【書評】吉田篤弘『という、はなし』 [書評]
フジモトマサル氏の絵に吉田篤弘が物語をつづります。
本書は、筑摩書房のPR誌「ちくま」の連載をまとめたものです。
「読書の情景」というテーマでフジモトシマサル氏が絵を描き、その絵を元に吉田篤弘がショートストーリーをつづります。
あとがきで明かされていますが、フジモトマサルとの事前の打ち合わせは一切なかったそうです。
突然イラストが送られてきて、「あとはよろしく」というスタイルとのことです。
吉田篤弘が絵を見て想像を膨らませるのですが、ここに目線が行くのか! と思う話がテンコモリです。
発想として面白いのは『何ひとつ変わらない空』ですが、個人的には『読者への回帰』です。
>「読者であること」
>肩書はそれだけでいい。
という締め方は絶品だと思います。
なにより文章が上手です。自然体でありながら、過不足なく情報を伝えてくれるこの文体は、真似しようとおもっても簡単にできるものではないと思います。
感嘆しました。
いい文章のショートストーリーを楽しみたいひとのため!
本書は、筑摩書房のPR誌「ちくま」の連載をまとめたものです。
「読書の情景」というテーマでフジモトシマサル氏が絵を描き、その絵を元に吉田篤弘がショートストーリーをつづります。
あとがきで明かされていますが、フジモトマサルとの事前の打ち合わせは一切なかったそうです。
突然イラストが送られてきて、「あとはよろしく」というスタイルとのことです。
吉田篤弘が絵を見て想像を膨らませるのですが、ここに目線が行くのか! と思う話がテンコモリです。
発想として面白いのは『何ひとつ変わらない空』ですが、個人的には『読者への回帰』です。
>「読者であること」
>肩書はそれだけでいい。
という締め方は絶品だと思います。
なにより文章が上手です。自然体でありながら、過不足なく情報を伝えてくれるこの文体は、真似しようとおもっても簡単にできるものではないと思います。
感嘆しました。
いい文章のショートストーリーを楽しみたいひとのため!
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