SSブログ

第49期棋王戦第1局(藤井聡太棋王VS伊藤匠七段) [将棋]

伊藤匠七段が竜王戦につづいての挑戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

竜王戦では伊藤匠四段は4連敗と一方的に押し出されました。
しかも優勢な局面はほとんどなく、まさに完敗です。
竜王戦は2日制持ち時間8時間ですが、棋王戦は1日制の持ち時間4時間と条件が大きく異なります。
羽生善治が王座戦19連覇するなど持ち時間5時間で圧倒的な成績を残したように、棋風等によって持ち時間の得意不得意はあるかと思います。
藤井棋王は長考派で持ち時間が長いほど強い傾向にあります。
さあ伊藤四段は、持ち時間4時間のタイトル戦で、藤井棋王の牙城を崩すことはできたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/49/kiou202402040101.html

ということで、将棋です。
先手は藤井棋王で角換わりとなりました。
後手待機戦術から先手が歩を突き捨てて仕掛け、後手は6三角と打って桂頭を守る。その後も☗千田翔太七段-☖羽生善治九段戦の手順をなぞります。
これが、いまのテーマ図なのかもしれません。
前例から離れたのは62手目ですが、以降もお互いに了解済みなのか82手まで長考もなく進みます。
始めて藤井棋王が長考に沈んだのは83手目です。
先手の玉頭方面は後手の攻め駒を一掃して成り駒も待っているので、玉が動けば入玉ほぼ確定です。
あとは後手の入玉を阻止するのか、それとも後手の点数を削りにいくかです。
ただ長考で無理と思ったのか、以降は考慮時間をこまめに使いつつ、お互いに入玉を目指し、そのまま持将棋となりました。対局を行う。開幕局が引き分けとなる異例の幕開けとなった。タイトル戦での持将棋は、2020年第5期叡王戦(永瀬拓矢叡王VS豊島将之竜王名人※両者とも当時)以来となります。
後手番の伊藤七段としたら次局が先手番になるので作戦成功かと思いますが、先手番の藤井棋王としたら悔しい持将棋です。
今後の角換わりは、先手が後手の持将棋を防げるのかがテーマになるかもしれません。

棋王戦第2局は2月24日に金沢市「北國新聞会館」で行われます!
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。