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【SS】齊藤想『食品たちの大勝負』 [自作ショートショート]

いよいよ今年最後となりました。
とりとめのない当ブログが、so-net本カテゴリで10位以内をキープできているのは皆様のおかげです。
今後ともよろしくお願いいたします。

ということで、なんとなく大晦日らしい?ショートショートでも。

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『食品たちの大勝負』 齊藤 想

年の瀬には、各家庭で毎年恒例となる大勝負が繰り広げられている。
不動の王者であるモチに挑戦してきたのはコンニャクゼリーだが、今年は控えの地位に甘んじている。ブームが去ったからかもしれない。
新たなライバルとしてタピオカが名乗りを上げるが、実績不十分で、モチのライバルになるには早すぎると思われる。
地味ながらもパンやゴハンも毎年実績を上げているが、最近は対抗策が浸透し、なかなか戦果を積み重ねることができない。
意外なところでは、牛乳がある。だれもが油断した瞬間に、渾身の一撃が入るのだ。

食べられる側の恨みを思い知れ。
今年も、幾多の食品たちが人間ののどを詰まらせようと、虎視眈々と狙い続けている。ゆめゆめ暴飲暴食することなかれ。

ということで、ことしも良い年越しを。

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本作品はショートショートガーデンでも公開中です。

〔食品たちの大勝負〕
https://short-short.garden/S-uCTfCS

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【書評】大倉祟裕『クジャクを愛した容疑者』 [書評]

警視庁いきもの係の第4段です。


クジャクを愛した容疑者 警視庁いきもの係

クジャクを愛した容疑者 警視庁いきもの係

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/06/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



今回のテーマはピラニア、クジャク、ハリネズミです。
動物は得意でも日本語が苦手な薄圭子と、強面で突っ込み担当の須藤がハチャメチャな会話を続けながら強引な捜査を続けます。
分類するとユーモアミステリになるでしょうか。
作品としては、ピラニアが一番面白いです。
容疑者がピラニアを飼う理由もしっかりしていますし、物悲しいラストも好きです。
最後のクレジットを見て、京都大学にクジャク同好会があることに密かに驚いたりして。

ユーモアミステリを楽しみたいひとのために!
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【書評】大倉祟裕『ペンギンを愛した容疑者』 [書評]

警視庁いきもの係、第3弾です。


ペンギンを愛した容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

ペンギンを愛した容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/06/16
  • メディア: Kindle版



第2弾で長編を挟みましたが、また短編として戻ってきました。
テーマは「ペンギン」「ヤギ」「サル」「ヨウム」です。
動物をこよなく愛する薄巡査が、鋭い観察眼で、事件の意外な真相を解き明かしていきます。
個人的にすきなのは「ヤギを愛した容疑者」です。
前半に小さな伏線がはられていて、そこからヤギの話にいきますが、最後にきっちりと伏線の意味が明かされます。
ひとつ、ポツンとある違和感の配置が、うまいと思いました。
薄巡査は日本語が苦手で、トンチンカンな会話も楽しみのひとつです。
ドラマ化されるのも納得です。

動物好きのひとのために!

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将棋クラブ24に再参戦中 [将棋日誌(目標二段)]

久しぶりに将棋クラブ24を再開した。
ちょっと仕事に余裕がでてきたというものある。

で、いままで将皇とばかり指していたの、序盤がおそろしいほど下手になっていることに気がつく。
同じ相手だと、ある程度までパターン化されてしまうので、そのパターン以外に対応できないというか。
序盤で必敗形となり、そこから巻き返せるかどうかという将棋ばかり。
ネット将棋は早指しなので、とりあえず考えない練習をする。
相変わらず相手は将皇ですが、レベルを落としてとにかく早く数を指す。
一時期、序盤の勉強が少なくて済む指し方に改造しようかと思いましたが、慣れないためか将棋クラブ24で6連敗をしてしまい、元に戻す。
慣れないことはしないものです。

ボチボチ落ち着いたら、また将棋大会に参加してみます。はい。
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第45期棋王戦挑戦者決定戦二番勝負第2局(佐々木大地五段VS本田奎四段) [将棋]

本局の勝者が渡辺棋王への挑戦権を得ます。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

佐々木大五段の得意戦法は相掛かりです。
特に先手相掛かりはトップ棋士と比べても遜色がなく、むしろ棋界随一の使い手かもしれません。
得意戦法を持っている棋士は、その戦法が時代にマッチしたとき、爆発的な勝率を得ることがあります。
塚田スペシャルで名を馳せた塚田泰明九段、横歩取り8五飛戦法で名人を獲得した丸山忠久九段、藤井システムで竜王を獲得した藤井猛九段、振り飛車穴熊で王位を獲得した広瀬章人九段、後手横歩取りで無類の強さを誇った佐藤天彦九段などです。
一時期の花で終わるか、それとも末永く活躍できるかは、自力もさることながら他の作戦への順応性も問われるのかなと思います。
いまはタイトル挑戦が最優先。
相掛かりで立ち向かうと予想するのですが、この大一番で佐々木大五段はどのような選択をするのでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/45/kiou201912270101.html

