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第79期名人戦第4局(渡辺明名人VS斎藤慎太郎八段) [将棋]

渡辺名人の2勝1敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://www.meijinsen.jp/

渡辺名人の師匠である所司和晴は、所司一門将棋センターを経営しています。
http://kisosya.com/
一門の棋士が昇段したり、タイトルを獲得したりすると、記念将棋大会と祝勝会が開催されています。
いまはコロナ下ですが、9月には渡辺名人杯が行われるなど、一門の繋がりは強力です。
第3回abemaTVトーナメントでも、所司一門でチームを組み、渡辺リーダーを中心に将棋だけでなくパフォーマンスでも大いに盛り上げてくれました。
名人を防衛すれば、祝勝会でだけでなく将棋大会も開催されると思います。
さあ、渡辺名人は、防衛に大きくつながる白星を挙げることができるでしょうか!

〔棋譜〕※ロック将棋さんから
https://6shogi.com/79meijinsen4/

ということで、将棋です。
戦型は矢倉模様となりましたが、がっぷり四つではなく、後手玉は中住まい、先手玉も7九と入城しないまま戦いが始まります。
どこが急所なのか見えにくい展開となりますが、評価値は互角ながらも玉が薄くて攻撃態勢が整っていなくて攻め合いに持ち込めない後手が神経を使う将棋となります。
斎藤八段が長考派ということもありますが、一時期は持ち時間に3時間近くの差が付きます。
ところが終盤の難所になると渡辺名人も長考をくり返し、持ち時間の差はみるみるうちに縮まっていきます。
最終盤にいたるまでまったくの五分で、持ち時間各9時間の将棋ですが、勝負は最後のたたき合いに託されます。
勝負を分けたのは100手目でした。斎藤八段の残り時間は2分。ここで3四歩と打てば、ここが攻防の好手で、後手の勝ち筋だったようです。
ギリギリでしのいだ渡辺名人が、残り持ち時間30分を有効につかい、最期は1分将棋で後手玉を詰め上げました。
最期の最後までバランスを保った熱戦だったと思います。

これで渡辺名人の3勝1敗となり、初防衛に王手をかけました。
第5局は神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われます!

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