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第5期大成建設杯清麗戦第2局(里見香奈清麗VS西山朋佳女流三冠) [将棋]

里見清麗の先勝で迎えた第2局です。

〔主催者中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/

第4期から主催は大成建設に変わりましたが、第2局は2年連続して「ホテルオークラ新潟」です。
大成建設の源流は大倉喜八郎が創設した大倉商会ですが、「ホテルオークラ」も大倉財閥グループになります。創設者は大倉喜八郎の息子、大倉商会の二代目である大倉喜七郎です。
ちなみに第1局の「ホテルニューオータニ」は大成建設の施工と、やはり大成建設とつながりがあります。
大企業だと関連企業だけでなく、様々な繋がりがあります。
こうした繋がりで、様々な会場が選ばれるのは楽しいことだと思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/5/seirei202307250101.html

ということで、将棋です。
戦型はいつものように相振り飛車ですが、相三間飛車となりました。
序盤から見慣れない形になりましたが、先手西山女流三冠の左桂馬は跳ねて攻撃参加してのに対して、後手里見清麗の桂馬は初期位置のままなので、その分だけ先手が良さそうです。
先手陣も薄くて怖いところですが、早指しの西山女流三冠が40分の長考で選んだ4七玉の仁王立ちでしのぎにかかります。
感想戦だと60手目がポイントだったようです。
ここで攻めあわずに、じっと金で角にひもをつけておけば、まだまだ長い戦いになったようです。
以降は一直線の攻め合いとなり、西山女流三冠が抜け出して、93手まで勝利しました。
これで5番勝負は1勝1敗のタイです。

第3局は8月8日(火)、大阪府大阪市「センタラグランドホテル大阪」で行われます!

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【映画】セブン [映画評]

ブラビとモーガンフリーマン共演の有名サスペンスです。


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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: Blu-ray



「七つの大罪」をモチーフとした連続殺人が発生します。この殺人事件を追うのは、定年まであと1週間のベテラン刑事(モーガンフリーマン)と若手刑事(ブラビ)です。
「七つの大罪」とは人間が陥る悪徳としてキリスト教が戒めているもので「虚栄」「嫉妬」「怠惰」「憤怒」「貪欲」「色欲」「淫蕩」です。
中世の絵でよく題材とされ、ヒエロニムス・ボスの作品が有名です。
犯行が進むにつれて狂気に捕らわれた容疑者を徐々に追い詰めていきますが、「嫉妬」と「憤怒」が残っている段階で犯人が出頭してきます。
そして犯人は刑事2人を指名し「残り2つの死体の場所を教える」と持ち掛けます。
そこで2人が待っていたものは……というストーリーです。
2人の刑事の考え方の相違、衝突はありますが、基本的にはラスト1発勝負の構成です。
オチを生かすために、冒頭の描写から組み立てられています。「メメント」と似たような構成といえるかもしれません。
こういう構成だと途中ダレそうになりますが、連続殺人であることと、刑事2人のキャラの違い、主演のレベルの高さ、映像効果の巧みさでぐいぐい見させます。
それにしても、このラストは救われませんね。それがまた、印象深いのですが。

ブラビとモーガンフリーマンの演技を堪能したいひとのために!

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【書評】呉善花『スカートの風~日本永住を目指す韓国の女たち~』 [書評]

著者が評論家としてデビューするきっかけとなった一冊です。


スカートの風 日本永住をめざす韓国の女たち (角川文庫)

スカートの風 日本永住をめざす韓国の女たち (角川文庫)

  • 作者: 呉善花
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2012/10/01
  • メディア: Kindle版



著者は27歳で韓国から留学生として日本にやってきました。
そのときの戸惑い、孤独感を抱えながら日本で生活し、日本を理解していくことで日韓文化のギャップが見えてきます。
初版は平成2年なので、現代では変わっている部分も多いと思います。
けど「韓国では能力があるものが主張し、聞いている側は能力が不足しているとみなされる」など、今でも変わらない部分も多いと思います。
受け身を多用する日本語の特殊な表現が、日本人の人格に影響を与えているという分析には納得と同時に「泥棒に入られる」という日本語では普通の表現が特殊であることにびっくりです。
韓国人からみた日本人論を知りたいひとのために!
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