ腹です。
応募締切は令和4年10月15日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :泡盛にまつわる楽しいエピソードや思い出
最優秀賞:琉球泡盛五升瓶
応募締切:令和4年10月15日
応募方法:メール
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

最近の日常【令和4年9月中旬】 [日常]

〔NHKから世論調査の封筒が届いた話〕
少し前に協力依頼の葉書がきて、それから世論調査の封筒が届いた。
謝礼としてクオカード500円が入っている。
受け取ったものは仕方がないので、世論調査に回答して返送する。
世論調査は世論誘導だと言われるように、誘導的な設問で実施者にとって望み通りの結果を得ようとする場合がある。
だけど、NHKは非常に中立的、ある意味では無味乾燥で、この設問なら信頼できる結果がでるのではないかと思った。
内容は家族、学校、勉強、LGBTについて。
ぼくの回答も、番組作成の一助になるのかも。
とはいえ、TVをほとんど見ないひとなのですが。

〔日本建設工業(株)のCМ〕
夏の甲子園、県予選の結果を見るために地方テレビを見ると、ローカル色豊かなCMが流れてくる。
そうしたCMのひとつに日本建設工業(株)がある。
このCМは60年代テイストのアニメなのだが、日本犬、セツ子、ウギョー という3体のキャラが登場する。
3つ並べれば、「日本建設工業」になるのは分かりますが、「ウギョー」ってなんだよと心の中で突っ込みをいれたくなります。
そこがまた、狙いなのでしょうが。
気になる方は検索してみてください。インパクト大ですから(笑)
nice!(6)  コメント(5) 
共通テーマ:日記・雑感

【公募情報】「高知家」川柳2022(川柳・10/15〆) [公募情報]

高知版のサラリーマン川柳とも言えます。

〔主催者HP〕
https://kochike.jp/column/185507/

主催者は高知県と第一生命です。
入賞作品はサラリーマン川柳に選ばれる可能性もあるので、高知の魅力をアピールしつつ、サラリーマンの悲哀を感じさせる作品がベストのようです。
そういう意味で昨年受賞作
「ニラむ妻 家事は文旦 生姜なく」はうまいなあと思います。
今年のテーマは「高知にぞっこん」です。
応募締切は令和4年10月15日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :高知にぞっこん
高知県知事賞:高知家特産品
応募締切:令和4年10月15日
応募方法:インターネット、郵送、持参
nice!(5)  コメント(4) 
共通テーマ:

【書評】芦沢央『罪の余白』 [書評]

第3回野生時代フロンティア文学賞受賞作です。


罪の余白 (角川文庫)

罪の余白 (角川文庫)

  • 作者: 芦沢 央
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/04/25
  • メディア: 文庫



物語の中心は、「芸能界にいくのが当然」と思っている美少女です。
傲慢で他人を利用することしか考えませんが、内心をうまく隠して、表面上は優等生を装っています。
その美少女が、ある少女をいじめで間接的な自殺に追い込みます。
その真相を知ろうと、父親が立ち上がります。
冒頭からいろいろなキャラが登場するため、モサモサした印象を受けましたが、物語が動き始めると一気に読んでしまいました。
いじめの証拠を隠ぺいしようとする少女の前に次々とぶら下がるエサとピンチ。
一本筋ではない展開に、父親を世話するアスペルガー症候群と思われる同僚女性が、悪辣な少女との対比という彩を添えます。
上質の心理サスペンスだと思います。

芦沢央を知りたいひとのために!
nice!(6)  コメント(5) 
共通テーマ:

第5回ABEMAトーナメント【準決勝:チーム渡辺VSチーム斎藤】 [将棋]

