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【書評】芦沢央『罪の余白』 [書評]

第3回野生時代フロンティア文学賞受賞作です。


罪の余白 (角川文庫)

罪の余白 (角川文庫)

  • 作者: 芦沢 央
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/04/25
  • メディア: 文庫



物語の中心は、「芸能界にいくのが当然」と思っている美少女です。
傲慢で他人を利用することしか考えませんが、内心をうまく隠して、表面上は優等生を装っています。
その美少女が、ある少女をいじめで間接的な自殺に追い込みます。
その真相を知ろうと、父親が立ち上がります。
冒頭からいろいろなキャラが登場するため、モサモサした印象を受けましたが、物語が動き始めると一気に読んでしまいました。
いじめの証拠を隠ぺいしようとする少女の前に次々とぶら下がるエサとピンチ。
一本筋ではない展開に、父親を世話するアスペルガー症候群と思われる同僚女性が、悪辣な少女との対比という彩を添えます。
上質の心理サスペンスだと思います。

芦沢央を知りたいひとのために!
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第5回ABEMAトーナメント【準決勝:チーム渡辺VSチーム斎藤】 [将棋]

バランスが良いチーム同士の戦いです

〔主催者HP〕
https://abema.tv/video/title/288-32

スタートダッシュを決めたのはチーム斎藤でした。
3人がそれぞれ登場し、3連勝という最高のスタートです。
対する渡辺も3人登場して全敗というストレート負けのピンチです。
ここでチーム渡辺が覚醒します。
打順を入れ替えて迎えた2順目で、見事に3連勝。
3-3の対に戻してからの3番勝負です。
渡辺名人を佐々木勇七段を下して4連勝。先にリーチをかけます。
そのピンチに斎藤八段が近藤七段を相矢倉の熱戦を制して角番をしのぎます。
そして勝負の行方は最終局のベテラン木村九段、若手渡辺和五段戦にゆだねられます。
最初、無理気味の仕掛けから香損した木村九段がピンチに見えましたが、評価値を見ると仕掛け直後こそは渡辺和五段に少し傾きましたが、香損した局面では逆に木村九段優勢で、そのまま押し切りました。
チーム斎藤は前回に引き続き、フルセットの熱戦を勝ち切りました。

来週はいよいよ決勝戦です!

<チーム渡辺>
 渡辺明名人、近藤誠也七段、渡辺和史五段

<チーム斎藤>
 斎藤慎太郎八段、木村一基九段、佐々木勇気七段

[トータル成績]
<チーム渡辺>
 渡辺明名人   8-3
 近藤誠也七段  4-7
 渡辺和史五段  7-4

<チーム斎藤>
 斎藤慎太郎八段 8-5
 木村一基九段  8-5
 佐々木勇気七段 6-7

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