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第62期おーいお茶王位戦第1局(藤井聡太王位VS豊島将之竜王) [将棋]

藤井王位と豊島竜王が始めてタイトル戦で激突です。

〔主催者HP〕
https://www.shogi.or.jp/match/oui/

将棋界は4強と言われていますが、渡辺名人はすでに3人とタイトル戦を経験しています。
永瀬王座と豊島竜王は2人と対戦し、残すは藤井王位だけでしたが、豊島竜王が一足先にコンプリートした形になります。
渡辺名人は豊島竜王、永瀬王座にはタイトル戦で勝利していますが、棋聖戦で藤井聡太に敗れ、初タイトルを献上しています。いま棋聖戦でリベンジマッチ中です。
豊島竜王は永瀬王座に勝ち、渡辺名人に負けています。
藤井王位とは過去6勝1敗で相性の良い相手とはいえますが、直近では敗れており、勝った将棋もミスに助けられた部分が多いため、数字ほどの相性の良さは感じません。
タイトル戦における初対決は、今後長く続く戦いを考えると、なんとしても勝ちたいところだと思います。
なかなか経験できない二日制の将棋です。
タイトル戦での初顔合わせ。貴重な白星はどちらの手に渡ったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/62/oui202106290101.html

ということで将棋です。
先手は藤井王位で相掛へと進みます。
AIはもっぱら相掛りばかりで、先手相掛り最強説もあるようです。
藤井王位は4筋の歩をぐっと伸ばして、さらに1筋にも手をつけて攻勢にでます。
対する豊島竜王も9筋から反撃し、と金で角を捕まえます。
ただ、この角を取らずにとっておくのが奥ゆかしいです。
この時点ですでに藤井王位は非勢を意識し、この前後の手順で工夫が必要だったと反省を述べています。
この後で飛車交換からお互いに攻めあいますが、豊島竜王は角切りで踏み込むなど、最後まで距離感が正確だったと思います。
豊島竜王が藤井玉を受けなしに追い込み、豊島玉がはっきり詰まなくなったところで、藤井王位は投了しました。
ここまで一方的に藤井王位が敗れるのは実に珍しいと思います。これが相性なのかもしれません。

第2局は7月13日、14日(火、水)、北海道旭川市「花月会館」で行われます!
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創作状況【6月下旬】 [ぼくの公募状況]

あまり梅雨っぽくない感じ。

【サイトーメルマガ第165回の内容紹介】
◆こんな公募に挑戦してきました 第8回星新一文学賞
◆TO-BE小説工房に挑戦中(第75回)
◆公募情報数点
 来月のテーマは「物語のオチについて」です。
 次回発行は7月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
 https://www.arasuji.com/mailmagazine.html
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。

【ショートショートガーデン】
百物語用のボツアイデアを順番に出していきます。
さすがにこれは児童文学としてアウトだと、と自主規制したアイデアです。

〔あともうひとり〕
https://short-short.garden/S-uCTpJr


【TO-BE小説工房】
今月の作品を投稿する。
最後の推敲でだいぶ詰まりが取れた。ストンと流れた感じ。何が詰まりだと感じたのか自己分析ができていませんが、ここが分かれば文章力向上に繋がるのだが。
ちなみに内容はショートミステリです。
来月は「骨」です。もう書き終わっているので、おいおい推敲していきます。

【SSスタジアム】
もうすぐ結果発表みたいです。
入選作が公表されたら、順次読んでいきます。久しぶりの勉強の気分です。

【星新一賞】
第8回星新一賞受賞作品を順番に読んでいきます。

・優秀賞『時の器』 鵜川龍史
アンドロイドを道具として使いこなす近未来が舞台です。
主人公は画家で事故により車いす生活になってしまいますが、アンドロイドを使いこなして絵画を量産します。
体力的な限界をさとった主人公は道具だったアンドロイドに絵を描くよう勧めます。
といった感じですが、ストーリーも文体もいかにも現代SFで、自分には読みにくかったです。
冒頭はアトリエのシーンですが、すぐにパフォーマーたちがいる広場に下りて、そこである主要キャラに「入室を許可した覚えがないが」と発言します。
てっきり外かと思ったら、この広場もアトリエの一部でした。
たぶん現代SFに慣れていれば想像力を広げてくれる描写だと思うのですが、自分みたいな常識に凝り固まった人間にはこの時点で混乱してしまいます。
こうした小説を読みこなせる柔軟な読者がうらやましいです。
という感想にもならない感想ですみません。

【創元SF短編賞】
そのうち、古典SFをまとまって読みたい気分。

【坊ちゃん文学賞】
ぼやーっとしていたら締切がきてしまいそうです。
締切は9月30日です。

【福島正実SF童話賞】
推敲に悪戦苦闘中。テーマがうまく乗っからない……。

【ゆきのまち幻想文学賞】
ことしも小冊子がないのかな。残念。

【ミステリ関係】
時間ができたら安楽椅子探偵ものを、と思っているのだが。
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【書評】飯野健二『超実戦 駒を取る詰将棋』 [将棋]