ということで、将棋です。
先手を引いたのは佐々木大五段。となれば、もちろん相掛かりです。
本田四段も相掛かりを得意としていますので、お互いに力の出せる戦形になったと思います。
このあたりは阿吽の呼吸でしょう。
佐々木大五段は序盤で飛車を浮き、相手に馬を作らせますが、ここから徐々に後手有利になったようです。
馬を軸に端を強引に突破され、玉の早逃げで抵抗しようにも、後手玉が万全で攻め合いに持ち込めません。
先手の大局観に誤算があったように思います。
途中からは一方的な展開となり、佐々木大五段は106手まで無念の投了となりました。
駒損でも突破すれば優勢になると見切った本田四段の判断が光りました。

本田四段は、デビュー以来最短でのタイトル挑戦こそ逃しましたが、参加1期目にしてタイトル挑戦という史上初の快挙を達成しました。
第45期棋王戦五番勝負は、2月1日(土)に石川県金沢市「北國新聞会館」で開幕します!
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創作状況【12月下旬】 [ぼくの公募状況]

もう年の瀬です。みなさん、よい年越しを。

【サイトーメルマガ第147回の内容紹介】
◆こんな公募に挑戦してきました(渋谷ショートショートコンテスト)
◆TO-BE小説工房に挑戦中(第57回)
◆公募情報数点
 今月は応募したての渋谷ショートショートコンテストを紹介です。
 メルマガ登録はこちらから。もちろん無料です!
 http://www.arasuji.com/saitomagazine.html

【ショートショートガーデン】
正月をテーマとするショートショートを書く。
1月1日にUPしようかと思ったけど、集中しそうなので少しずらすかも。
ついでに年末っぽいショートショートを2本書く。
週1つUPすることが日課となりつつあるので、これでちょうど良いかなと。
ということで、今週のショートショートはこちらです。

〔天国の大掃除〕
https://short-short.garden/S-uCTfCR


【TO-BE小説工房】
今月は最後の最後にいろいろといじくり回してから投稿。
とりあず、いい話系にしてみましたが、なんかいろいろと微妙。
来月のテーマは「名前」です。かなりマニアックな知識を使ってみましたが、マニアックすぎてネットには一切出ていないため(その地域限定の可能性あり)、記憶に頼って書き進める。
手元に資料がないため、少し書き方を変えるかも。
とりあえず1行も余らない5枚丁度に調整してみたり。

【星新一賞】
再来年用の作品なので、まあのんびり。
素のアイデアだけではストーリーにならないので、あともうワンアイデアが浮かんできたら書き始めます。
頭の隅に残しておけば、突然、浮かんでくるかなあと思いまして。

【創元SF短編賞】
最後の推敲をする。概要を書く。最終的に40×40で25枚。制限枚数ギリギリです。なんとなく100枚程度なら普通に書けるようになってきた気がする。
歴史物なので説明が多いということもありますが、冒頭がうまくまとまらず、何度も書き直す。
もうキリがないので、ある程度のところで踏ん切りをつけて、年明け前に投稿しました。
締切前にバタバタするのも嫌なので。

【北区内田康夫ミステリー文学賞】
投稿順としては逆ですが、先に福島正実SF童話が終わってから文献を読み始めます。
何から調べるのか、というのも難しいのですが。

【坊ちゃん文学賞】
ひとつ下らないショートショートを書く。受賞作の傾向によっては、ボツにする可能性も大いにあり。
北区内田康夫ミステリー文学賞用に考えていたネタも、ショートショートにしてこちらに回すかも。
短縮化するために、様々なテクニックが必要ですが。

【福島正実SF童話賞】
ざっくりと前半20枚を書く。制限枚数は50枚~60枚なので、あと30枚ぐらい。
ぼくのパターンとしては、草稿は40枚程度で仕上げ、校正をしているうちに伏線が増え、最後は60枚丁度という感じ。
なのだが、最後まで書いて37枚で終わってしまった。
事件がポンポンと解決しすぎなので、どこかでトラブルを増やそうかと考え中。

【ゆきのまち幻想文学賞】
最後の校正をして年が明ける前に投稿する。
自分の中ではおきにいりだけど、傾向的に戦場を舞台にしただけで跳ねられる気がする。
戦争をテーマにした作品が入賞している記憶がまったくないので。
連絡諸費用の郵便為替1000円を同封する。
少しばかりの応援の気持ちです。大人として、ということで。

【ミステリーズ!】
最終校正らしきものをする。
少しだけ文章を入れ替える。同じ語句が続くところを修正する。描写の角度に多少の変化を持たせる。
ほんとうにわずかな修正だけです。
ほぼこのまま投稿することになりそう。初めてのミステリーズはどうなることやら。

【FACEBOOK】
友達募集中です!
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007879718530
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第78期順位戦【A級・中盤戦】 [将棋]

