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【映画】アーカイヴ [映画評]

交通事故で亡くなった妻を、AIとアンドロイドによって復元しようとする研究者の話です。


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舞台はなんと日本で、山梨の奥地にある研究所です。
とはいえ、風景はあまり山梨っぽくありません。
全体的な灰色と白のトーンで統一されており、いかにも鑑賞者の不安をあおります。
主人公は自ら作成した試作品アンドロイド2体と生活しています
知能も体もまだ完全ではなく、No1は5~6歳児程度、No2は15~16歳程度になります。
主人公は新型アンドロイドの開発に夢中になりますが、No2はその姿に嫉妬します。
舞台は近未来なので、アーカイブという技術が確立しています。
それは人間の記憶、意識をネット上に完全コピーするものです。契約期間中は死者との会話も可能になります。
主人公はアーカイブ上の妻と会話をしていますが、この意識をアンドロイドにダウンロードすることで、研究者は妻の復元を目指しています。
しかし、その行為はアーカイブ社との契約違反で、社内で問題になります。
嫉妬したNo2が湖に沈んで自殺するのですが、そのNo2をアイカーブ社が発見したころで、契約違反の動かぬ証拠を握られてしまいます。
研究所にアイカーブ社の特殊部隊が迫る中、主人公は妻のアイカーブをダウンロードして、新型アンドロイドに注入します。
その結果は……という映画です。
本作は2020年のイギリス映画です。
新型アインドロイドが明らかにモデルにボディペインティングというのが微妙ですが、製作費を安くする工夫でしょうか。
前半は人間の感情を持ったアンドロイドが、新型に嫉妬するといった、まるで人間ドラマのような展開です。
新型を開発するのを横目で見るアンドロイドの微妙な感情が、なかなか興味深いです。
今回はアンドロイドですが、人間の技術は新しい生命を生み出せるまで進んでいます。
アンドロイドだけでなく、生命倫理にもつながるテーマではないかと思います。
研究が進むにつれてNo2の挙動がおかしくなり、No3が脱出するところがターニングポイントです。
小さいエピソードが繋がっていない気もしますが、登場人物を絞り、サブストーリーに分岐せずにシンプルな作りにしているところに好感が持てます。
評論家の評価は悪くないようですが、興行収入が20万ドルと爆死してしまいました。

AIをテーマにしたSF映画を楽しみたいひとのために!
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