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第45期棋王戦挑戦者決定戦二番勝負第2局(佐々木大地五段VS本田奎四段) [将棋]

本局の勝者が渡辺棋王への挑戦権を得ます。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

佐々木大五段の得意戦法は相掛かりです。
特に先手相掛かりはトップ棋士と比べても遜色がなく、むしろ棋界随一の使い手かもしれません。
得意戦法を持っている棋士は、その戦法が時代にマッチしたとき、爆発的な勝率を得ることがあります。
塚田スペシャルで名を馳せた塚田泰明九段、横歩取り8五飛戦法で名人を獲得した丸山忠久九段、藤井システムで竜王を獲得した藤井猛九段、振り飛車穴熊で王位を獲得した広瀬章人九段、後手横歩取りで無類の強さを誇った佐藤天彦九段などです。
一時期の花で終わるか、それとも末永く活躍できるかは、自力もさることながら他の作戦への順応性も問われるのかなと思います。
いまはタイトル挑戦が最優先。
相掛かりで立ち向かうと予想するのですが、この大一番で佐々木大五段はどのような選択をするのでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/45/kiou201912270101.html

ということで、将棋です。
先手を引いたのは佐々木大五段。となれば、もちろん相掛かりです。
本田四段も相掛かりを得意としていますので、お互いに力の出せる戦形になったと思います。
このあたりは阿吽の呼吸でしょう。
佐々木大五段は序盤で飛車を浮き、相手に馬を作らせますが、ここから徐々に後手有利になったようです。
馬を軸に端を強引に突破され、玉の早逃げで抵抗しようにも、後手玉が万全で攻め合いに持ち込めません。
先手の大局観に誤算があったように思います。
途中からは一方的な展開となり、佐々木大五段は106手まで無念の投了となりました。
駒損でも突破すれば優勢になると見切った本田四段の判断が光りました。

本田四段は、デビュー以来最短でのタイトル挑戦こそ逃しましたが、参加1期目にしてタイトル挑戦という史上初の快挙を達成しました。
第45期棋王戦五番勝負は、2月1日(土)に石川県金沢市「北國新聞会館」で開幕します!
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