SSブログ

【映画】スパイダーマン/ホームカミング [映画評]

2度目のリブートで、テーマは主人公の成長です


スパイダーマン:ホームカミング ブルーレイ & DVDセット [Blu-ray]

スパイダーマン:ホームカミング ブルーレイ & DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2017/12/20
  • メディア: Blu-ray



スパイダーマンとしてはリブートの1作目ですが、МCUとしてはインフィニティサーガの16作目(フェーズ3の4作目)です。
ということで、第1作目でありながら第16作目でもあるという時系列になるようです。
本作からスパイダーマンを演じるのはトム・ホランドになります。
物語としては宇宙外来生物が撃退された跡地から始まります。
宇宙由来の物質で強力な武器ができると気が付いた悪者たちが武器の密売を始めます。
スパイダーマンことピーター・パーカーはまだ高校2年生です、
アベンジャーズに加入させてもらえず、まだ子ども扱いで、重要な任務を任せられることはありません。
そこでピーターは実力を認めれもらおうと、独力で悪者たちを追い詰めようとしますが、失敗して多くの市民を危険にさらしてしまいます。
そのため、アイアンマンことトニー・スタークから失格を言い渡され、スパイダースーツを没収させられます。
しかし、ピーターは懲りずに、恋人と出席するパーティーの途中で抜け出し、悪人を友人の助けを借りて追いかけます。
ちなみにその悪人は、恋人の父親です。
悪人の最終目的は、トニーの会社が開発した最新武器です。会社の引っ越しのため飛行機に満載されたその武器を巡って、スパーダ―マンが阻止に向かいます。
というのがざっくりとしたストーリーです。
青年の成長をテーマにする場合、最初の選択でミスをさせて、物語の後半の選択で正解を選ばせるのが定番です。
この選択の違いで、成長を強調します。
で、今回のスパイダーマンですが、前半で暴走して多くの市民を危機にさらします。
で、後半の選択は結果的に市民に影響が及ばないように考慮されますが、根本的には大人に助けを求めない暴走であり(いちおう友人を通じてハッピーに連絡をいれますが)、そんなに成長した感じがしません。
サブストリートして、同級生との恋愛もあります。同級生はスパイダーマンのファンですが、トムはそのことを打ち明けるわけにはいきません、というスパイダーマンシリーズお約束の設定もありますが、これはおまけですね。
製作費1.75億ドルに対して、興行収入8.80億ドルなので、なかなかのヒット作かなと思います。

スパイダーマンファンのために!
nice!(2)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

【書評】石平『なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか~日本と中韓「道徳格差」の核心~』 [書評]

「論語は儒教ではない」と見抜いた衝撃的な本です。


なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心 (PHP新書)

なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心 (PHP新書)

  • 作者: 石平
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2019/03/16
  • メディア: 新書



儒教というと孔子というイメージがあります。
ところが儒教の経典ともいえる五径に「論語」は含まれていません。
そもそも論語は哲学ではなく弟子が孔子の言葉を書きとった処世訓の集まりのようなものです。内容も儒教とは関係ありません。
そこから「儒学者は孔子の名前を利用しただけだ」と著者は指摘します。
後年の朱子学は四書の中に「論語」を入れますが、注釈が牽強付会で本質からかけ離れており、孔子の名声を利用したという意味では同類との主張です。
実は江戸時代の日本人学者も著者と同じ結論に至っていたと知り、驚きです。
朱子学は残酷な面があり、「子がないまま夫が死ねば、妻も殉ずるべきだ」との理屈で、多くの女性たちが犠牲になりました。
日本にも朱子学が入りましたが、こうした礼教の部分が日本人に受け入れられなかったことは幸いだったと思います。

儒教について新たな一面を知りたいひとのために!
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ: