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第14期マイナビ女子オープン第4局(西山佳朋女王VS伊藤沙恵女流三段) [将棋]

西山女王の2勝1敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

第34期竜王戦は本選トーナメント進出者が出そろいましたが、西山女王もあともう少しで本選進出まで勝ち進みました。
女流枠として6組1回戦に出場すると、長岡裕也五段、室岡克彦七段、冨田誠也四段を撃破して、小山怜央アマに敗れました。
若手四段を撃破したところからしても、組み合わせ次第の部分もありますが6組優勝のチャンスはあると思います。
攻撃的な振り飛車を愛用するアマチュアは多く、体感的には初段前後のアマチュアは居飛車党より振り飛車党が多いです。
そういう意味でも、西山女王の活躍は指す将棋ファンの励みになると思います。
さあ、西山女王が3勝目を上げてマイナビ杯の防衛はなるでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/14/mynavi202105250101.html

ということで、将棋です。
後手の西山女王は5三歩と開けたことで、いきなり角交換から打ち込まれての乱戦になります。
伊藤女流三段は馬を作ってから中央に寄せ、さらに6五桂馬跳ねという積極策です。
ここから伊藤女流三段は得意の金銀を盛り上げて厚みを築き、じわじわと盤面を制圧していきます。
一か所でも穴があれば崩壊しますが、中央の馬が強く、西山女王も得意のこん棒を振り回す隙がありません。
後手に手がないことを見越した先手は、理想形まで駒組を進め、流れるような手順で後手陣を崩壊させました。これほど一方的な展開になるのは珍しいです。
伊藤女流三段は持ち時間も残り9分まで使い、まさに充実の1勝だと思います。

93手目まで完勝した伊藤女流三段は、カド番をしのぎ、悲願の初タイトルまであと1勝です。
最終第5局は、6月1日(火)に東京・将棋会館で行われます!
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