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第79期名人戦第2局(渡辺明名人VS斎藤慎太郎八段) [将棋]

斎藤八段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://www.meijinsen.jp/

斎藤慎太郎八段の師匠は畠山鎮八段です。
弟子入りしたのは、わずか10歳のときでした。
そのときに2つの約束をして、そのうちのひとつが、「君はこれからどんどん強くなる。私よりも強くなっていくだろう。そして私は衰えていく。それでも、いつまでも私を師として、その言葉を聞けますか」でした。
師弟というと藤井聡太二冠と杉本昌隆八段がよく取り上げられます。
杉本八段は藤井二冠の才能が規格外であることを十分に理解し、基本的には温かく見守る母親目線での師弟関係だったと思います。
斎藤八段と畠山八段の師弟関係は、これとは違うタイプで、どちらかというと父親目線だったように感じます。
斎藤八段は畠山八段の熱さに惹かれて弟子入りを志願したぐらいなので、すぐに多くの対局を重ねるようになり(最初は対局をしない約束でしたが)、実戦的なアドバイスをたくさんしたようです。
さあ斎藤八段は、師匠が見守る中で、勝利を挙げることができるでしょうか!

〔棋譜〕※ロックショウギさんから
https://6shogi.com/79meijinsen2/

ということで将棋です。
戦型は居飛車党で流行中の相掛りとなりました。
定跡が整備されつつあるとはいえ、まだまだ力戦の香りが強い形です。
先にしかけたのは後手です。
9筋を突き捨てて9三歩と垂らすという軽い攻めですが、香車を釣り上げて角を打ち込む強手が潜んでいます。
この手にに対し、渡辺名人は飛車で9筋の歩を支えます。
ここからお互いに角を打ち込み、香車を取り合いますが、斎藤八段が飛車を2筋に転回してからは渡辺名人のペースになったように思います。
渡辺名人の攻めに、せっかく転回した飛車を成り込む余裕がなく、最後まで攻めるターンが回ってきませんでした。
そのまま91手までの渡辺名人の完勝となりました。
斎藤八段のどこが悪かったというより、渡辺名人が上手だったという将棋だったと思います。

これで1勝1敗のタイとなりました。
第3局は、愛知県万松寺で、5月4日、5日に行われます!
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