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第62期王位戦挑戦者決定戦(豊島将之竜王VS羽生善治九段) [将棋]

羽生善治九段と藤井聡太二冠とのタイトル戦が実現するか注目です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

歴代通算タイトル数1位は羽生九段ですが、2位は大山康晴、3位は中原誠です。
25歳差の大山康晴と中原誠は何度もタイトルを争っていますが、23歳差の中原誠と羽生善治は一度もタイトル戦で顔を合わせることがありませんでした。
1994年~2003年にかけて、あと一歩で実現する機会が4回ありましたが、いずれも中原誠が挑戦者決定戦やプレーオフで敗れて、対決は夢のまま終わりました。
羽生善治と藤井聡太との年齢差は両者を大きく上回る32歳差です。
まだ羽生善治が第一線で活躍中とはいえ、タイトル戦で顔を合わせるチャンスはそう多くないものと思われます。
四強の一角を占める豊島竜王との対戦成績は羽生九段から見て5連敗中であり、厳しい情勢ではあります。
しかし、前期の順位戦でも最終盤までどちらが勝つのか分からないシーソーゲームになっており、結果はどう転ぶのか分かりません。
さあ、羽生九段は藤井二冠との番勝負を実現することができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/62/oui202105240101.html

ということで、将棋です。
先手は羽生九段で、矢倉へと進みます。
後手は銀を引き付けて専守防衛の構えですが、39手目にいきなり2四歩とつっかけます。
あまりに早い突き捨てで、これが活きるかどうかが勝負の分かれ目ですが、豊島竜王は金銀を押し上げて、先手の突き捨てを逆用しようとします。
そこに羽生九段が攻めかかりますが、さすがに細く、取れる香車を取らずに2三桂馬と銀の進出を抑えたのが受けの決め手で、完全に先手の攻めが止まってしまいます。
羽生九段はB面作戦に切り替えますが、後手の入玉を止められず、飛車を切っていることから点数勝負も望めないことから、潔く投了しました。
アグレッシブな攻めが裏目に出た形となり、これで、藤井羽生の番勝負はお預けです。

藤井王位に豊島竜王が挑む王位戦七番勝負第1局は6月29・30日(火・水)、愛知県名古屋市「名古屋能楽堂」で行われます!
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