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【書評】カミツキレイニー『憂鬱なヴィランズ5』 [書評]

シリーズ最終巻です。



憂鬱なヴィランズ 5 (ガガガ文庫)

憂鬱なヴィランズ 5 (ガガガ文庫)

  • 作者: カミツキ レイニー
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/08/19
  • メディア: 文庫




読み手に不思議な能力を与える十六冊の絵本、バッドエンドシリーズ。
最終巻でこの本が生まれた経緯、研究所で起きた謎の爆発、先生の正体など、全ての謎が明らかにされます。
1~5まで通しての感想ですが、これは弱い人間が大切なひとのために強くなりたいと願い、強さの意味を知り、そして強さを得る物語だと感じました。
主人公を支える脇役も魅力的なキャラが揃っており、それぞれがコンプレックスや悩みを抱えており(問題があるからこそ、バッドエンドシリーズに引かれる)、戦いを通じてそれぞれが自分の道を見つけていきます。
ラスト近くになると主人公があまりに成長しすぎて、ややキャラバランスが崩れたようにも感じましたが(印南玄紀が登場した辺りのバランスが一番だったと思います)、主人公を中心として繰り広げられる、壮大な成長の物語だと思いました。

少年~青年向けエンターテイメントの王道ど真ん中だと思います。

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コメント 2

カミツキレイニー

おお感想ありがとうございます。
最終巻まで追い掛けていただき、感激です。
新作はまた違うジャンルのものに挑戦するか……どうかはまだわかりませんが笑

また機会あるとき読んでいただければ、幸いです(`ゝ`
ありがとうございましたー。
by カミツキレイニー (2014-10-13 16:15) 

サイトー

>カミツキレイニーさん
わざわざ返信ありがとうございます。
セラエノで読ませてていただいたユーモアが面白かったので、ぜひとも喜劇系に挑戦して欲しいです。
今後もご活躍を期待しています!
by サイトー (2014-10-14 04:51) 

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