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【映画】インフェルノ [映画評]

ラングドン教授シリーズの第3作です。


インフェルノ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2017/08/23
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原作はもちろんダンブラウンの同名小説です。
小説では第4作目で、第3作に『ロスト・シンボル』があります。個人的にはこちらの方が面白いのですが、映画化はされていません。
映画は、ラングドン教授が入院しているシーンから始まります。何者かに襲われ、襲撃時の記憶が曖昧になっています。
わけもわからないまま、いきなり女性暗殺者が襲ってきて、ラングドン教授と担当していた女性医師は一緒になって逃げだします。
ラングドンのスーツの中に不思議な道具があり、それを作動させるとダンテ『神曲』の地獄編を描いたボッティチェリの絵を発見します。
しかし、その絵には隠すようにアルファベットがちりばめられています。
そこから大富豪ソブリストにたどり着き、彼が人口が増えすぎた地球を救うため、ウィルスで人類を淘汰する計画を持っていることを知ります。
その計画を防ぐために、ラングドン教授はウィルスを自己のものとすることをたくらむWHО、政府組織、暗殺者を送り込んだ謎の集団から逃亡しながら、ウィルスの隠し場所を探します。
というストーリーです。
原作だとすっと入っていけるのですが、映画だといろいろと割愛しているためか、少ないヒントからの推論がかなり強引に感じてしまいます。
ジャンルとしてはサスペンスですが、この映画の面白いところは、ラングドン教授の記憶が曖昧であるため、だれが敵でだれが味方かわからないところです。
味方かと思ったら敵で、敵だと思っていたら味方で、またそれが反転して、という感じで二転三転します。
この構成は巧みですが、さすがに転換しすぎてちょっとややこしいかもしれません。
あまりに裏返りすぎると、行動に辻褄を合わせるのが辛くなってくるので。
ウィルス拡散までのタイムリミットや、ラングドン教授の知識を使った逃亡劇、さらにはラストの大立ち回りなど、要素は揃っています。
前半はジェットコースターのような次から次へと襲い掛かる逃亡劇で、観客を引っ張り込みます。
ただ全体的な評価の低さは、あまりにガチャガチャしすぎた構成の悪さなのかもしれません。また、敵が狂信的な民間団体という弱さと、ダンテ『神曲』を組み合わせる必然性の薄さもあったかもしれません。
製作費は75百万ドルと前作のほぼ半分にカットされ、製作費と歩調を合わせるように興行収入も2億20百万ドルと半分になってしまいました。
肝心の北米での成績が34百万ドルと悪く、シリーズ打ち切りも止む無しです。
残念。

ダンブラウンのファンのために!
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