バランスが良いチーム同士の戦いです

〔主催者HP〕
https://abema.tv/video/title/288-32

スタートダッシュを決めたのはチーム斎藤でした。
3人がそれぞれ登場し、3連勝という最高のスタートです。
対する渡辺も3人登場して全敗というストレート負けのピンチです。
ここでチーム渡辺が覚醒します。
打順を入れ替えて迎えた2順目で、見事に3連勝。
3-3の対に戻してからの3番勝負です。
渡辺名人を佐々木勇七段を下して4連勝。先にリーチをかけます。
そのピンチに斎藤八段が近藤七段を相矢倉の熱戦を制して角番をしのぎます。
そして勝負の行方は最終局のベテラン木村九段、若手渡辺和五段戦にゆだねられます。
最初、無理気味の仕掛けから香損した木村九段がピンチに見えましたが、評価値を見ると仕掛け直後こそは渡辺和五段に少し傾きましたが、香損した局面では逆に木村九段優勢で、そのまま押し切りました。
チーム斎藤は前回に引き続き、フルセットの熱戦を勝ち切りました。

来週はいよいよ決勝戦です!

<チーム渡辺>
 渡辺明名人、近藤誠也七段、渡辺和史五段

<チーム斎藤>
 斎藤慎太郎八段、木村一基九段、佐々木勇気七段

[トータル成績]
<チーム渡辺>
 渡辺明名人   8-3
 近藤誠也七段  4-7
 渡辺和史五段  7-4

<チーム斎藤>
 斎藤慎太郎八段 8-5
 木村一基九段  8-5
 佐々木勇気七段 6-7

nice!(4)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

第2回ヒューリック杯白玲戦第4局(西山朋佳白玲VS里見香奈女流五冠) [将棋]

西山白玲の1勝2敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
https://www.shogi.or.jp/match/hakurei/

年度内における同カード対局数の記録は23局で、2000年度の羽生善治・谷川浩司、2005年の羽生善治・佐藤康光の2回達成されています。
今年の西山白玲と里見女流五冠の対局数もすさまじく、マイナビ杯で5局、清麗戦の挑戦者決定戦、女流王位戦で4局、さらに白玲戦も4局目とここまでで14局。さらに女流王将戦でもタイトル戦が決定し、女流名人戦のリーグ戦でも当たります。
さすがに23局には届きませんが、おそらく女流棋界新記録ではないかと思います。
さあ、今期14局目の対戦は、どうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/2/hakurei202209170101.html

さて、いつものように相振り飛車です。
里見女流五冠は中飛車から振り直すことが多かったですが、本局は後手番だからか、最初から向かい飛車に構えます。また、先手が攻めてくる8筋から遠ざかる居玉のバランス型も工夫かなと思います。
先攻したのは先手の西山白玲。
3筋から攻めますが、桂馬が参加していないためやや軽く、飛車を7筋に回した局面は攻めが空振り気味で、先手がまとめにくそうに見えます。
しかし、5四歩が実戦的な好手だったと思います。
3枚の駒が利いていますがどれでも取りにくいため、玉上りの顔面受けで力強く受けつぶしに出ます。
しかし、ここからの西山白玲の指し回しが綺麗で、先手の攻めが見事に決まりました。
気が付いたらレールに乗せられていた感じです。

このまま西山白玲が押し切り109手まで完勝し、2勝2敗のタイに戻しました。
第5局は10月1日(土)に奈良県奈良市「ふふ奈良」「瑜伽山園地(ゆうがやまえんち) 茶室:たく庵」で行われます!
nice!(4)  コメント(460) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

【公募情報】第9回ブックショートアワード(掌編・12/31) [公募情報]

令和4年度日本博主催・共催型プロジェクトです。

〔主催者HP〕
https://bookshorts.jp/entry2022

募集要項としては前回と同じです。
テーマは「日本各地に伝わる昔話やおとぎ話、民話、小説などの<二次小説>」です。
小説の二次小説も可能ですが、やはりだれもが知る昔話系の受賞が目立ちます。
二次創作はそもそも元作品が知られていないと成立しませんが、認知度という意味で小説系は不利なのかもしれません。
受賞すると映像化検討だけでなく、英語に翻訳された海外へと発信されます。
制限文字数は5000字以内、応募締切は令和4年12月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:掌編
テーマ :日本各地に伝わる昔話やおとぎ話、民話、小説などの<二次小説>
大  賞:50万円、映像化検討、英語に翻訳して海外発信
制限文字数:5000字以内
応募締切:令和4年12月31日
応募方法:インターネット
nice!(4)  コメント(1) 
共通テーマ: