【書評】奥宮正武『大艦巨砲主義の盛衰』 [書評]
明治から昭和初期にかけて全世界を覆った大艦巨砲主義の流れについてです。
その時代は日本だけでなく世界中で戦争が行われてきました。
日清戦争、日露戦争で勝利した日本は戦艦が戦争の趨勢を左右した経験や、第1次世界大戦の戦訓から戦艦への信奉を高めていきます。
そしてそうした巨艦を経験した将校が上位職へと駆け上がりました。
そのような大鑑巨砲主義への流れが、淡々とつづられていきます。
おそらく日本最大の弱点は、この人事の硬直化ではないかと思われます。
高官に巨艦経験者が集まった結果、大艦巨砲主義がまるで宗教のようになり、ある種の派閥となり、神聖不可侵となっていったように思います。
いまの日本にも通じる話だと思います。
戦前の日本の失敗を考えたいひとのために!
その時代は日本だけでなく世界中で戦争が行われてきました。
日清戦争、日露戦争で勝利した日本は戦艦が戦争の趨勢を左右した経験や、第1次世界大戦の戦訓から戦艦への信奉を高めていきます。
そしてそうした巨艦を経験した将校が上位職へと駆け上がりました。
そのような大鑑巨砲主義への流れが、淡々とつづられていきます。
おそらく日本最大の弱点は、この人事の硬直化ではないかと思われます。
高官に巨艦経験者が集まった結果、大艦巨砲主義がまるで宗教のようになり、ある種の派閥となり、神聖不可侵となっていったように思います。
いまの日本にも通じる話だと思います。
戦前の日本の失敗を考えたいひとのために!