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第69期大阪王将杯王将戦第2局(渡辺明王将VS広瀬章人八段) [将棋]

渡辺王将の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://mainichi.jp/oshosen/

タイトル戦の永世称号のなかで、最難関は王将戦だと思います。
必要となる獲得数は通算10期。これは名人戦5期の2倍であり、竜王戦の7期と比べても3期も多いです。
そのため、名人戦につぐ歴史を持ちながら、永世王将称号の獲得者は極端に少なく、大山康晴十五世名人と羽生善治九段の2名のみです。名人戦はその間に中原誠、谷川浩司、森内俊之を加えた5名も永世名人を生み出しています。
一時代を築いた中原誠も7期止まりで3期足りず、谷川浩司は4期で半分にも到達していません。
現役で次の永世照合に近いのが、渡辺明ですが、それでも4期であと6期獲得する必要があります。
渡辺王将も35歳になります。一度失陥すると再び強力なライバルがひしめくリーグ戦を勝ち抜く必要があり、あっというまに時が過ぎてしまいます。
渡辺王将は初代永世竜王であり、永世棋王も併せ持っています。3人目の永世王将にふさわしい棋士だと思います。
永世称号への道のりは遠いですが、一歩前進となるでしょか!

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen-kifu/200125.html

ということで将棋です。
先手は広瀬八段で、角換わりへと進みます。
待機戦術から桂捨て~5五銀が最近の流行形ですが、本局は後手から先行する形となり、すらすらと指定局面まで進みます。
ここからが勝負ですが、渡辺王将は6四金と意表を突く手を指します。
あえて隙を作ったような手で、先手に銀が入れば飛車金両取りがかかります。その銀は最前線で向かい合っています。
広瀬八段に「動いて来い」と匕首を突きつけているかのようです。
ここから局面は未知の世界へと入っていきます。
広瀬八段はテンポよく歩をつき捨てると、勢いよく攻めていきます。
お互いに馬を作りあいますが、後手は玉の逆側、先手は玉側の差が大きかったです。
広瀬八段の攻めが筋に入ってきました。
渡辺王将は取れる飛車を取れず、金を見捨てて緊急避難的な早逃げをしますが、逆サイドに銀を打たれて挟撃形を築かれてしまいます。
以下は強いときの広瀬八段でした。
緩むことなくかつ安全に最短の寄せを目指し、117手まで渡辺王将を打ち破りました。

これで1勝1敗です。
第3局は、2月8、9日(土、日)に栃木県太田原市「ホテル花月」で行われます!
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