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第70期王座戦第2局(永瀬拓矢王座VS豊島将之九段) [将棋]

豊島九段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/

王位戦のあとの藤井王位のインタビューで「VSについては永瀬さんがいるから」という主旨の発言がありました。
将棋界のスーパースターである藤井王位は多忙を極めていますが、VSについては永瀬王座とだけは続けるとの意味だと思います。
世界で一番将棋が強い相手と練習できるほど、幸せなことはないと思います。それだけ永瀬王座が藤井竜王に認められているのと同時に、ウマが合うのでしょう。
両者は棋聖戦でぶつかりましたが、藤井棋聖が第一人者の貫録を示して3勝1敗と永瀬王座を退けました。
VSで多数対戦しているとはいえ、タイトル戦での勝負はまた別物だと思います。
ただ、最近はお互いに多忙なためか、ややVSができていないようです。そのために調子が落ち気味のような発言もありました。
とはいえ、いままで積み重ねてきた藤井竜王とのVSは格別だと思います。
さあ永瀬王座は藤井竜王とのVSやタイトル戦で培った力を、王座防衛に向けて爆発させることができたでしょうか!

〔棋譜・千日手局〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/70/ouza202209130101.html

〔棋譜・指直し局〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/70/ouza202209130102.html

ということで、将棋です。
千日手局はお互いに研究局面だったのか、午前中で93手まで進む超ハイペース。
午後になり研究から外れたのか、いきなりの長考合戦でしたが、すぐに千日手となりました。
豊島九段は永瀬王座に桂馬を渡したことで頓死筋が生じてしまい、千日手はやむを得なかったようです。

先後が入れ替わっての指し直し局。
再び角換わりとなりますが、後手豊島九段は珍しい角換わり棒銀です。
先手は教科書のような反撃筋、継ぎ歩攻めを繰り出します。
そこから飛車の取り合いとなりますが、ここでAIの評価は一気に永瀬王座に傾きます。
確かに後手だけが桂香を拾いやすい形で、実際に永瀬王座は拾った桂馬で銀をはぎ取り駒得を広げつつ、先手玉の囲いを崩します。
永瀬王座の玉は硬いとは言えませんが、金銀4枚が健在です。
苦戦の豊島九段ですが、時間ギリギリまで考えて、86手目に6二銀というただ捨てかつ龍馬当たりという鬼手を放ちます。
アマチュアなら間違えてしまいそうですが、銀は相手にせず、じっと4一竜と寄ったのが冷静でした。
以降は盤石の寄せで、105手まで永瀬王座が見事な勝利を挙げました。

これで1勝1敗のタイです。
第3局は9月27日(火)に京都府京都市「ウェスティン都ホテル京都」で行わます!
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