駒を取ることにこだわった珍しい詰将棋です。


超実戦 駒を取る詰将棋―敵の駒を取ってトドメに使う新しい型の詰将棋

超実戦 駒を取る詰将棋―敵の駒を取ってトドメに使う新しい型の詰将棋

  • 作者: 飯野 健二
  • 出版社/メーカー: 池田書店
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本



この本は詰め将棋界には珍しい駒を取る詰め将棋です。
詰将棋の華といえば華麗なる捨て駒ですが、実戦では駒を取りながらの詰め将棋が多いです。
頭が詰将棋モードになると、駒を取る手を切り捨ててしまいがちで、平凡な手が盲点になりがちです。
本書は実戦で頻出する手筋もあり、なかなかためになります。
手数も3手~9手と幅広く、級位者にとても手に取りやすいと思います。

実戦的な終盤力を付けたいひとのために!
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【公募情報】第21回長編児童文学新人賞 原稿募集(児童文学・9/30〆) [公募情報]

数年に1回しか受賞作がでない鬼ムズの賞です。

〔主催者HP〕
http://jibunkyo.main.jp/index.php/prize/archives/112

普通の公募だと、もっとも優れている作品に大賞が送られますが、本賞はレベルに達しないと容赦なく「該当者なし」になります。
第11回~第20回だと受賞者わずか2名で、全20回を通じても8名です。
挑戦するひとは心して取り掛かってください。
制限枚数は100~250枚、応募締切は令和3年9月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:児童文学
テーマ :小学校の中学年~高学年、中学生向け
入  選:書籍化
制限枚数:100枚~250枚
応募締切:令和3年9月30日
応募方法:インターネット、郵送

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第4回abemaTVトーナメント【予選Dリーグ】 [将棋]

〔主催者HP〕
https://abema.tv/video/genre/shogi

Dリーグは以下の3チームです。
 チーム永瀬:永瀬拓矢王座、増田康宏六段、屋敷伸之九段
 チーム天彦:佐藤天彦九段、鈴木大介九段、古賀悠聖四段
 チーム広瀬:広瀬章人八段、丸山忠久九段、北浜健介八段

最初に放送されたのが、チーム天彦とチーム広瀬です。
広瀬八段が2勝と今期もフィッシャールールへの適性の高さを見せ、さらに丸山九段、北浜九段も勝利を挙げるという理想的な展開で5-2と勝利しました。
次がチーム永瀬とチーム天彦です。
チーム天彦は古賀四段が初勝利を挙げるものの、永瀬王座の手堅い指しまわし、増田康六段の序盤戦術の前に跳ね飛ばされ、1-5と2連敗。これで予選敗退が決まりました。
天彦リーダーはフィッシャールールへの適性が悪いというわけではありませんが、今回は相手が悪かったと思います。
最期は1位通過をかけたチーム永瀬とチーム広瀬との対決です。
広瀬八段が3勝0敗と無双するも、総合力に優るチーム永瀬が5―4と辛くも勝利。
チーム広瀬のベテラン二人は、中盤で優勢になってもなかなか勝ちきれません。
フィッシャー用のタイムマネジメントを工夫すれば、本戦ではもっと活躍できるかもしれません。

来週からは最終となる予選Eリーグが始まります!
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第6期叡王戦挑戦者決定戦(藤井聡太二冠VS斎藤慎太郎八段) [将棋]

勢いのある棋士同士の決戦です。

〔主催者HP〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

今年も藤井二冠の勢いが止まりません。
順位戦もB級1組に上がり、タイトル戦などもあるのに、今年も普通に勝率8割をキープしています。
未来のことはなかなか分かりませんが、十代として歴代最強棋士と言っても過言ではないと思います。
これから様々な記録を塗り替えていく可能性が高いです。
対する斎藤八段ですが、こちらも絶好調で、渡辺明名人以外の対戦では負けていません。
勝ってきた相手の中には、山崎八段、佐藤天八段というA級棋士もいますし、渡辺名人にも2回勝っています。
藤井二冠と斎藤八段の過去の対戦は2勝3敗と拮抗していますが、現在は藤井二冠の3連勝中であり、しかも内容的にも押されています。
斎藤八段が2つめのタイトルを取るとしたら、年齢的にも調子的にも、ここ1、2年がチャンスだと思います。
さあ斎藤八段は、棋界制覇に向けて驀進中の藤井二冠を止めることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/6/eiou202106260101.html

