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【書評】ジェフリー・アーチャー『プリズン・ストーリーズ』 [書評]

犯罪を書かせた天下一品だな、と思わせる傑作短編集です。


プリズン・ストーリーズ (新潮文庫)

プリズン・ストーリーズ (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/05/28
  • メディア: 文庫



獄中で見聞した話を元に創作した9編が中心となっています。
服役囚が語る話は、どれもこれも、作者の創作意欲を沸き立たせるはずだと思わせる、おもしろさを持っています。
『自分の郵便局から盗んだ男』『この意味、わかるだろ』『慈善は家庭に始まる』は、犯罪者ですが憎めないひとたちですし、計画的なのにどこか抜けていたりします。
『アリバイ』『警察長官』はいかにもお役人といった感じで、刑務所のルールが上手く作品として昇華されています。
獄中で見聞した話以外にも、『ソロモンの知恵』などはアイデアに驚くとともに読後感が良く、短編の見本のような作品だと思います。

ここしばらく読んだ小説のなかでは、ピカイチのおもしろさでした。ジェフリー・アーチャーはすごい
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