SSブログ

第62期王位戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局 [将棋]

紅組白組ともに全勝者がいない混戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

まずは白組から。
3勝1敗で並ぶのは木村一基九段、豊島将之竜王、澤田真吾七段です。
3人の直接対決はなく、全員が勝てば4勝1敗で並ぶため規定によりプレーオフです。全員が負ければ3勝2敗で4人が並ぶという大混戦になりますが、この場合はプレーオフは行われず、直接対決の結果により決まります。
すると豊島竜王と澤田七段が2勝1敗で並び、直接対決で勝利している豊島竜王が白組優勝となります。
その結果ですが
 斎藤慎太郎八段 ○―● 木村一基九段 
 豊島将之竜王  ○―● 片上大輔七段
 澤田真吾七段  ●―○ 佐藤天彦九段

となり、単独で4勝1敗となった豊島竜王の優勝です。
リードを確実に守り切った手堅い勝利でした。
残留争いは3勝2敗で木村九段と澤田七段が並びましたが、規定により直接対決を制した澤田七段が残留。木村九段は無念の降級となりました。
まさに最終一斉対局悲喜こもごもです。

紅組も3勝1敗で永瀬拓矢王座、羽生善治九段、佐々木大地五段が並んでいますが、羽生九段と佐々木五段の直接対決あるため、ここで勝利した棋士がプレーオフ以上が確定します。
永瀬王座は近藤誠也七段との対戦ですが、負けると挑戦権争いから脱落し、羽生佐々木戦の結果によってはリーグ落ちすらありえます。
残留2名の厳しさです。
それぞれの結果ですが

 佐々木大地五段 ●―○ 羽生善治九段
 永瀬拓矢王座  ●―○ 近藤誠也七段

となり、単独で4勝1敗となった羽生九段の優勝です。角換わりの3三金型という最新形で若手に立ち向かった50歳が、先手の銀を自陣直前まで引き込んでから8六歩と合わせていくという意表の攻めで快勝です。
永瀬王座は相掛かりからの乱戦に突入し、一手のミスが敗北に繋がる難しい戦いが続きますが、手持ちの飛車を活かした近藤誠七段の快勝譜となりました。
3勝2敗で永瀬王座、佐々木五段、近藤誠七段が並びますが、直接対決に勝利している佐々木五段が残留です。
永瀬王座、近藤誠七段は無念のリーグ落ちです。

王位戦挑戦者決定戦は、5月24日に関西将棋会館で行われます!
nice!(3)  コメント(22) 
共通テーマ:趣味・カルチャー