ということで将棋です。
先手番を引いたのは斎藤八段で、角換わり腰掛銀へと進みます。
斎藤八段の研究なのか、先手が9筋の端歩を突き越したことで先後逆形のようになり、中住まいに構えて後手からの開戦を待ちます。
本格的な戦いが始まったのは、
53手目からです。
6筋で1歩を手にした斎藤八段が、4筋と2筋の歩をついて玉系の薄さをものともせず攻勢にでます。
本局1番の長考で放った65手目の2四銀もAI推奨の一手で、僅かながら先手有利で終盤戦を迎えます。
とはいえ、先手の金銀は盤面左側で戦線に参加せず、玉回りが非常に薄いので一手で暗転する薄い有利です。
局面はギリギリで均衡を保っていましたが、藤井二冠の6五桂に対して、斎藤八段は自然に銀を引いて受けます。
しかし、この自然な手で均衡が破れてしまうのだから、恐ろしいです。
以降は藤井二冠の反撃が止まらなくなり、この単騎の桂馬が先手の玉頭を押さえる有効な駒として働き続けます。
以降は銀のただ捨てなど鮮やかな藤井二冠の寄せが決まり、114手まで強い将棋で藤井二冠が勝ち切りました。
これで王位戦に続き、叡王戦でも豊島竜王との対決となり、立場を入れ替えての炎の12番勝負が始まります。

五番勝負第1局は7月25日(日)、東京都千代田区「江戸総鎮守 神田明神」で行われます!
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【公募情報】第3回京都文学賞(長編・9/13〆) [公募情報]

京都を題材とする小説の募集です。

〔主催者HP〕
https://kyotobungakusyo.com/

主催は京都市や京都新聞等ですが、協力に有名出版社が名を連ねているので、受賞すれば書籍化されるようです。
主催者HPに、以下のように書かれています。

>創設の契機である「世界文化自由都市宣言」の中で、京都は「優れた文化を創造し続ける永久に新しい文化都市でなければならない」と謳れています。

ここと過去受賞作のあらすじを見ると、ジャンルは不問ですが、純文学系がもとめられているのかな、という気がします。
また部門によって制限文字数は異なりますが、一般部門で28,000字~160,000字なので中編~長編に該当します。
応募締切は令和3年9月13日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:小説
テーマ :京都
最優秀賞:100万円
制限文字数:28,000字~160,000字(※一般部門)
応募締切:令和3年9月13日
応募方法:インターネット、郵送

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【書評】秋月達郎『海のまほろば~神と呼ばれた「大和」艦長 森下信衞』 [書評]

レイテ沖海戦で大和艦長を務め、無事に生還を果たして伝説となった軍人の物語です。


海のまほろば―神と呼ばれた「大和」艦長 森下信衞

海のまほろば―神と呼ばれた「大和」艦長 森下信衞

  • 作者: 秋月 達郎
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2015/07/31
  • メディア: 単行本



太平洋戦争も終盤となり、敗戦濃厚の中、日本海軍がアメリカ軍に最後の艦隊決戦を挑んだのがレイテ沖海戦です。
その作戦で森下少将は大和艦長を務め、僚艦である武蔵が沈没するなか、山のようにやってくる米軍機からの攻撃を神ともいえる操艦技術で乗り切り、大和生還に成功します。
物語は、戦後から始まります。
煎餅屋を開業した森下元艦長のところに、ある主人公が住み込みで働き始めます。
その主人公の目線で森下元艦長を描いていくのですが、小説とはいえ創作の割合が多いかなあという感じがします。
クライマックスのシーンでは森下元艦長が漁船を操舵するのですが、さすがにやりすぎのような。
巨艦と漁船では求められる操舵技術がまったく違うと思いますし、そもそも近年の実在の人物を扱うのだから、もう少し慎重に事実関係を押さえても良かった気がします。
描きたいシーンに繋げるためにストーリー展開に強引なところも見られ、全体的に作者の気持ちが先走っている印象を持ちました。
題材がよいだけに、少し残念な気持ちもあります。

森下信衞についてより多く知りたいひとために!
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【公募情報】第49回毎日農業記録賞(作文・9/4〆) [公募情報]

農業に関心があるひとなら誰でも応募可能です。

〔主催者HP〕
https://www.mainichi.co.jp/event/aw/mainou/guide.html

一般部門と高校部門に分かれていますが、募集内容は同じです。
「農」「食」「農に関わる環境」に関心のあるひとなら誰でも応募可能で、テーマは「農」「食」「農に関わる環境」への思い、体験の記録です。
高校部門で優秀賞を受賞すると、東京農大への一般学校推薦選抜を受験できる可能性があります。
制限文字数は3000~3200字、応募締切は令和3年9月4日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:作文
テーマ :「農」「食」「農に関わる環境」への思い、体験
最優秀賞:30万円
制限文字数:3000~3200字
応募締切:令和3年9月4日
応募方法:郵送

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【書評】浦野真彦『3手詰ハンドブック』 [書評]

詰将棋のスタートといったらこの本です。


3手詰ハンドブック

3手詰ハンドブック

  • 作者: 浦野 真彦
  • 出版社/メーカー: 浅川書房
  • 発売日: 2011/09/01
  • メディア: 単行本



詰将棋には難解で芸術的な作品から、棋力向上につながる実践的な本までいろいろです。
この浦野真彦の『〇手詰ハンドブックシリーズ』は、多くの将棋ファンが愛用してきた棋力向上につながる名作です。
だれもがオススメする、詰将棋における古典です。
全部で200問。この本を何度も解き、詰み形を覚えるという話をよく聞きます。
それだけ基本に忠実で、よくできた詰将棋本だと思います。

終盤力向上を目指すひとのために!
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