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【書評】ジェームスBウッド『「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか』 [書評]

日本はもっとましな戦い方があったのでは、と問いかける本です。


「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか (WAC BUNKO)

「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか (WAC BUNKO)

  • 作者: ジェームズ・B・ウッド
  • 出版社/メーカー: ワック
  • 発売日: 2013/12/11
  • メディア: 新書



太平洋戦争時、日本とアメリカの国力の差は歴然としてました。
どんなに日本が頑張っても、いずれは負けます。
ただ、とりうる戦術によっては、あの悲惨な大敗北を回避できたのではないか、というのが本書の主旨です。
具体的には南洋諸島、小笠原諸島、フィリピンに十分な陸軍と資材を投入し、堅固な防御陣地を構築すること。
大規模な集団輸送船団方式を採用すること。
潜水艦は輸送船や商船を狙い、相手の兵站や戦時経済にダメージを与えること。
戦艦はできるだけ温存し、アメリカを楽にさないこと。
などです。
真珠湾攻撃時、太平洋に限っていれば日本側がアメリカ側の戦力を上回っていました。
その貴重な時間と戦力を日本は無駄にしというのが本書の結論です。

歴史にIFはありません。
しかし、もし……をいろいろと考えさせれる本だと思います。
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