渡辺明三冠が初の名人挑戦に近づいています。

〔対戦表〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2019/78a/index.html

今期絶好調の渡辺明三冠が負けなしの6連勝と走っています。
残り3戦の段階で後を追うのは広瀬章人八段、三浦弘行九段の2敗勢なので、もちろん最後まで何が起こるのか分かりませんが、ほぼ当確といえそうです。最低でもプレーオフは固いです。
問題は残留争いです。
一番厳しいのは1勝5敗の久保利明九段。場合によっては次の第7戦で降級が決まりかねないです。
2勝4敗は3人。順位1位の佐藤天彦九段は今期不調ですが、同じく残留を争う木村一基王位戦で勝ちを拾ったのは大きいです。
順位の差でギリギリセーフもありえます。
木村王位は順位が低いだけに厳しいです。広瀬九段戦が残っているのも不安材料です。
前期は最後まで名人挑戦を争った羽生九段も2勝4敗と苦戦しています。
残り対戦相手に、残留を争う久保九段戦、木村王位戦が残っているので、ここで連敗すると順位2位ながら陥落の可能性があります。他棋戦と合わせて、角換わりの最新形で3連敗したように、研究合戦に遅れがみられるのが心配材料です。
谷川九段は50歳を超えてもA級に踏みとどまりました。大山康晴十五世名人の69歳には及ばないにしても、まだまだA級にいて、若手の壁になってもらないと困る棋士だと思います。
いよいよ残り3戦です!
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【書評】大倉祟裕『蜂に魅かれた容疑者』 [書評]

警視庁いきもの係シリーズ第2弾であり、初の長編です。


蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/01/13
  • メディア: 文庫



今回のテーマは蜂です。
蜂を使って人間を襲わせるという奇妙な事件が頻発し、被害者が続出します。
あまりに不確実な犯行に、警視庁は首を捻りますが、これに新興宗教団体にかかわる大規模捜査がかかわってきます。
設定はかなり奇抜ですが、ミステリとしては王道のパターンを踏んでいます。ラストも軽く捻りを加えており、さわやかな読後感が残ります。
主人公2人の掛け合いがなんとも楽しい作品です。

警視庁いきもの係シリーズファンのために!

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【公募情報】高遠文芸賞 [公募情報]

5枚~20枚の短編小説、随筆、旅行記の募集です。

〔主催者HP〕
https://bungeitakato.wixsite.com/bungei

高遠町とは、かつて長野県の中部にあった町で、H18年に伊那市と合併して117年の歴史に幕を閉じました。
武田信玄の家臣である山本勘助が縄張りした高遠城が有名で、高遠といえばこの城を思い浮かべるひとが多いかもしれません。
高遠文芸賞とは、古本市である高遠ブックフェスティバル10周年を記念して開催される賞です。
今後、開催されるかどうか不明なので、一発勝負になるかもしれません。
参加料として1000円かかり、かつテーマが高遠と限定されているので、それだけにライバルが少ないと予想されます。チャンスかもしれません。
制限枚数は5~20枚、締切りは2019年3月末日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短編小説、随筆、旅行記
テーマ :高遠
制限枚数:原稿用紙5~20枚
応募締切:2019年3月末日
応募方法:郵送、メール
その他 :参加費1000円
※賞については不明です。
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最近の日常【令和元年12月下旬】 [日常]

〔年1回の株式情報更新〕
年末に保有する株式の配当金と株主優待の情報を更新している。
するとなんとなく傾向が見えてくる。
株主優待縮小のトレンドは変わらず。一時期はブームになって企業もこぞって導入しましたが、思ったよりにとってメリットがなかったのかもしれません。
一部の有名企業はあいかわらずの人気で、配当金がほとんどなくても株価は高止まり。
2極分化が進んでいるのかも。
配当金は、景気が下降線といいながらも、増配する企業が目立ちました。
ただし、自分がそれなりに保有している企業の配当が激減したため、自分個人としては少しマイナスです。
ことし1年の株式投資を振り返ってですが、可もなく不可もなくでしょうか。
目標は到達したものの、いまいち踏み込みが悪くて、チャンスを逃しているというか。
まあ、結果論なんですけども。

〔大掃除を徐々に開始〕
基本的に大掃除が嫌いだ。いろいろとめんどくさい。
そんなことより、こまめに掃除したいと思うキャラです。
とは思いつつ、年末なのでいろいろと不用品をまとめて捨てることにする。
不燃ごみや粗大ごみの廃棄がメンドウなので、まとめて直接持ち込みをするのが毎年のパターンです。
それが毎年数十キロにも及びます。そんなに購入している意識はないのだが、家族も多いし、いろいろたまりにたまってということなのだろう。家電製品の買い替えの時期というものある。
ことしは40kgになりました。例年より少なめ。
不燃や粗大に加えて、倉庫の整理を実施する。
まとめると、可燃ごみ4袋分にもなる。本も多少捨てる。
今年は保留にしたけど、来年は本を一気に捨てようかどうしようかと考え中。
シンプルイズベストだと思っているので。
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